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NHK BSの勧め - The Japanese Satellite TV

NHK BS放送のクオリティには唸った。重い腰を上げて、ついに地デジ+BSに移行したのだが、地デジよりNHK BSが良い。

1.NHK BSの魅力

最近の地上波テレビにはもうウンザリだ。内容のない細切れエピソードと雛壇タレントのトークで埋め尽くされ、意図せずに時間を浪費してしまう。一端スイッチをOFFにして、見直す価値のある番組がいくつあるか、客観的に数えてみると、絶望的な気持ちになる。そこでここ何年も地上波は避け、スカパー!TV、次いでひかりTVで、映画・ドキュメンタリー・ニュースを日本語・英仏語で見ていた。が、多チャンネルTVも結局、使い回しの娯楽ものが多く、見る機会は限られる。ところが、NHK BSを録画視聴するようになったら、厳選した番組を自分の時間を最優先して見られるようになり快適だ。

NHK BSは、地上波のNHKの学校臭さが抜け、知的に面白い。大げさに言えば、日本のテレビ文化の最高峰だと思う。仏独のARTEの文化番組やアメリカのディスカバリーチャンネルの自然番組に匹敵する。これほど良い番組群を地上波で公開せず、別契約や特殊設備が必要なBSだけで独占放送してきたのはむしろ残念だ。現在3局のNHK BSが、2011年から2局に再編されるのも不安だ。

仏独共同制作のARTEは、芸術としてのテレビやテレビ版の名画座を意識し、一般大衆の視聴率は度外視してマニアックな完成度を貫徹している。たとえば「大島渚」を特集し、一晩丸ごと、代表作、インタビュー、解説トークなどを集中させ、母国・日本でも類例を見ない専門性だった。ARTEほど知的水準の高いテレビは他に見たことがない。

NHK BSは、ARTEほど知的ではないが、自然・社会・文化の特集・ドキュメンタリーが素晴らしい。BBSやディスカバリーチャンネルとの共同制作番組もあり、海外のニュースやドキュメンタリーも、翻訳付の多重放送で見られる。英語のABCニュースシャワーやCNNスチューデントニュースを初め、世界17ヶ国のTVニュースのダイジェスト版も、朝6-8時の「おはよう世界」で放送される。英語ニュースはPodcastでも見られるのだが、主副音声で翻訳に切り替えられるのがBSの長所だ。

2010年12月には、名作集「BSベストオブベスト」を放映した。ギャラクシー賞、ATP賞、ハイビジョンアウォード、放送文化基金賞、ハイビジョン国際映像祭、BSデジタル大賞、エミー賞等がどれほどの評価か分からないが、NHK BSが視聴率より普遍的な賞を意識し、海外局と連携したり、国際的評価を得ていることは頼もしい。

たとえば、『プラネット・アース』を早速録画したが、奇跡的に美しい動画が連続し、これまで見たこともないような新発見がある。『ナショナルジェオグラフィック』や『ニュートン』のような静止写真とは異なり、たしかに動画でないと与えられない感動だと思う。また、中国養蜂家やクルド民族のドキュメンタリーやシェークスピア・グローブ座での古典演劇『オセロー』も一見の価値があった。日曜夕方の『私の一冊、日本の百冊』も、地味な10分番組だが必要な存在だと思う。NHKスペシャルの再放送も期待したい。いずれにせよ、地上波のバラエティ番組とは天地の差がある。

2.第8芸術としてのテレビ

フランスでは、第1芸術・建築、第2芸術・彫刻、第3芸術・絵画、第4芸術・音楽、第5芸術・舞踏、第6芸術・詩、第7芸術・映画とし、第8芸術をテレビ(演劇・写真)、第9芸術・漫画、第10芸術・ゲーム、第11芸術・マルチメディアと呼ぶことがある。第8-11芸術の定義は諸説あるが、第9芸術=漫画は定着し、フランス国立漫画イメージセンター(CNBDI)の機関誌名にもなっている。

芸術とは何かと論じるつもりはないが、時間が空転して何も残らないバラエティとは別格に、その作品に出会うことで自分のどこかが変わるような「名作」は、映像番組にもある。映画・写真やノンフィクションとは違う、動画特有の映像美や迫真性もある。限られた人生の中でその機会を逃すのはもったいない。

万人向けのマスメディアと受け手を選ぶ「作品」が両立できるか、競争のない単一の公的機関に内容の選択を委ねて良いか、議論はある。しかし、地上波の民放は芸人・クイズ番組、多チャンネルの有料放送は売れ筋番組の反復に陥っている。その風潮の中で、視聴率至上主義と距離を取って映像文化を担おうとする存在は必要だ。海外スポーツ番組の中継や海外ドラマの転載は民業圧迫の商業主義だと思うが、民間では採算が合わない秀作も意識的に作っているのは事実だ。

