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旅の写真術 - Travel snaps

バックパッカーには写真に関心がない人が多いですが、貧乏旅行者にすら写真撮影の意義はあると、あえて力説したいと思います。別途、一眼レフK-xと海外調査文書撮影の技術も参照して下さい。

1.旅先で写真を撮る意味

旅で写真を撮ることには、昔から賛否両論があります。旅の記憶を残す上で写真が良い思い出になるのは事実です。他方、写真を撮ることが自己目的化し、その場の空気を存分に呼吸することまでも忘れてしまうようでは、本末転倒でしょう。

しかし、旅における写真の意味は、オンラインアルバム、カメラ付携帯電話、高機能カメラのお蔭で激変しました。第一に、オンラインアルバムのお陰で、従来なら死蔵していた写真を整理し、見直せるようになりました。第二に写真は、携帯電話のお陰で、記念撮影や芸術表現の手段だけではなく、日常のコミュニケーション手段になってきました。写メールで友人に送ったり、ブログに掲載するために写真を撮る人も増え、人に見せる楽しみが生まれました。第三に、デジカメは安く高機能になりました。コンパクトデジカメでも、夜景でも逆光でも全自動で撮影でき、意図せずして奇跡のような一枚が撮れたりします。また、1-2万円で防水・防塵カメラも買えますし、一眼レフデジカメも高級コンパクトデジカメと同じ6万円程度になってきました。

私にとって、カメラは資料複写のための仕事道具ではありますが、旅では写真をほとんど撮らない習慣でした。そもそも観光名所の写真を、観光ガイドや絵葉書のように再生産することに、関心がなかったのです。また、できるだけ庶民の生活に近づこうという現場主義では、カメラはしばしば邪魔者です。カメラは人間関係を観察者と「観察物」を隔て、日常生活に土足で踏み込む暴力になりえます。カメラを持つ姿は生活の場では異物感がありますし、突然に光るフラッシュは警戒感を呼び起こします。しかし最近、写真を見直しています。自分がどこに注目してなぜ感動したのかを画像に切り取ると、紀行文や旅行ノートにもなります。「おっ」という発見や一瞬は、撮影者のその場の視線を具体化します。また、何気ない街角の風景や人々の方が、その土地特有の雰囲気を伝えたりもします。


2.旅行用カメラの選択

カメラの選択は、スタイルによるでしょう。一眼レフは、首から吊り下げると観光客然として目立ちますし、重くて故障・盗難にも気を遣いますが、画質には歴然とした差があります。ズームが相手に圧迫感を与えがちなので、薄型パンケーキレンズを使うのも一策です。高級コンデジには、値段に見合うような機能の個性があります。他方、バックパッカーなら、あえて2万円以下の低価格機を買って、盗難・故障を気にせず日常文房具のように使いつぶすのも良いでしょう。サバイバルな旅なら、防水機も魅力的です。

個人的には資料の大量接写に使うので、バッテリー補充に不安のない乾電池式が必須条件です。エネループ充電池を400枚ごとに一日2回は交換しますが、万一足りなくても乾電池を買えば済みます。また、焦点速度が速くエラー率が低いものを、店頭で試行錯誤します。記録容量オーバーも、海外での一期一会では許されない失態になるので、SDカードを複数用意します。2013年時点ではコンパクトデジタルカメラのCanon Powershot SX-160IS(2012年9月発売)を資料複写・街歩き用に愛用しています。SX-160ISは単三電池2本式の最高峰でしたが、SX-170IS(2013年発売)以降は単三電池式を止めてしまいました。

旅には使い慣れたデジカメを持参しましょう。新品ならばまず、渡航前にあらゆる設定や機能を片端から試してみましょう。最近のデジカメはオートフォーカスで何でも撮れますが、シーン設定と露出補正を覚えるだけで、失敗率が大幅に下がり、「奇跡の1枚」が撮れたりもします。その場しのぎの偶然に委ねず、カメラをコントロールする技術を身につけることが大切です。


3.一眼レフカメラへの挑戦

最近、一眼レフカメラのPentax K-xを旅先に持参するようになりました。一眼レフは元々は文書複写専用で、旅先に持参することは考えていませんでした。しかし、K-xは暗闇での高感度がずば抜けていて、写真を撮る喜びを教えてくれました。二度と撮れない風景を生き生きと記録に記せることを考えると、荷物容量・撮影時間・盗難対策の負担を負う価値があると思います。むしろこれまで、コンパクトカメラしか持参せず、写真撮影を意識してこなかったことをもったいないと後悔しています。

レンズは、高倍率ズームのTamron18-250㎜があれば万能です。PLフィルターをつければ、車窓、展示ケース、額縁のガラス越しにも撮影できます。舞台・スポーツや鳥・飛行機など、望遠を多用するときは、軽量一脚のSlik Ultra Stick L50+SBH-100があった方が安定するでしょう。他方、パンケーキ型(超薄型)の明るい単焦点レンズ、Pentax FA43mmF1.9Limitedがあると、小さく収納できる上、スナップやポートレートに最適です。また、風景・建物やA3書類の複写には、Tamron18-250mmでも兼用できますが、広角レンズのDA21mmF2.8の方が理想的です。しかし、荷物の余裕がないときは、コンパクトカメラで高倍率ズームや広角レンズを代替し、K-x+FA43を最小単位にするのも選択肢です。


