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BCLラジオのアンテナ - Antenna for Shortwave Radio

ラジオには、インターネットにないリアルタイムで双方向の魅力がある。海外短波受信(BCL)には、ラジオ本体以上にアンテナが重要だと言われるが、意外に安くて簡単だ。何の細工もないダイソーのカラーワイヤーだけで、小型のAudio Comm RAD-S800N(6,980円)でも、中台韓朝露からイラン・モンゴルまで、20局の海外放送を聴けた。定番のDegen DE1103(70ドル)にこの針金を絡ませれば、近隣国ならば国内放送に迫る音質で聴け、南アフリカの電波までも受信できた。ホームセンター・スーパー・大型家電店で売るElpa ER-21T-N(2,480円)でも健闘するはずだ。ここではまず低コストのアンテナを最優先に考えたい。
DEGEN DE1103+Apex Radio 303WA-2レビュー中国製BCLラジオの定番AudioComm RAD-S800Nレビュー海外短波受信(BCL)の勧めば別記。

1. 初心者用のお手軽アンテナ

鉄筋ビルの室内外で受信状況が大きく違う場合、ラジオに百円のカラーワイヤーを絡めて室外に出すだけでも、受信は大幅改善する。簡単な外部アンテナ(ごた氏HP)を参考に試行錯誤したものだ。

1-1.携帯釣竿アンテナ

・ラジオ付属のワイヤーアンテナを棒の先端につけ、受信時だけ窓の外に突き出すだけでも、鉄筋ビル内のノイズが激減する。常設には問題があるが、効果は簡易ロングワイヤーアンテナに次ぐ。ラジオにワイヤーアンテナが付属しない場合、以下の4つの方法がある。
①百均のカラーワイヤーを5m程度に切り、一端をロッドアンテナに巻きつけ、もう一端を窓の外に突き出すだけで良い。
②百均のテレビ用イヤホン5mの両端を切り、平行線を2つに割いて片方を捨て、一端にワニ口クリップを半田付けし、もう一端にダブルクリップを結び付ける。ワニ口クリップでロッドアンテナ、ダブルクリップで棒の先やカーテンレールを挟む。
③百均のテレビ用イヤホン5mのイヤホンを切り、平行線を2つに割く。短波受信中のラジオのアンテナ端子にプラグを差し、カッターに指をあてて線の芯に触れ、雑音がする側にダブルクリップを結び付け、逆側の線を根元で切って捨てる。プラグとの逆の端は、ダブルクリップを結び付け、棒の先やカーテンレールを挟む。
TECSUN AN-05ならeBayで送料込で9ドルだ。

・携帯用の釣竿(コンパクトロッド)なら旅先にも持参でき、SONY AN-LP1(236g)より安く軽い。たとえば、OGK桃源郷・硬調270(760円@釣具店)は、54.3-270㎝で伸縮し、油性ペンの太さで85gだ。先端部分は細く、窓を開ける隙間を最小限に抑えられる。根元が太く金輪がついているので、床に固定して落下を防止できる。高さ50㎝の窓に45度で立てかけるなら、竿は最長200㎝か。