3.意外に簡単なNHK BSの導入

地デジ対策と一緒に考えると、NHK BS導入のハードルは低い。ケーブルTVやひかりTVならそのまま自動的にNHK BSを見られる。1万円以上の地デジチューナーはBS・CSチューナーを兼ねているし、ほとんどの新型テレビは地デジ・BS・CSチューナーが内蔵されているので、パラボラアンテナ(5千円強)を購入するだけで、デジタルBS放送を見られる。あとはNHK受信料を衛星契約に変更するだけだ。

3-1.ひかりTVでのNHK BS

NHK BSは、ひかりTV(やケーブルテレビ)ならば、パラボラアンテナを設置しなくても見られる。ひかりTVでB FLET'SからFLET'S光NEXTに変更すると工事費がかかるが、地デジ非対応のテレビで地デジも見られる。多チャンネルTVもビデオ見放題も契約せず、基本放送プラン(1,050円)だけでも、地デジとNHK BS、ひかりTVプロモの基本サービスを見ることができて、NHK等のオンデマンド・ビデオが使える。ただし、ひかりTVでは無料の民放BS放送8局を見られない。また、NHK衛星契約(地上契約+1万円/年)は強制されないが、30日後からBS画面に通知が出続けるそうだ。

TVチューナーPM-700(月額525円)では、ダブル録画はできないが、外付ハードディスクHD-CB1.0TU2(1万円)に録画できる。ひかりTVホームページ上の「マイ番組表」はBS・地デジには使えないが、非公式フリーウェアの「ひかりTV iEPG予約」をインストールすると、Gガイド・テレビ王国Gガイド・テレビ王国の番組表から予約できる。



初期費用
中古パソコン
中古テレビ(地デジ未対応でOK)
FLET'S光NEXT+ひかり電話+ひかりTV初期費用 2千円-3万円※
ひかりTV対応ハードディスク1TB 1万円前後
※初期費用は、新規契約キャンペーンだと安い。

月額料金
FLET'S光NEXT利用料金 3-5千円/月※
ひかり電話基本プラン 525円/月
ASAHIネット 735-1,050円/月※
ひかりTV基本放送プラン 1,050円/月
ひかりTVチューナーPM-700レンタル 525円/月
NHK衛星契約受信料 25,520円/年(地上契約+10,610円/年、家族割引半額)
※インターネットと電話の基本料を含む。月額料金は、一戸建てだと高く、大型集合住宅だと安い。


3-2.パラボラ・アンテナでのNHK BS

地デジ非対応の古いテレビでも、レグザチューナーD-TR1(2万円弱)があれば、19-32インチの新型レグザテレビ(3-5万円)を購入したのに近い環境になる。レグザテレビやレグザチューナーは、地デジを受信できるだけでなく、レグザ対応ハードディスクを接続すれば、そこに録画できる。さらにBSアンテナを設置すれば、NHKと民放8局のデジタルBS放送を視聴・録画できる。


イオン等で販売される5千円前後の地デジチューナーでも、古いテレビで地デジをとりあえず見られる。が、BSデジタル放送の充実(2011年からは29チャンネル)を考えても、BS受信と録画機能を無視するのは得策でない。テレビを大きくするより、映像環境が根本的に変わりうる。


ひかりTVやケーブルTVより初期費用がかかるが、月額料金ではNHK受信料だけだ。多チャンネルTVやビデオ見放題を使わず、民放BS放送8局を見るなら、こちらの方が安い。ただし、現在の民放BSは、地上波より予算不足で、一部スポーツ以外、ほとんど魅力がないと思う。

初期費用
中古テレビ+東芝レグザチューナーD-TR1 2万円弱
または東芝レグザテレビ32型/19型 5万円弱/3万円強
東芝BS・CSアンテナBCA-453K 5千円強
レグザ対応ハードディスク1TB 1万円弱

月額料金
NHK衛星契約受信料 25,520円/年(地上契約+10,610円/年、家族割引半額)


3-3.デジタルBS放送の29チャンネル化

2011年からBSも完全デジタル化し、NHK BSは3局からハイビジョン2局に再編される。CSからも有料チャンネルが移動し、計29チャンネルに大幅拡大する。ただし、ひかりTVはNHK以外のBS放送を提供しない。ケーブルTVも、有料放送が一部重なるのでこの拡大には対応しないはずだ。


