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英語論文管理のEndNote - Tools for Bibliographies

EndNoteは、英語雑誌論文データベースの検索結果を保存・整理し、参考文献リストを投稿雑誌の形式に合わせて出力できる定番ソフトだ。EndNote WebとRefWorksはそのWEB版だ。理系研究者専用で文系や学生には関係ないと思われてきたが、ここ最近の進歩は目覚ましく、ぐっと身近になった。EndNote WebはWeb of Knowledgeに無料で組み込まれ、RefWorksを導入する図書館も増えた。両者とも、EBSCOhostの文系論文データベース(EconLit、Humanities Abstracts、Book Review Digest)や日本語論文データベースのCiNiiにも対応した。文系の視点で有用性を再検討してみたい。


文系にも以下のメリットがあると思う。

1.EndNote WebやRefWorksは、検索した論文・書籍の書誌を、Web上で一括管理し、参考文献リストを作れる。所属する大学図書館が契約していれば、自宅でも出先でも無料で使える。
2.Web of Knowledge、Web of Scienceはもちろん、日本語論文のCiNiiや文系論文のEconLit、Humanities Abstracts、Boook Review等にも対応した。Web of Knowledgeの検索結果を登録した場合、論文データベースの該当ページに飛んで、論文PDFをダウンロードできる。PDFを常に手元に置く必要がなくなる。
3.RefWorksは慶應大学、九州大学、佛教大学等、EndNoteは慶應大学、北海道教育大学、札幌大学、札幌学院大学等のOPACで検索した和洋書を、学外者も自分のRefWokrsやEndNoteに取り込める。図書館コードも記録されるので、学内者ならば個人蔵書と図書館蔵書を一括管理できる。書籍を常に手元に置く必要がなくなる。
4.Amazon.co.jpで検索した和洋書も、ブラウザ上のアドオンかブックマークレットで取り込める(Captureできる)。登録リストからAmazonページに飛んで、書評を読んだり、書籍を購入したりできる。
5.RefWorksと機関契約している大学では、ExcelファイルをRefWorksにインポートできる。LibraryThingやメディアマーカーから、書籍データもインポートできそうだ。

他方、デメリットは以下の点だ。

1.EndNoteやRefWorksは、ついに日本語論文データベースCiNiiから日本語書誌を取り込めるようになったが、データベースからDirect Importはできず、一端、PCに保存したファイルをインポートする二度手間になる。
2.Amazonや一部大学図書館OPACから日本語書誌を取り込めるようになったが、一部の入力項目がズレるので、手打ちで修正する必要がある。
3.OPAC検索結果をEndNote WebやRefWorksに取り込める大学図書館は少数に止まる。他の大学図書館OPACの検索結果は、書誌を手打ちで入力する必要がある。
4.英語文献と日本語文献が混在する限り、文献リストの自動作成には依存できず、手打ちでの修正が必要だ。英語文献も日本語文献も同じフォーマットになるため、日本語著者名が「姓, 名」になったりするし、書名に『二重カギカッコ』が使えず漢字がイタリックにされたりする。
5.日本の学会誌の投稿規定に準じた和洋混在フォーマットは、EndNote WebやRefWorksでは提供されない。
6.所属する大学図書館が機関契約していれば、自宅利用も無料で可能になるが、さもなければ高価だ。EndNoteは、生協価格で5万円強、学生価格でも3万円強だが、学生版を個人輸入すると120ドル程度らしい。RefWorksは、年100ドルで個人利用もできる。

ちなみに、GetARefは生協価格20,790円、学生価格13,440円だ。
GetARefは、Endnoteと同様な機能を持つソフトだ。生協価格20,790円、学生価格13,440円と、Endnoteより安い。が、Direct ExportはMedlineや医中誌に限定されており、Web of Science、EconLit、Humanities Abstracts、MLA International Bibliography等の文系雑誌には対応していない。


結論

・欧米はもちろん、日本の大学図書館でも、EndNote WebやRefWorksを自宅でも無料で使えるようになった。とくにOPACがEndNoteやReWorksに対応した図書館では、院生・研究者だけでなく学部生も試す価値がある。まず母校・留学先の図書館サービスをよく確認するべきだろう。
・EndNote Web、EndNote、RefWorksは、英語論文だけを使う理系研究者なら、書誌を自動作成できて便利だ。無料なら迷う余地はなく、有料でも検討価値がある。
・他方、日本語論文や和洋書も使う文系の場合、Amazonにない古書は手打ちで入力せざるをえない。また、英語文献と日本語文献を混在させる場合、英語フォーマットに統一すると割り切るか、日本の学会誌に準じた書誌フォーマットを手打ちで修正するしかない。そのため、文献数が少ない学部生なら従来通りWordで手打ちするのと大差ないだろう。が、文献が増えて作業が長期化すると、文献管理ソフトが有利になると思う。まず無料のEndNote WebやZoteroを使い込んだ上で、必要ならばRefWorksやEndNoteの購入を検討するのが良い。GetARefは文系には意味がなさそうだ。
・現時点では、以下の本が参考になるようだ。


※本項目は、2009年7月に書いたが、2010年4月に微修正した。

テーマ : 研究者の生活
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : EndNote GetARef RefWroks 文献管理 LibraryThing Zotero

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terry75014

Author:terry75014
仏米英生活10余年、海外大学院卒。海外渡航・留学助言は各数10ヶ国。ここでは一個人の立場で独断と偏見を書きます。テリーと呼んで下さい。

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