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留学の学習準備

留学の生活準備は別記したので、ここでは学習面の準備課題をあげます。
・留学は、海外旅行や異文化体験とは異なり、単に海外に足を運べば良いというものではありません。どれだけ準備するかによって、出会いや思い出も、成果や発見も、大きく変わってきます。語学力や知識・問題意識は、情報が注ぎ込む蛇口の太さ、世界を見渡す覗き穴の大きさ、あるいは交友の広さと深さを決めてしまうので、決定的に重要です。
・また、語学や文化対応に思考回路の一定部分を割かざるをえず、見るもの聞くものが新しい日常生活に圧倒され、目前の課題だけに視野が限定されてしまう危険も大きいです。日本で語学と基礎情報を集め、自分なりの問題意識を育てておくことが決定的に重要です。
・もちろん、いざ渡航してみると準備段階に誤解があったことも判明するでしょうが、最大限の道具を揃えて武装しておくことは、丸腰で大海原に乗り出すよりは、どれほど心強いか分かりません。

1.留学を思いついた瞬間から、意識的に語学を学び始めましょう。語学の学習法は別記。

1-1.英語ならまずTOEFL-iBT/TOEICを受験し、現時点での語学力を確認した上で、留学の時期・場所・方法を選び、そのための準備計画を立案しましょう。渡航6-8ヶ月前までにTOEFL-iBT80/TOEIC730を取得できるか否かが、留学方法の選択肢を分けます。語学の検定試験は別記。

1-2.大学交換留学や大学院留学ならば、2年以上の準備が必要です。一流大学の学生でも平均TOEFL-iBTは60以下なので、渡航1年前の願書締切までに足切り点のTOEFL-iBT81以上を取得するには、計画的準備が不可欠です。目標を設定し、留学前に最低2回、留学後にも1回受験しましょう。

1-3.できれば渡航2年前から、週複数回の語学講座を受けることが必須でしょう。ゼロから語学研修する場合も、国内で集中語学講座を受けることが、渡航後の適応度や上達度を変えます。スコアを上げるための独習だけではなく、コミュニケーションの動機と学習のリズムを作ることが大切です。

1-4.非英語圏に留学する場合、英語のみで専門研究に集中するか、現地語習得に時間・労力を割くかは、重要な判断です。ただし、前者の場合も現地語会話の習得、後者の場合もTOEICの受験は必要です。

2.留学国に関する書籍を10冊リストアップしましょう。これらは「渡航までに読んでおきたい本」や「留学先に持っていく価値のある本」です。この作業は、自分自身に課題図書を作り、関心テーマを深める研究準備であると同時に、留学先に持参する日本語書籍を絞り込み、購入したり(デジカメで)複写する荷物作りの一環です。なお、日本語書籍を海外に持参すべきかは別記しました。

2-1.書籍は以下の4部門から最低1点ずつ選びましょう。
①政治・経済・文化・歴史の専門書・入門書・事典
②旅行記・体験記・グルメ・サブカルチャー等のエッセイ・ルポルタージュ
③その国の作家による/その国を舞台とした小説・音楽CD・映画DVD等
④旅行・留学・海外生活のガイドブック。
ガイドブックは、初心者向けの『地球の歩き方』だけでなく、Lonely Planetや生活便利帳など、客観情報が豊富で信頼できるものを厳選しましょう。
  

2-2.文献探しのコツは、AmazonやOPACで検索するだけでなく、必ず書店や図書館に足を運び、関連する棚の前後を良く見ることです。また、Amazonのリストマニア!も参考になるでしょう。こうして、これから読みたい候補を20-30冊程度リストアップしましょう。その中で、実際に買うか借りる本を10冊程度に絞りましょう。最終的に少なくとも5冊は購入・完読しましょう。とくに文庫本と新書本は、現地持参も可能なので、購入は最優先です。洋書は、留学先の図書館に所蔵されていないか、購入・複写前にOPACを確認しておきましょう。
   

2-3.ブックリストは、一般にはメディアマーカーで作ると良いでしょう。院生・研究者ならzoteroEndNote WebRefWorks、洋書の書評を読み書きしたければLibraryThing、反響が欲しければAmazonほしい物リストAmazonリストマニア!も良いでしょう。