最低限の写真術は、貧乏バックパッカーでも身に着けて損はないと思います。これまでは、とりあえず偶然任せで自動撮影してみて、ピンボケや白ヌケや失敗作を、ただ削除していました。が、夜景モードやフラッシュ禁止、露出補正など、簡単な操作をするだけで、せっかくのシャッターチャンスを無駄にすることなく、撮影の幅が広がると分かってきました。また、「三分割」などの構図の基本知識を学ぶと、写真対象を中央に据えるだけの「日の丸構図」から卒業し、写真の雰囲気が劇的に改善します。これまで何も知らなかったために、せっかくの海外でのシャッターチャンスでもったいないことをしたと反省しています。トリミングなども今後の課題です。詳しい人には釈迦に説法でしょうが、私自身が参考になった入門書を挙げておきます。


4.オンラインアルバムの活用

旅での写真撮影は、友人などと共有・公開する前提で撮ると、楽しみが倍増します。とくにオンラインアルバムやSNS、ブログは、旅行写真にとって最新最強の味方です。「これがエッフェル塔の東側」「エッフェル塔の西側」・・・と観光名所を紹介したり、.「ここに来たぞ」「仲良しだね」と自分・仲間の写真を取るのも、記念としては悪くありません。加えて、「変な落書きを発見!」「このドライバーにボラれた!」といった、自分だけの「新鮮な驚き」や「その場の気分」を誰かに伝えようとすると、その個性的なメッセージが自分の思い出にもなり他人にも面白がってもらえるでしょう。また、Twitterや写メなどで、旅先の現場から同時進行式に近況を実況するのも楽しいはずです。帰国後、「ここぞ」というオリジナルな一枚を厳選し再構成するのも、記憶の整理に良いでしょう。

現像もしない写真は、そのまま埋もれてしまいがちです。が、オンラインアルバムなら古い写真にも、簡単に解説をつけて整理できて、いつでも見直すことができます。また、容量が一杯になった記憶メディアのバックアップにもなります。しかも、友人等に公開することもできるので、写真撮影の張り合いが画期的に変わります。無難にはフォト蔵、友達と共有するならFacebook、写真好きならFlickrの有料アカウントでしょうか。他にも、地図に連動した旅行者用、写真コンテストに連動したセミプロ用など、特徴あるアルバムがあります。まず渡航前にオンラインアルバムに登録し、写真のアップロードを試してみましょう。

- Facebook: 画像は縮小されるがアップロードは無料で無制限。写真アルバムは世界最大のSNSの一部で、写真共有に便利。FlickrやPicasaとも連携。海外留学生なら常識。
- Sky Drive: 無料で25GBまでオリジナルサイズ保存。Windows Liveの一部。ストレージ・バックアップとしても有用。
- フォト蔵: 日本最大のオンラインアルバム。オリジナルサイズの画像を無料で毎月1GBまでアップロード可能。国際的には無名だが日本人には一番無難か。
- Flickr: 世界最大のオンラインアルバム。買収で米国Yahoo.comとID共有。無料アカウントでは、画像を縮小して月100MBまで無料アップロード。年24.95ドルの有料アカウントでは、オリジナルサイズの画像を無制限でアップロード可能。Twitterとも連携。本格派・国際派の本命。

5.旅での撮影マナーとトラブル

海外での撮影には特有のルールやマナーがあります。一般に発展途上国では、写真撮影の前に周囲を確認し、警察官や軍人が見ている場合は撮影を避けた方が無難です。カメラや写真データが没収されたり、罰金・賄賂を要求されることがあります。空港など、日本では撮影に問題のない建物でも、軍事施設と見なされる場合があります。コンゴ民主共和国等、紛争を抱える国では、公共の場所での写真撮影が原則禁止されている場合もあります。

人や店を撮るときは、同意を取るのが常識です。突然のフラッシュは場の雰囲気を壊します。本人が望まぬ隠し撮りすると、失礼であるばかりでなく、肖像権のために公開が許されないはずです。できればしばらくやり取りして仲良くなった最後に、「楽しかったから撮影したい」と申し出るのが理想的です。要するに、「写真が撮りにくいな」と少しでも躊躇うときは、撮ってはいけないと考えるべきなのでしょう。日本で写メを撮るときと「空気を読む」大切さは一緒です。撮影を禁止したり有料化している博物館や宗教施設も多々あります。

盗難・故障は、安物の中古カメラよりも、思い出の写真データの方が、ショックが大きいでしょう。その意味でも、オンラインアルバムに定期的にアップロードするのが大切です。ネットカフェ等でメールをチェックするのと同時に、写真をアップロードする習慣にすると、旅日記代わりにもなります。持参のパソコンやUSBメモリに写真をバックアップするのでも良いでしょう。アルジェリア、チュニジアやマダガスカルなどのアフリカ諸国でも、大都市にはデジタルカメラ対応の写真屋があり、CD-ROMに焼いてくれます。また、記憶媒体をあえて大容量にせず、少容量のものを複数持参するのも盗難対策になります。

テーマ : 海外旅行
ジャンル : 旅行

tag : 写真 デジカメ オンラインアルバム

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terry75014

Author:terry75014
仏米英生活10余年、海外大学院卒。海外渡航・留学助言は各数10ヶ国。ここでは一個人の立場で独断と偏見を書きます。テリーと呼んで下さい。

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