1-2. 簡易ロングワイヤーアンテナ

・0.8/0.9㎜x20mのカラーワイヤー(百円@ホームセンター/ダイソー)を、ベランダの柵と物干し竿フックの間に四角形に張り、アルミサッシ窓から引き入れ(壁に引き込み穴がなくてもOK)、Audio Comm RAD-S800N(外部アンテナ端子なし)のロッドアンテナに巻きつけた。マッチング部もない単なる百円の針金で、1万円のApex Radio 303WA-2の8-9割のパフォーマンスがあった。
・鉄筋マンション内のRAD-S800Nでは、短波はラジオNikkeiしか受信できなかったのが、20局の英語・日本語放送を受信できるようになり、ノイズ(S/N比)が大幅改善した。電波の弱いコミュニティFMも低ノイズで受信できるようになった。その受信状況は、VHFテレビアンテナ(地上波アナログ放送)の同軸ケーブルをロッドアンテナに触れさせたときに匹敵する。しかし、主要20局以上の短波放送の受信は難しい。また、中波には効果がない
・DE1103との組み合せでは、FM・コミュニティFM・アナログTVは、10局中2局のコミュニティFMのノイズが303WA-2より多いが、同じ10局を受信できた点では互角に近い。中・朝・韓・台・露・豪・ニュージーランド等の近隣国のメジャーな短波は、3国内放送のようにはっきり聴こえ、303WA-2とほぼ同等だ。しかし、Trans World Radio Africa(South Africa)等のマイナーな短波では、信号強度は303WA-2と同等でもノイズに埋め尽くされ、ノイズが数割は少ない303WA-2に負けた。
・無線用(3.5-28MHz)のHF ALL BANDロングワイヤーアンテナ(JL4ENS氏HP)では26.5mが良いそうだ。が、こちらの「簡易」アンテナは、制約条件内で何でも試して、効果があれば良しとする。太い方が良いと聞き、1.6㎜x10mのワイヤーも試したが、細く長い0.9㎜x20mの方が信号強度が増し、アルミサッシや室内でも扱いやすい。柵=外壁に沿って菱形に垂らしてもみたが、柵と内壁の間に離して張った方がノイズが3割減った。ワイヤーの先端を地面かベランダの鉄製の手すりにつければアースにもなるらしいが、拙宅は非鉄製なので試せない。
・同調型プリアンプ(プリセレクタ)の大進無線DPA-100B(1.7万円)やアンテナ・カプラのComet CAT-10(1万円強)等をアンテナ端子でつなげば、単なる針金も本格的なロングワイヤーアンテナになる。マッチング部なしでも303WA-2に迫る効果があったため、アンテナ本体よりプリアンプ/プリセレクタやアンテナ・カプラに投資した方が合理的かもしれない。

2.自作アンテナ

2-1.初心者向けのアンテナ自作キット

・中波用のミズホ通信UZ-K1s(4千円強)は、木枠などを自分で用意してワイヤーを巻くだけのシンプルな自作キットだ。アンプはないが、感度には定評があり、愛用者が多い。プリント基板のUZ-77s(1万円強)の半額以下だ。


2-2.初心者向けの自作ループアンテナ

受信専用マグネチック・ループアンテナ(Ceptrum社HP)は、スモール(微小/磁界)・ループアンテナとも呼ばれ、集合住宅でも場所を取らずノイズに強いので、多数のアマチュア無線家が自作する。が、ラジオの短波・中波受信用なら大雑把でも良いようだ。とくに初心者向け半田ゴテなしで作るBCLアンテナ(R.yawatta氏HP)は、手間を最小限に省いているのが良い。ミニプラグ式の外部アンテナ端子が前提だが、TV用同軸ケーブルやミニプラグコード等の材料費も千円程度らしい。
・より本格的な無線用では、3D無線クラブの作例を初めとして、マッチング部を工夫した様々な自作例がある。


2-3. 中上級者向けのΔLOOP7

・影山敦久氏のΔLOOP7は、ALA-1530(5-6万円)に迫る高性能が絶賛される。著書『受信用ループ・アンテナの実験』とHPで基板と製作法が公開され、数多くの上級者が自作する。
・無線の世界では電子工作を楽しむ伝統がある。エレキット等、大人の電子工作が静かなブームになっているが、高価なアンテナやアンテナ・カプラ等を自作できれば趣味と実益を兼ねる。送受信を行うアマチュア無線では、受信専門のBCLよりさらに要求水準が高い。




3. 外部アンテナの定番

3-1. 人気のBCL用アンテナ

短中長波のアクティブ・アンテナならWellbrook ALA-1530+(5-6万円)、短中長波のパッシブ・アンテナならApex Radio 303WA-2(1万円)、中波専用ならミズホ通信UZ-77s(1万円強)、旅行・短波用ならSONY AN-LP1(8千円)が定番だろう。エアバンド対応のTECSUN PL-660などに接続し短中長波とV/UHF無線受信を兼ねるならAOR SA7000(1万円強)、広い庭の一戸建てならT2FD型も検討価値があるだろう。
・他方、SONY AN-12(1万円)やKESTREL(DEGEN) DE31MS(送料込22ドル)は都市ノイズに弱い、車載無線用のComet HA750B(2万円)は受信専門より高価なのに送信できない、と批判される。field_ant MK-5は、『BCLライフ2010』の比較実験では、自作プリセレクタをつけてもΔLOOP7以下だった。
・私自身は303WA-2をメイン、旅行用にDE31MSを購入した。が、レビュー情報がもっと多ければ、U/VHFを含め万能なSA7000を選んだかもしれない。予算が潤沢なら、もちろんALA-1530+とAN-PL1を同時購入しただろう。





