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大学生の留学(2): いつ留学するか? - When should I study abroad?

大学生留学にとって、いつ留学するかは、もっとも重要な検討課題のひとつです。研究室・ゼミの決定、通年必修科目、就職活動、留年などが関わります。なお、今でも誤解する人がいますが、留学による留年は、卒業が1-2年延びる程度なら、就職活動で不利になることはほとんどありません。とくに途上国への交換留学の場合、むしろ有利になることもあります。

1. 大学1-2年
・20歳前後に3ヶ月以上の時間が取れるなら、語学研修を行い、TOEIC-730/TOEFL-iBT80など、現地大学入試水準の語学習得を目指すのは生産的でしょう。20歳前後ならばネイティブに近い発音を身につけることも不可能ではありません。
・休暇期間など、3ヶ月以下では効果がほとんどないでしょう。交換留学を利用するか、一部単位を犠牲にするか、留年して、3ヶ月以上を確保する方が、遠回りのように見えて実は近道でしょう。
・部活動や資格取得等、留学以外に集中することがある人は、何を優先するか客観的に比較検討するべきでしょう。留学だけが選択肢ではありません。
・もし専門研究を行いたいなら、研究室・ゼミで基本トレーニングが終わってから、指導教員と相談して留学する方が生産的でしょう。しかし、専門が決まらない時期にまず語学研修を行い、専門課程や大学院で専門単位・学位のための留学を行う二段階留学も生産的です。専門の留学はTOEFL-iBT80以上を必要条件とするので、準備が必要です。

2. 大学3-4年
・一番良い時期は、指導教員と所属研究室が決まり、基礎トレーニングを終えた直後、たとえば3年次後期でしょう。指導教員や先輩の助言をもらいつつ、研究テーマや専門知識を持って留学できます。半年間の交換留学なら、1月までに帰国すれば就職活動にも間に合い、留年しないで済みます。
・就職活動・卒業単位取得・卒論執筆を終えた直後、たとえば、4年次後期も2度目の機会かもしれません。しかし、初めての留学なら3年後期の方が良いでしょう。留学で成長した部分を残りの学生生活でさらに伸ばせますし、就職活動でも活用できるからです。
・1年間の留学や半年以下でも私費留学なら、留年するのが一般的かと思います。研究室・ゼミには通年で必修の演習科目が多いため、卒業条件の確認が必要です。それがクリアできても、初春の就職活動時期を逃すなら、大学院に進学するか、留年するのが現実的でしょう。
・留学による留年は、企業就職でもほとんど不利にならないので、気にする必要はありません。ただし、就職活動を考えると、11-12月にはネットエントリーを開始し、遅くとも1月末には帰国してセミナー・面接参加を本格化する必要があります。
・なお、部活をする人は、無理に留学せず、部活を最後までやり通す方が良いかもしれません。また、公務員や資格を目指すなら、二兎は追わずまず試験に集中して、合格後に短期留学した方が近道でしょう。

3. 大学院
大学院生が留学するなら、資料・方法論を模索する初期段階、たとえば修士1年や大学院博士1-2年が望ましいでしょう。指導教員と早めに相談することが決定的に重要です。
・25歳以後に初めて留学する場合、現地人並の語学力や現地適応は困難になるでしょう。若い時期に留学した人とはスタイルが変わり、日本での専門や職歴を生かすことが成功の鍵になるでしょう。
・着陸先を現実的に見極めず、日本での経験をリセットするために留学を思い立つ24-30歳の人がたくさんいます。留学以外にも、転職や資格取得など、別の進路を幅広く冷静に考えるべきです。
・ロンドン、ニューヨーク、パリなど、欧米主要都市には、就職数年で会社を辞めて「留学」しながら、目標の「専門家」になれず、帰るに帰れない「沈殿」組が何百、何千人といます。学位が取れないなら、1-2年で帰国し、早めに進路転換すべきです。

4.二段階の留学
留学を二段階に分けて二度行うのも生産的です。

4-1.大学1-2年の語学研修+大学3-4年の交換留学
・米英加豪等の交換留学ではTOEFL-iBT80以上を要求しますが、一流大生でもこの水準に達するのは10%もいません。したがって、まず3-6ヶ月以上の語学研修を行い、その後に交換留学に挑戦するのは一策です。

4-2.大学3年後期の交換留学+大学4-5年後期の交換留学
・大学3-4年生の留学時期を拘束するのは、就職活動、卒業単位、卒用論文の3者です。1-5月の就職活動を日本で終え、卒業単位・卒業論文さえ終わっていれば、その前後の3年後期と4年後期に交換留学が可能です。
・実際には、2年間に交換留学を2度行うことは現実的ではないでしょう。選択肢は、大学3年後期から4年前期に私費留学(または交換留学)をしてから、休学期間をはさんで就職活動と卒業論文を終え、5年後期に交換留学することでしょうか。

4-3.大学1-4年の語学・交換留学+大学院留学
・大学院学位留学や奨学金留学には、英語ならTOEFL-iBT80-90以上、仏語ならDELF、中国語ならHSK6級等の大学入学資格が必要です。しかし、通常の日本人大学生はこの水準の語学力がないため、学部中に語学研修または交換留学を行い、必要な語学資格を取得しておくのは現実的な計画です。

4-4.途上国留学+先進国留学
・途上国と先進国の双方を経験するのは、非常に理想的です。学問の先端知識の水準は先進国の方が高く、大学院水準で対等に競争する厳しさも先進国で経験するべきです。しかし、研究ではなくビジネスで国際的な仕事をするとすれば、舞台はむしろ途上国でしょう。米国だけを見て世界を知った気持ちでいると途上国で通用しませんが、途上国だけに浸かり先進国に背を向けると、世界最先端での競争についていけません。
・私見では、最初に途上国で語学や問題意識・現場経験を身につけておいて、専門知識を先進国の大学専門課程で磨くのが一番理想的だと思います。専門研究ならば先進国に留学する費用に見合うかも知れませんが、語学研修ならば留学先を選びません。途上国へ私費留学すれば、安い費用で語学研修できる上に、途上国の世界感覚を身につけることもできて、一石三鳥です。
・学部生の留学では、専門単位の取得を要求する交換留学でも、実は専門度にはあまり期待していません。学部生が名門大学に交換留学するメリットは、先端的な学問成果よりも優秀な友達と学習環境です。先進国の中堅校への交換留学でも意味はありますが、途上国の超名門校ならば、人脈面や世界観でさらに得るものが大きいかもしれません。
・フィリピンでの英語研修、メキシコでのスペイン語研修には定評があります。マレーシアでの英語研修、アンティグア(グァテマラ)でのスペイン語研修やダカール(セネガル)でのフランス語研修は、カリキュラムの効率性の上では課題があるようですが、我々の仲間にも先例があります。

テーマ : 海外留学
ジャンル : 学校・教育

tag : 留学 大学生 大学院生 大学 語学研修

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terry75014

Author:terry75014
仏米英生活10余年、海外大学院卒。海外渡航・留学助言は各数10ヶ国。ここでは一個人の立場で独断と偏見を書きます。テリーと呼んで下さい。

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