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VoCAL 40L - 40 Language Talking Translator (2) - Review

1.外観
・Blackberryをやや大きくしたような独特な瓢箪型。
・サイズは、CASIOのXD-GF7250(154x110x15.5mm、320g)より小さく、重量は半分以下だ(149x88x17.5mm、140g)。
・艶消しの樹脂の感触や人工皮革のケースは高質感がある。カバーには、チャック付きを含め3つのポケットがあるが、薬品臭が強い。
・付属品は、ケース、イアホン、多言語キーマップ6枚、単4アルカリ乾電池、マニュアル、スタートマニュアル。

2.設定
・MENUからE.Setupで、Menu Languageに日本語を選べる。
・時計は、時間帯を世界360都市から選べる。日本は東京だけで良いところ、札幌、仙台、横浜、名古屋、大阪、京都、広島、福岡、長崎を選べ、芸が細かい。
・設定した時間で電源を切る節電モードがある。

3.単語翻訳
・各2万語の語数は一般的な辞書の半分以下で、ローマ字検索もやや不便。基本用途は文例か。
・メインメニューを日本語にすると、初期画面は日本語カナ入力になる。F1を2度押すと、ローマ字入力になる。カナ入力は、2行目の10キーに50音が5字ずつ割り当てられている。ローマ字はフルキーボードで入力するが、ローマ字モードは記憶されないので、別の言葉を検索するたびに入力切替が必要だ。
・1行目の言語キーを押すと、選択した言語の訳語が表示される。10個のキーあるが、各4言語が割り当てられている。訳語が表示された状態でF2を押すと発音する。
・入力言語と出力言語は、それぞれ言語キーを押すと切り替えられる。入力時は、英語、ロシア語、ギリシア語、韓国語ならフルキーボードに印字されているが、それ以外の言語の場合は、キーマップを上から被せる。

4.文例翻訳
・2300文の文例は、旅行会話集としては十分。単語翻訳よりも手軽に使える。
・コミュニケーション、宿泊、食事、観光、交通、娯楽、買い物、緊急事態、通信/郵便、ビジネス会話、基本、一般常識、生活、食べ物、人間、スポーツの17場面。
・「コミュニケーション」と「基本」の「数字」、「買い物」を暗記すれば大方は済む。他に「宿泊」「食事」「観光」「緊急事態」の一部か。「食事」の料理名が妙に詳しいなど、精粗がある。
・文例は会話集に準じる量だが、自分で覚えて応用するには複雑過ぎる長文もある。

5.電卓
・度量衡変換は、予め公式が初期設定されているので、数値を入力するだけで変換される。
・為替変換では、ユーロEUR、ポンドGBP、人民元RMB、円JPY、ウォンKRW、バーツTAB、加ドルCA、豪ドルAUDが、対ドルレート1.0と初期設定されているだけなので、自分で為替レートを打ち込む必要がある。私は日本円JPY中心の構成に打ち直した。大文字を打つときは、SHIFTボタンを押して手を離してから打つ。

6.英英辞書
・英英辞書として別途、New Oxford American Distionaryを使える。読みにくいがかなり詳しい。

7.FMラジオ
・FMラジオは、周波数の自動探知と直接入力を選べ10局を登録できる。NHKを設定したところ、一応聞けた。

8.その他
・カレンダーが表示されるが、スケジュールを入力できるわけではない。
・データバンクに電話帳を登録し、パスワードで保護できる。
・世界時計は、360都市がアルファベット順に並ぶため、目的の都市を探すのに何百回もクリックが必要だ。
・3つのアラームを設定できるが、音が小さくて調整できない。また、日本語メニューだと、「アラーム・オン/オフ」の肝心の「オン/オフ」の部分が画面外にはみ出てしまい、設定/停止が見にくい。
・数独など8つのゲームがある。
・声を録音・再生できる。