4.理想の映像環境

NHK BSを中心に録画し、他の番組はNHKやワーナーのオンデマンド・ビデオをPCで個別購入するのが、現時点で一番合理的だと思う。BS受信はパラボラアンテナで良いが、ひかりTVでも地デジ+NHK BSの基本放送プラン(1,050円/月)だけで十分だろう。NHK BSに足りないのは映画だが、ひかりTVやケーブルTVで多チャンネルやビデオ見放題を契約するより、同じ料金でTSUTAYA定額レンタル4/8(980/1,958円/月)を併用する方が、選択肢が格段に広い。

4-1.多チャンネルTVの長所
「ナショナルジェオグラフィック」や「ディスカバリー・チャンネル」(ひかりTVでは放送終了)の自然番組は、NHK BSに並ぶ。「日本映画専門チャンネル」は、東宝・角川・大映・フジテレビ系だが、「名画座」で自分の知らない掘り出し物を見つけるような意味がある。「ひかりTVプロモ」にもごく稀に、『ロックの学園・軽音部』や『デジタルクリエーターズコンペティション2010』など、実験作が混じる。NHK BSでも英語のABCやCNNを多重音声で見られるが、英語のBBCや日経CNBC、仏語のTV 5 Mondeは悪くない。




4-2.多チャンネルTVの短所
・多チャンネルTV(ひかりTVやケーブルTV、スカパーTV)は、大衆に媚びた娯楽ものが大半だ。私は、50前後のベーシック・チャンネルと約5000本のビデオが見放題のひかりTV「お値打ちプラン」(3,675円)を2年間契約した。が、いつも見るテレビは限られるし、録画したいと思う番組はごくわずかだ。BS放送でも民放チャンネルが8つあるが無料だ。また、ビデオは、1万タイトル以上といっても連続TVドラマの回数分を含む数字であるため、小さなレンタルビデオ店と比べても品揃えが悪い。NHK BS+DVD宅配レンタルの方がはるかに充実する。

4-3.DVD宅配レンタル
TSUTAYA DISCAS、DMM、ぽすれん、楽天レンタル等の宅配レンタルはレンタルビデオ店の宅配版で、タイトル数(10-20万本)は、ひかりTV等の動画配信サービス(1-2万本)の10倍だ。月8枚で2千円弱、月4枚で千円弱で、延滞料のない月額制が標準だ。10泊11日のスポットレンタルも1枚299-525円~で可能だ。コミック・レンタルもある。結局、高質でマニアックな作品は対象者数が少ないだけに、新興動画配信サービスより老舗レンタルビデオ店が優位なのだろう。
・とくに老舗最大手のTSUTAYA DISCASは、在庫数や配送速度もさることながら、映画賞を含む検索システムの完成度が高い。レビューも、素人っぽい印象論の短評が多いが、Yahoo!映画に匹敵する蓄積数だ。
・なお、海外渡航が多い人は、DVDプレイヤーの購入選択時にリージョンコードやリージョンフリーに関する事前調査をしておかないと、「日本・欧州・中東」以外で買ったDVDを再生できない





4-4.NHKオンデマンド
NHKオンデマンドでは、ネット上でもひかりTVでも、NHKスペシャルや大河ドラマやBSドキュメンタリーを見られる。NHKオンデマンド特選見放題パック(945円/月)もある。フジテレビ、テレビ朝日、TBS等でもオンデマンドサービスがある。地上波・BSを自分で録画保存する手間暇を金で買うようなものだが、レンタルビデオと比べると手軽で安い。


4-5.動画配信サービス
・動画配信サービスは、現時点では小さなレンタルビデオ店よりも品揃えが悪く、DVD宅配レンタルには敵わない。
ワーナー・オンデマンドや東映アニメBBプレミアム等、製作会社のオンデマンドは、自社作品ならば古典から最新作まで揃い、利用価値がある。
DMM.comは、TBSオンデマンドやバンダイチャンネル等も提供する。楽天VIDEOやTSUTAYA TV等より検索システムも使いやすい。
・ネットとテレビを結合した次世代テレビは、AppleやSony+Google、Amazon等も参戦し、変革期を迎えている。たとえばiTunes Storeは、無料のニュース・短報のPodcastに加え、映画の販売・レンタルも日本で開始した。

テーマ : TV
ジャンル : テレビ・ラジオ

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terry75014

Author:terry75014
仏米英生活10余年、海外大学院卒。海外渡航・留学助言は各数10ヶ国。ここでは一個人の立場で独断と偏見を書きます。テリーと呼んで下さい。

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