スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

空港からの最初の一歩 - The first step from the airport

海外現地に適応する最大・最速のコツは、空港到着直後にいかに労力と時間を犠牲にしようと妥協せず、地元民向けの最安の交通手段で空港から都心に向かうことです。私はこれをバックパッカーの覚悟を問う踏み絵として最重要視しています。冒頭で妥協さえしなければ、その後の旅でも現地語を話し現地人に合わせる姿勢を貫徹できるからです。先進国・中進国の場合、安価な公共交通機関(鉄道・地下鉄)が空港に乗り入れていますが、途上国の場合は事情が異なります。

カンボジア・プノンペンのトゥクトゥク(バイクタクシー)の車窓から
プノンペンのトゥクトゥク
著者撮影、2007年11月

途上国では、エアポートタクシー以外に公共交通機関の公式案内がないはずです。空港職員に英語で質問しても、エアポートタクシー以外は教えてくれないでしょう。そして出口を出た途端に、公認・非公認のエアポートタクシーや自称ガイドが英語で押し寄せます。同じ飛行機の乗客のうち、外国人のビジネス客はエアポートタクシーに乗り、残りの観光客は客引きドライバーの勧誘に従い、現地人は迎えの自家用車に乗り込むでしょう。

しかし、あらゆる客引きを振り切って、空港の外の大通りまで歩いて出るのが、庶民の交通機関を利用するための定石です。売店員や守衛さんに、「バス停はどこですか(タクシーは高すぎる)」と現地語で聞いて回る(慣用句を暗記する)と、バス停等を教えてくれる人が現れるでしょう。空港リムジンや空港タクシーとは別に空港の外を出たところに、乗合バスやバイクタクシーがあるからです。運賃30ドル前後の空港タクシーは、日常品の物価から考えると法外な価格で、現地の人は必ず数ドル以下の公共交通機関を使います。空港の外まで歩くのは自分ひとりだけかもしれませんが、不安に思う必要はありません。万一、公共交通機関が見つからなければ、空港に戻れば良いだけです。せいぜい30分くらいの時間の差で、焦る必要はないのです。

「慣れてから少しずつ」という甘えは、現場志向の旅人には温すぎます。現地適応には初めが肝心です。庶民の交通手段を使うことが、現地生活を知る最良の手段です。乗合バスは、現地語を話し、車内外の風景や人々を観察し、金銭感覚を現地化するのにも最適です。最初から贅沢な守りに入るのは、悪い癖になります。集団パックツアーは論外ですが、点と点を結ぶタクシーも、街の風景の細部を見落とします。

ただし、現地ルールの初心者として、謙虚さ、警戒、そして好奇心が大切です。たとえば、予め少額紙幣・小銭を用意すると同時に、荷物が乗客の邪魔にならぬよう注意しましょう。また数字の現地語も暗記しておきましょう。

また、空港に深夜に到着するときは別です。中級ホテルのエアポート・ピックアップを利用した方が安全でしょう。私もケニアのナイロビやセネガルのダカールに深夜に着いたときはそうして、2泊目から安ホテルに移動しました。また、ケニアのナイロビの乗合バス(0.9ドル)は盗難が多いことで有名です。かなりの用心が必要ですし、エアポートバス(5ドル)の方が無難かもしれません。

================

(成功例1) ラオスのパクセ空港、ベトナムのホーチミンシティ空港、カンボジアのプノンペン空港やシェムリアップ空港、インドのデリー・インディラ・ガンジー空港などでは、空港の外で現地語しか話さぬ流しのバイクタクシーに声をかけると、エアポートタクシーの1/10、空港内のドライバーの半額以下です(現地語定型句の暗記が必須)。ガイドブックや英語掲示板には書いてなかったりします。客よりドライバーが多い買い手市場なので、時間が許す限り複数のドライバーに打診します。ドライバーも、最初は数倍を吹っかけますが、仕事にあぶれるくらいなら地元運賃で喜んで引き受けます。ベトナム・ラオス・カンボジアなら、空港が都心部から30分以内なので、相場は最大2ドルです。3-5人に断られたら、初めて言い値を少し上げて妥協点を探ります。大量にバイクタクシーが待機している場合、強気にどんどん空港から街中に歩いて探せば、最安値になります。

(成功例2) マダガスカルのアンタナナリボ・イヴァト空港では、空港職員にバス停の場所を仏語で聞くと、「空港タクシーしかない」と言われました。が、別の空港売店で重ねてバス停を仏語で聞くと、空港外の何もない空間を指差されました。実際に空港を出て大通りを10m歩くと、空港側からは死角になった脇道に乗り合いバス(Taxi-Brousse)が止まっていました。運賃が分からなかったので、他の乗客が出す紙幣を見て見当をつけました。満員なので車掌に行き先を叫び、乗客同士のリレーで紙幣を渡し、チケットとお釣がリレーで戻ってきます。乗合バスの乗り方は、ケニアやザンビア、コンゴ等でも一緒なので、早めに覚える価値があります。庶民の公共交通機関では大幅にぼられることはほとんどありませんが(車掌のさじ加減で変化することはある)、小額紙幣がないと迷惑でしょう。

