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どのような旅をするか? - Introduction to backpacking

海外旅行のスタイルは、人生の姿勢にも通じます。人それぞれのスタイルがあって、何が良いというものではありません。ただし、自分が今20歳だったとしたらどのような旅をしたいかと考えると、若い世代に助言したいことはいくつかあります。結論から言えば、「半月以上」の自由な時間を確保し、「途上国」を自分なりの「テーマ」を持って「一人旅」すべきだというのが、持論です。ただし、出発前の危機管理旅行中の危機管理が前提です。はじめての旅はどこが良いか留学の勧めは別記しました。

1.できることなら若いうちにインドや途上国へ行きましょう。

感受性や柔軟性が豊かな若いうちに、騙されたと思って是非、「若いときにしか行けない場所」に行くことを勧めます。好きになるか嫌いになるかは分かりませんが、その後の世界観や人生観が変わる可能性があります。途上国の今を知らずして、21世紀の世界は語れません。少なくとも途上国が視野の中に加わることは、人生の行動範囲を大きく広げます。また、途上国の成長変化に自分の今後の人生を重ね合わせることができます。

健康(とくに下痢)の問題がなければ、個人的にはインドがお勧めです。航空券は安くありませんが、総費用は欧米旅行ほどかからず、費用対効果が抜群です。思い立ったら先に延ばさず、若ければ若いほど良いと思います。実際、30歳過ぎまでに途上国に出会わなかったら、もう人生に2度とチャンスがない恐れがあります。私自身は、欧州に長期留学しながらアフリカを食わず嫌いだったことを後に心から後悔しましたが、20歳頃にインドを経験していなかったらどれほど視野が狭くなっていたか、ゾッとします。

   

2.欧米の名所観光は後回しで良いでしょう。

海外経験が少ない人ほど、「海外旅行といえば欧米観光」という固定観念があるようですが、歯がゆくてなりません。欧米の名所観光は、若者には後回しで良いのです。5年後には記憶が曖昧になってしまいますし、歴史的建造物は今行かなくても数十年後も変わりません。また、出張や家族旅行等で今後もいくらでも訪問機会があります。どうしても途上国訪問の機会がない場合も、せめてテーマを持って先進国の田舎に足を延ばしましょう。

先進国の平均所得(1人あたり国民総所得)は3-4万ドルですが、世界全体の平均所得は実は5-6千ドルです。その意味で、若者が世界を知るために最優先するのは、途上国だとほぼ確信しています。とくに「低所得国」とは、国連・世銀・JICAによれば、1人あたり国民総所得が1855ドル以下の国です。以下の世界地図でいえば暖色(黄・橙・褐色)のアフリカ・アジア・中南米国です(海外安全HPで危険情報の出ている国を除く)。

3.「まとまった時間」を思い切って確保しましょう。

1ヶ月単位の長旅は、就職・結婚後はできず、学生だけの特権です。社会人の有給休暇でも1週間程度の駆け足しかできません。学生でもアルバイトやサークルなどで忙しく、それらを切り捨てるには思い切った勇気が必要だということはよく分かります。しかし、かなり無理をしてでも、人生に二度とない機会として、時間を空ける価値があります。さらに3ヶ月間を確保できるならば、基礎力のない語学でもマスターできますので、学校に生活拠点を置く「留学」を勧めます。

    

4.一人旅が一番です。

若者が本当に海外を経験したいなら、一人旅の自由旅行が良いと思います。最初の一歩を踏み出す不安、思いつきや試行錯誤の自由度、トラブル時の決断、旅先での出会い、新発見の驚き等、一人でないと味わえないものは多々あります。不安に思う人もいるでしょうが、それが良いのです。人に頼れないからこそ、自分自身の真価が問われ、成長できます。珍しい建物・遺跡を見た記憶は2年後には忘れていますが、一人で人と出会った喜びや試行錯誤の不安や失敗の極限状況は、一生忘れないものになります。

他方、パック旅行や日本人同伴では、異文化体験の意味は半減します。とくにガイド付のパック旅行で「海外経験をした」と考えるのはまったくの勘違いです。日本人同士のグループ旅行は、バス内で談笑しながらサファリパークを動いて回るようなもので、アフリカの草原を歩くときの驚きや緊張感はありません。一番大切なものを何も見ていません。自宅でTVを見る方が安く、高額な旅費を支出する意味がないと思います。