2-4.メディアマーカーは、ブックリストとブックマークを同時に作れます。書籍に限らず目についたものを形式を問わず記録できるので、留学準備には一番手軽でしょう。たとえば、留学国に関するホームページ、書籍、音楽CD、映画DVDから、旅行用品(Amazon取り扱い商品)などを登録日順に一覧できます。ブックリスト・ブックマークはブログパーツとして公開することもできます。しかし、Amazonにない洋書や図書館蔵書、論文などは対象外です。また、タグはつけられますが、フォルダ管理はできないので、登録が増えてくるとやや使いにくいです。

2-5.院生・研究者には、ZoteroEndNote WebRefWorksは論文執筆用に特化しています。手軽さやAmazonとの連携ではメディアマーカーより劣りますが、雑誌論文検索やフォルダ管理、書誌引用という他にない機能があるので、使い方をマスターする価値があります。長いタイトルの論文を論文執筆に引用するとき、参考文献リスト・脚注用の書誌フォーマットを自動生成してくれるのです。ZoteroはFirefoxブラウザの無料プラグオンで、データはパソコンに保存されるので、留学時はそれを持ちだす必要があります。EndNote WebとRefWorksは、所属する日本の大学図書館が機関契約していれば、自宅でも海外でも無料で使えます。大学図書館のホームページをチェックし、留学前に利用者IDと海外からのアクセス方法を確認しておきましょう。文献管理のEndNoteWebは別記。

3.留学国に関するホームページも、まず各10ずつリストアップしましょう。これらは「定期的にチェックすべき基本ツール」や「留学の参考になる資料や読み物」、「現地生活で必要になるサービス」などです。これも、自分の関心テーマや行動範囲を広げる情報収集の一環です。

3-1.ホームページは、以下の6部門から最低1点ずつ選びましょう。
①政治・経済・文化・歴史・文学・芸術のポータルサイト・リンク集(日本語・英語)
②主要企業群の現地本社・日本支社HPや各種統計リンク(英語/日本語)
③日本大使館・日本人会・日本商工会議所・JETRO事務所・JICA事務所・日系企業などの現地日系事務所(日本語)
④新聞・テレビ・Podcast等のメディア(日本語・英語)
⑤留学生・生活者・研究者のブログ(日本語)
⑥スポーツ・文化活動・ボランティア・インターンシップ等の課外活動(英語)。
これとは別に、留学先大学のシラバスと「リクナビ」(後述)は必須です。なお、観光情報は後回しで良いです(ガイドブックで十分)。

3-2.検索のポイントは、スウェーデンなら漫然と「スウェーデン」で検索するのでなく、「スウェーデン+文学」「+小説/漫画」「+音楽/ロック/ポップス/ダンス」「+映画/演劇」「+料理」「+テレビ」「+若者」「+プロスポーツ」などを検索語に打ち込むことです。そこで明らかになった小説・漫画・音楽・映画のタイトルを今度はAmazonでも検索し、ブックリストにも加えましょう(ブックリストには映画・音楽等も含めて良いでしょう)。

3-3.ホームページは、日本語と英語(場合によっては現地語)で探し、ソシアル・ブックマークにオンライン保存しましょう。ブラウザの「お気に入り」でなく、ネット上のソシアル・ブックマークに保存しておけば、留学先のパソコン室や旅先のネットカフェ等でも同じ環境を使えます。日本語ページが多いなら、はてなブックマークYahooブックマークメディアマーカー、英語ページが多いならDelicious、注釈をつけたいならDiigoが良いでしょう。Deliciousならば、My Deliciousというアプリケーションで選んだブックマークを、Facebookの掲示板に転載できます。最終的には20-30サイト程度ブックマークし、そのうち少なくとも5つは定期チェックしましょう。国際派のウェブサービスブックマークの進化形は別記。

3-4.留学国に関するドキュメンタリー・映画・音楽なども、テレビやインターネットはもちろん、大学図書館や公立図書館で探して、積極的に見ましょう。留学国の資料室、研究グループ、専門書店、レストラン、広報イベント等が日本国内にあれば、行ってみましょう。こうした国内のホームページも、ブックマークすると良いでしょう。メディアメーカーなら、Amazonで販売するCDやDVDや旅行グッズもブックマークできます。