(成功例3) ロンドンのヒースロー空港、パリのシャルル・ドゴール空港、ドイツのフランクフルト空港等、先進国では直結の地下鉄・鉄道が乗り入れています。荷物が重かったり、ホテルが駅から遠くない限り、地下鉄等がもっとも安価・確実な交通手段でしょう。中進国でも、シンガポールのチャンギ空港、モロッコのカサブランカ・モハマド5世空港、タイのバンコク・スワンナブーム空港、トルコのイスタンブール・アタチュルク空港等、地下鉄・鉄道直結が増えています。ガイドブックにも明記されていますし、空港内にも案内が出ています。

シンガポールのMRT(空港は3番線始発駅)

(失敗例1) 外国人にはとりあえずタクシーを勧めるのが、どの国でも定番の対応です。ラオスのビエンチャン・ワッタイ空港の初訪問時は、空港職員(かタクシー組合スタッフ)に「空港タクシーしかない」と断言され、タクシーに乗りました。しかし実際には、空港の外に地元客用の乗り合いバイクタクシー(tuktuk)が待機しています。2回目からはこれを使いましたが、都心は空港からたった数kmの至近距離です。インドのデリー・インディラ・ガンジー空港やベトナム・ホーチミン空港の公式HPでも、バイクタクシーの存在には触れず、タクシー・レンタカー業者のみを挙げます。

自称"LowCost/Cheat"なタクシー4社のみを勧めるベトナム・ホーチミン空港の公式HP


(失敗例2) アルジェリアのアルジェ空港では、タクシー・ドライバーに誘われるのを振り切り、いつものように空港を歩いて出ました。高速道路のような車道に出たのですが、公共交通機関どころか人影すらありません。1時間近く歩いてようやく、通行人のいる通りに出て、バス停を教えてもらえました。10余年来のテロの影響で観光ガイドも存在せず、事前情報がなかったために、出口を間違えたようでした。

(失敗例3) カンボジアのシェムリアップの船着場では、予約済のホテルが無料でサービスしたバイクタクシーに乗りました。流暢な英語のドライバーと意気投合し、勧められるままに半日契約に合意したところ、相場の2倍だったと後で判明しました。相場が分からない到着直後に契約をしてはいけない、複数のドライバーと交渉しないといけない、と反省しました。

(失敗例4) ケニアのナイロビ空港では、特殊な両替をするために通常出口とは異なるゲートまで歩き、そこで観光客用のエアポートバス(5ドル)に乗ろうとしました。ところが、教えられたバス停にやって来たのは、スリ・盗難で悪名高い庶民用の乗合バス(0.9ドル)でした。貴重品の所在とバックパックの施錠を確認した上で観念し、窓際の席に荷物を膝の間に挟んで乗りました。大型荷物を目の離れたところに置くことなどはトラブルの元です。

(失敗例5) バンコクのスワンナブーム空港では、市内まで鉄道エアポートリンクが開通したので、それが定番でしょう。が、それまでは悪評紛々でした。①本来なら空港公式の案内窓口があるべき場所に「インフォーメーション」の看板を掲げた民間業者がいて、あたかもそれが唯一の公的交通機関であるかのように、高額なエアポートタクシーを勧めます。旧ドンムアン空港時代は詐欺に近い強引さでしたが、新スワンナブーム空港でも、民間業者と公的案内窓口の区別がつかないのは不当です。②市内バスに乗るには、まずシャトルバスでバスターミナルに行って、乗り継ぎます。しかし、本数が少なく、価格は時間と手間に見合いません。③市内から空港へは、カオサン発の乗り合いバスがあります。が、正規のエアポートバスとは異なり、古いマイクロバスに鮨詰め状態で、運転も乱暴でした。

(成功/失敗例) インドのチェンナイ空港からは、チェンナイ市街・ポンディシェリ経由でオーロヴィルまで、一日かけて移動しました。空港に鉄道駅の案内はどこにもなく、工事中の道を人に聞きながら10分ほど迷い歩きました。鉄道に乗ってチェンナイ中央駅についたら、今度はバスターミナル駅までの市内バスが見つからず、30分ほど人に聞いて回りました。チェンナイ・バスターミナルからポンディシェリ・バスターミナルまで長距離バスに乗りました。ポンディシェリ・バスターミナルから市街へは、また人に聞いてやっと、乗り合いバスを見つけました。最後にポンディシェリ市街でレンタサイクルを借り、オーロヴィル村まで一時間以上走って到着しました。丸一日かかって大変消耗したので、帰りはオーロヴィルからチェンナイ空港までタクシーに乗ったところ、5千円で2時間でした。両極端で反省しました。

南インド・オーロヴィル村での貸自転車
インド・オーロヴィルを走破したバックパックと自転車
著者撮影、2008年3月

テーマ : 海外旅行
ジャンル : 旅行

tag : 空港 タクシー リムジン バイクタクシー 自転車

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

terry75014

Author:terry75014
仏米英生活10余年、海外大学院卒。海外渡航・留学助言は各数10ヶ国。ここでは一個人の立場で独断と偏見を書きます。テリーと呼んで下さい。

カテゴリ
最新記事
リンク
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QRコード
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
FC2カウンター
Since June 2009
カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。