9.長所
・この機械の優れたところは、徹底した多言語主義だ。マニュアルや初期メニューは英語だが、メニューも入力文字も40ヶ国語に設定し直すことができる。日本人ならば日本語機に仕立てることができるのだ。
・COMET社は、金属探知機や電圧計の専門メーカーだったが、1対1言語の英訳辞書に止まらない、多対多の多言語電子辞書を開発した。中国WTO加盟に沸く香港本社から、中国本土はもちろん、米欧日に売り込む。
・40ヶ国語は、西欧から東欧・バルト三国を経てロシアに至るユーラシア北部ベルトと、トルコから中東・南アジアを経て東南アジアに至るユーラシア南部ベルトについて、網羅的に主要言語を抑える。それは、香港人特有のグローバリズムかもしれないし、華僑の行動範囲かもしれない。また、中国語と並びチベット語が入っているのは、香港メーカーの政治的良心だろう。
・本機は、世界中の現地顧客を相手にする中国系ビジネスマンを対象にしていると思う。加えて、逆に各地の小国から世界雄飛するエリート達が次のターゲットだろう。英語が世界中で通じる(べきだ)と信じる単言語主義者には思いつかないニッチ市場だ。
・本機の外装やケースは高級感があり、機能も実用的に作り込まれている。8通貨の為替レートを自分で入力できる自由度も、多言語ユーザーにはありがたい。翻訳機の発音は、冊子体の会話集に頼ってカタカナ発音していた者には感動的だ。単語数は読み書きには足りなく、一部の例文は暗記には長過ぎるが、最低限の日常生活をこなす分には、納得できる量と質だ。

10.短所
・あくまでも慣用句の発音を知るための翻訳機だと割り切る必要がある。一部の慣用句は妙に長いので、単語を切り取って使い回すには不適当だ。
・単語翻訳には不満が残る。一般の電子辞書と異なり、語数は半数以下で文法解説もない。また、10キーのみによるカナ入力がデフォルトであり、新しい語を検索するたびにローマ字入力に切り替える手間がかかる。
・非アルファベット文字の場合、QWERTYキーボードをキーマップで読み替える独自な入力方法になる。キーマップを使う言語の利用者は、キーマップの管理に困ると困ると思う。また、文字を知らないと発音だけでは逆引きはできない。
・サイズは旧型電子辞書並に無骨だ。合成皮革カバーは高級感があるが、むせ返るような薬品臭ですぐには使えない。
・世界時計・アラーム・カレンダー・データバンク(電話帳)・録音再生機能は、やや中途半端だ。とくに世界時計は、早送りを可能にした時間帯別に都市を並べるべきだ。アラームは音量調整やスヌーズなどの目覚まし機能を強化するべきだ。
アラームとラジオが実用的でないのは、残念だ。
・キータッチに合理化の余地がある。文字修正や大文字化に戸惑う部分がある。携帯電話にならい、中央ボタンはMENUでなく確定キーにすべきだし、ローマ字入力をデフォルトにするか、日本語カナ入力キーを携帯同様に配置すべきだ。

11.結論
・「マイナー」言語は専門家の領域である一方、慣用句を必要とする人は初心者であることを考えると、多言語翻訳機のユーザーは決して多くはないだろう。しかし、40ヶ国語の対象国に長期間あるいは複数回行く予定があり、現地語で会話・交渉・仕事をしたい人には、強く勧められる。複数国を飛び回る現場志向の人なら、「こんな機械が欲しかった!」と熱狂する人も少なくないはずだ。220ドル(+送料30ドル)以上の価値がある。

テーマ : 海外旅行
ジャンル : 旅行

tag : 電子辞書 翻訳機 第二外国語 多言語

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terry75014

Author:terry75014
仏米英生活10余年、海外大学院卒。海外渡航・留学助言は各数10ヶ国。ここでは一個人の立場で独断と偏見を書きます。テリーと呼んで下さい。

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