仲良し仲間で海外旅行を計画したり、現地で出会った日本人と合流して旅行したがる人もいます。しかし、集団でないと行動できないのは、日本人(次いで韓国人・中国人やイタリア人・スペイン人)の悪い癖です。友達を同伴すると、日本でのしがらみをそのままひきずり、せっかくの成長の機会を半減させます。「お友達と一緒」の親睦が優先条件なら、国内温泉旅行で十分ではないですか。

5.「現地並」を原則にしましょう。

宿泊先や交通手段、食事は、体調と安全が許す限り、現地の庶民水準に合わせた最低限にするのが良いでしょう。慣れてから少しずつ生活水準を落とすのではなく、空港に到着したときの交通から、現地語しか通じない最安手段にこだわるのがコツです。

極論を言えば食事も、一度は下痢をするまであらゆるものを食べてみないと、自分の腹はどこまでその国の食生活に適応できるか、限界が分かりません(社会人になると、休暇・出張中に体調を崩すことは許されません)。また、旅費の大きな部分を占める「宿」に大金を使うより、名物料理・音楽コンサート・名物ホテル・オプションツアーなど、「体験」に一点豪華主義で使う方が賢いでしょう。さらには、1回の旅で散財するより、少しでも長く多く旅した方が良いはずです。

6.寄り道しましょう。

予定通りの数日単位で駆け足で名所を巡っても、面白くありません。むしろ思わぬハプニングに身をゆだね、当初にない変更を加える経験こそが、何十年たっても忘れられない旅の醍醐味になります。良い出会いも悪いトラブルもありますが、いずれも思い出深さには変わりません。旅程はあまり詰めすぎず、現地で変更できる余地を残しておきましょう。ガイドブック(さらにはパック旅行のガイド)に命じられるがままに動くのではなく、定番の観光名所からあえて一歩踏み外しましょう

7.旅にテーマを持ちましょう。

ひとつだけでも、観光見学以外の「こだわり」を作ると良いでしょう。マイナー都市訪問、スポーツ観戦、音楽CD購入、服のオーダー、レストラン珍味、幻の鉄道、伝説の安宿等、一味違うものなら何でも良いです。何が海外旅行のきっかけになるか分かりませんが、自分なりのテーマを持つと面白さが一転します。観光はテレビで見るのとさほど変わりません。大都市だけでなく、一度は意識的に田舎に足を伸ばしてみましょう。たとえば日本の原爆ドーム、黒部ダム、出羽三山、遠野村、沖縄等には、浅草・京都観光以外の日本像を発見する鍵がありますが、海外でも社会的な視点を忘れずにいましょう。そのためには事前準備が不可欠です。

とくに海外ボランティアや海外ワークキャンプを経験することは強く勧められます。特定の都市と仲間の中で生活することは、単なる通過とは根本的に違う経験になります。旅の合間の1週間でも1日だけだけでも良いのです。また、途上国旅行の冒頭で語学学校で現地語会話を学んでおくことも、生産的です。中南米旅行の最初に、付け焼刃の挨拶だけでもスペイン語を学んでおくと、その後の旅の経験密度が飛躍的に深まります。

   

8.知識を準備しましょう。

行先を決めるのは偶然だったとしても、行く前にその国に関連する旅行記・滞在記や各国事情、小説・映画等を見ておくと、胸に響くものが変わります。その国で自分が見つけるべきものが浮かび上がることもあります。WEB検索などの表面的な情報だけは駄目です。本を読む速度でゆっくりと感じ考えて、自分の思考や感性の中に溶け込ませることが必要です。

「百聞は一見に如かず」とは言いますが、知識がないと、何かを目の前にしても認識できません。たとえば、カンボジアの携帯電話の会社名やロゴを知らない人は、携帯各社が街中の屋台のパラソルを提供しているのを見ても、それが携帯電話の宣伝だとは気づきません。地域の名物料理を知らない人は、それを供する食堂を探そうという発想すら沸かず、マクドナルドで一食を無駄にしたりします。また、(英語だけでなく)現地語の数字と慣用句も暗記しておくと、現地での行動範囲が大きく広がります。

   

テーマ : 海外旅行
ジャンル : 旅行

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terry75014

Author:terry75014
仏米英生活10余年、海外大学院卒。海外渡航・留学助言は各数10ヶ国。ここでは一個人の立場で独断と偏見を書きます。テリーと呼んで下さい。

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