3-2. アンテナの周辺機器

・アンテナと受信機の間でマッチングや信号強度を調整するにはアンテナ・カプラCoupler(アンテナ・チューナーTuner、プリセレクターPreselector)、アンプAmplifier(増幅器)やアッテネータAttenator(減衰器)があると望ましい。市販アンテナにこれらが内蔵・同梱されていれば手間が省けるが、自作する人もいる。
・私の環境では、303WA-2と簡易ロングワイヤーアンテナ(マッチング部もない単なる百円の針金)は、ゲインではほぼ互角だが、ノイズで差がついた。したがって、ノイズを減らしつつゲインを稼ぐアンプ内蔵のプリセレクタやアンテナ・チューナーの方が、アンテナに投資するより効率的かもしれない。ベランダに張っただけのワイヤーでも、DPA-100BやCAT-10に接続すれば、303WA-2以上のパフォーマンスになるのではないか。
大進無線DPA-100B(1.7万円)は、短波から長波(150kHz-30mHz)まで対応する世界唯一の「同調型プリアンプ」(プリセレクタ)として、『BCLライフ』(2010)でも紹介される。
・アンテナ・カプラは、無線送受信用のComet CAT-10(1万円強)が、BCL用にも定番だろう。発売中止になったミズホ通信KX-S9/KX-QRPの後身とも言われる。スタパブログでは、CAT-10をApex Radio 303WA-2に接続した例が紹介されている。
・米国での定番機器は、Passport to World Band RadioeHam.netのユーザーレビューに詳しい。MFJ-1020C/Vectronics AT-100(100ドル)は、室内用アクティブ・アンテナであるが、室外用ロングワイヤーアンテナのプリセレクタとしてPassport's Choice 2009に選定されている。また、eHam.comで百人以上のレビュアーが平均4.0/5.0点以上を与えているのは、ICOM AH-4(110人x4.7点、319ドル)、LDG Z-100 Low Cost Autotuner(117人x4.6点、149ドル)の2点だ。
・DE1103等の端子はミニピンジャック式、RP2100はPAL式なので、BNC式端子のアンテナの接続には変換コネクタも必要だ。たとえば、Apex Radio 35BNC-ATは、BNCとミニピンジャックの変換コネクタとアッテネータを兼ねている。アンテナに同梱されていなければ、取付金具や同軸ケーブルの別途購入も必要だ。






3-3. Passport 2009のランキング
・米国のPassport 2009のレビューでは以下の通りだ。Wellbrook社製が最高峰であることは、日本も欧米も変わらない。100ドル以下は少ないが、費用対効果が注目されるのは3点だろう。
MFJ-1020C/Vectronics AT-100(100ドル)(100ドル)は、室外用ロングワイヤーアンテナのアンプ兼プレセレクターとしてPssport's Choice 2009(3.0点)に選定されている。室内用アクティブアンテナとしては評価が低い(2.25点)。
SONY AN-LP1(8千円)は、旅行用としてPssport's Choice 2009に選ばれている。格安のDEGEN DE31MS(12ドル)より評価が高い。
・KAITO KA35(90ドル)は、同格とされるApexRadio 700DTA(14,800円)より安い。が、バッテリーの持ちが悪い上に、12時間以上の充電を禁じられている。そもそも双方とも評価が低い。

Passport's Choice 2009>
4.5/5.0点: Wellbrook ALA100/100M(130-140ポンド)、4.0点: Wellbrook ALA330S(199ポンド)、3.875点: Wellbrook ALA1530+(180ポンド)
3.5点: RF Systems DX-One Professional Mark II(400ドル)
3.0点: MFJ-1020C/Vectronics AT-100(100ドル)
2.75点: SONY AN-LP1(8千円)
その他アジア製品
2.875点: AOR LA380(3万円)
2.25点: KAITO (DEGEN) KA35(90ドル), Apex Radio 700DTA(14,800円)
2.0点: DEGEN DE31MS(12ドル~3,800円)