4.大学生・大学院生ならば、ブックリストとブックマークを踏まえ、自分なりの研究・調査テーマを具体的に考えておきましょう。準備は決定的に重要です。人は面白いもので、誰でも現地に足を運べば、等しく外国文化を経験できるわけではありません。自分の予備知識や語学力の範囲内でしか、物事に気付かないからです。たとえば、現地の政党や政治家を知らないと、街角のポスターを見過ごしてしまうでしょう。

4-1.ブックリストとブックマークは、自分の励みと他の人との情報共有のためにできるだけ公開し、周囲の助言を受けましょう。自分のブログにパーツとして貼り付けたり(メディアマーカー)、アプリケーションでFacebookと連携させたり(DeliciousやLibraryThing)、仲間同士の掲示板やメーリングリストにURLやリストそのものを記すなどの公開方法があります。日本での準備は出発点に過ぎず、留学中も現地の状況に応じて増やし続け、帰国までに数倍以上に拡充するのが望ましいです。

4-2.留学前に自分の専門と研究テーマを確立しておくことが大切です。卒業論文・修士論文・博士論文の研究テーマを踏まえ、現地での調査計画を具体的に指導教員と相談しましょう。留学前は忙しいでしょうが、論文テーマについて20以上の専門書を読み先行研究を要約した、「Bibliographical Essay」を書くことを強く勧めます。ただし、学部生の卒業論文の研究テーマは、留学計画に拘束される必要はなく、理論研究や日本研究でも構いません。また、帰国後に研究テーマを変更しても構いません。

4-3.フィールドワーク調査を予定するならば、現地語が不自由なうちは、日本大使館・日本人会・日本商工会議所・JETRO事務所・JICA事務所・日系企業から。加えて、留学国の統計を探し、日本で分からなければ、渡航後に現地教員に質問しましょう。英語・現地語が堪能ならば、現地の大手企業のホームページをまずブックマークし、よく調べた上で取材を申し込むのも良いでしょう。

4-4.学生・市民サークルでのスポーツ・文化活動、現地日系企業でのインターンシップ、現地NPOでのボランティア(NICEホームページ参照)、地方都市への旅行なども、関連ホームページをブックマークし、現地でコンタクトしましょう。海外大学には日本のような大学サークルは少なく、地域市民団体等を自力で探す必要があります。また、AIESECのインターンシップの場合、日本での登録が必要です。リストアップしてあった音楽・映画・演劇・オペラ・プロスポーツ等についても、現地で『TOKYO Walker』のような情報誌を入手し、コンサート・公演・試合等のチケットを計画的に入手しましょう。

4-5.留学終了後に何をするか、いつ帰国するか、予め計画的に考えておきましょう。
・12月-1月修了で就職活動を行う人は、前年の6月からリクナビみんなの就職活動日記等に登録し、11-12月には100社を目安に企業にエントリーし、1月末までに帰国しましょう。
・6月修了者は、10月の復学までの期間、大学院受験、現地または日本で企業インターンシップ(リクナビ等参照)やNPOボランティア(NICE等参照)も検討しましょう。
・旅行を計画するには、航空券の購入時に経由地を意識したり、帰国便をオープン券としたり現地購入したりすることも大切です。格安航空券の買い方は別記しました。
語学の検定試験は、留学前に最低2回、留学後に1回受験することを勧めます。が、語学力がピークにある帰国直後に受験するには、帰国の1-2か月前に海外現地からインターネットで申し込む必要があるでしょう。また、英語以外の言語の場合、現地でしか受験できなかったり、日本受験の頻度が低く高価な場合があります。その場合、留学後半に受験するべく、日程を計画する必要があります。とくに日本ではマイナーな言語の場合、最低級でも良いので現地語の資格を現地で取っておくことを強く勧めます。現地の文部省やその外郭団体、そして商工会議所が主催していることが多いです。現地学生に聞いても知らないはずなので、留学生担当教職員に質問してみましょう。

テーマ : 海外留学
ジャンル : 学校・教育

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Author:terry75014
仏米英生活10余年、海外大学院卒。海外渡航・留学助言は各数10ヶ国。ここでは一個人の立場で独断と偏見を書きます。テリーと呼んで下さい。

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