3-4. 米国eHam.netのHFアンテナ・ランキング

・米国のeHam.netのユーザーレビューで登場するHF帯無線用アンテナの多くは、前述のWellbrook ALA1530/ALA330を例外として、日本では見慣れない。無線産業大国の日本では、輸入品はよほどの性能でないと、郵送料と製造保証の点で割に合わないのかもしれない。eHam.netでは日本製品も散見されるが、レビューでは第一電波工業のDiamond CP6(320ドル)の35人x4.1点が最高だ。
・100名以上がレビューを書き、平均評点が4.0/5.0以上のベストセラー6点は、参考になるかもしれない。とくにPar Electronics End-Fed Half-Wave Wire Antennas(198人x5.0点、42ドル)とWA2NAN True-Talk G5RV(158人x4.9点、55ドル)は、安くて満点に近い。他をレビュアー数の順に挙げれば、GAP Titan(153人x4.4点)、Hustler 6BTV Vertical(114人x4.6点、189.99ドル)、Hustler 5BTV HF vertical(112人x4.6点、211.99ドル)、Cobra UltraLite Multiband Antenna(96人x4.6点、89.95ドル)だ。







4.低価格・端子不要のアンテナ

最後に低価格な中国製アンテナやアンテナ端子不要のアンテナを見ていきたい。ただし、現時点で良さそうなものは見当たらない。

4-1. 中短波用のKESTREL DE31MS

KESTREL (DEGEN) DE31MS(Kaito KA31)は、アンプ付のアクティブ・ループアンテナでは最安値だ。ワールド無線では3,800円+送料1,500円だが、eBayのliypn(S.I.CHAN)社では送料込22ドルで、支払日の12日後に香港から郵便小包で到着した。
・畳むと拳程度の小ささで軽い。菱形のループワイヤーは、頂点のクリップ、中間の突っ張り棒、下部のアンプ(500円玉大)が一体となり、単4電池2本分のチューナーボックスで給電する。アンプに短波・中波の切替ボタン、チューナーボックスに電源ボタンとチューニング・ダイヤルがつく。
・アンテナ端子がないラジオとの接続用に、短波用のアンテナ・クリップと中波用のフェライトバー・アンテナ・カプラーも付属する。ただし、アンテナ端子もロッドアンテナもない「防滴おふろラジオ」Ando RA-172WRで、フェアライトバー・アンテナ・カプラーを試しても、鉄筋コンクリ室内のAM感度は変化しなかった。また、ロッドアンテナにつけるクリップも、アースをつけないと効果が大幅に落ちると、Paspportも保留する。
・DE1103のアンテナ端子に接続しても、短波も中波も効果はなかった。室内では、DE1103のロッドアンテナや付属のワイヤーアンテナと変わらない。室外にも出してみたが、ベランダに張った百円の針金(簡易ロングワイヤーアンテナ)の方がはるかに効果があった。
・携帯用短波アンテナとしては、価格は4倍だが、SONY AN-LP1(送料込8千円)の方が定評がある。Passport's Choice 2009に選定された。これに予算を少し足せば、固定設置も車載もできるホイップアンテナ(Apex Radio 303WA-2等)や、ロングワイヤーアンテナ用のアンテナカプラー(Comet CAT-10)やプリアンプも購入できる。


4-2. 中波用のTECSUN AN200
・中波用のTECSUN AN200(eBayで送料込30ドル)は、ミニプラグで接続するが、端子がなければラジオの横に置くだけでも良いそうだ。Novac Radio Mate用LOOPアンテナのNovac NV-UA001(送料込3千円)も、これのOEM品ではないか。ただ、AM感度の良いSONY ICF-EX5MK2やREDSUN RP2100日本仕様や定番アンテナのミズホ通信UZ-77s/UZ-K1sを最初から購入した方が近道だと思う。

4-3. 端子不要のアンテナ

中波用のミズホ通信UZ-77s/UZ-K1sやTECSUN AN200、短波用のSONY AN-LP1、中波・短波用のSONY AN-12やDGEN DE31MSは、ラジオに外部アンテナ端子を必要としない。しかし、UZ-77s/UZ-K1sを例外として、総じて評価は高くない。AN-12やDE31MSは、都市ノイズまで増幅してしまう、端子接続でないと感度が落ちると言われる。そもそも、定番アンテナを接続できる中型・大型ラジオ(DE1003やRP2100)を買い直した方が、長期的に賢いと思う。

テーマ : BCL
ジャンル : テレビ・ラジオ

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terry75014

Author:terry75014
仏米英生活10余年、海外大学院卒。海外渡航・留学助言は各数10ヶ国。ここでは一個人の立場で独断と偏見を書きます。テリーと呼んで下さい。

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