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国際派のクレジットカード選び - Credit Card for a Cosmopolitan

はじめに: 海外旅行・留学用のクレジットカードの推奨例

・クレジットカードを海外旅行・留学に持参するなら、以下の組合せを考えた。VISAとMasterが1枚ずつで、治療費300万円以上の海外旅行保険が自動付帯することが最優先。ショッピング保険もつく。将来的なグレードアップにも備える。なぜこの選択をしたかを後述する。

学生:
・東京三菱UFJ銀行VISA Debitをメイン、
・Mileage Plus Saison Master(1,575円)をサブ。
一般:
・三井住友VISA ClassicA(一般1,312円/学生無料)をメイン、
・Mileage Plus Saison Master(1,575円)をサブ。

応用例:
・ANA SFC/Wide VISA(10,500円)、三井住友VISA Executive(3,150円)、またはMileage Plus Saison VISA Gold(15,750円)をメイン。
・UFJ/UC Corporate Gold Master(後述)、AEON Gold Master(後述)、またはMileage Plus Saison Master(1,575円)をサブ。
・留学・駐在勤務等ならば、新生銀行、Citibank銀行、または現地銀行のキャッシュカードを追加。


旅・留学・出張の持ち物-2.貴重品:海外でのカード・お金・保険海外滞在時の緊急連絡先クレジットカード付帯保険の危機海外で銀行口座を開設するは別記した。

1. クレジットカードの選び方

・WEBランキングや雑誌特集を鵜呑みにして些末な特典だけを理由に安易にカードを増やしてはいけない。メインカードは、利便性と信頼性を兼ね備えたカードを慎重に厳選した方が良い。些末な特典のために複数カードに分散するより、メインカードに利用を一極集中させるべきだ。利用額を把握するためにも必要だし、ポイント還元率や与信枠(利用限度額)も優遇される。海外旅行・留学で使う「初めてのカード」を前提に、4つの選択基準を挙げる。

①利用額が突出するなら提携カード

カード発行会社が単体で発行するカードをプロパーカード、カード会社が提携先の名前で発行するものを提携カードと呼ぶ。特定店舗の利用額が突出している場合、諸特典(ポイント・割引等)が付加された提携カードを検討しても良い。航空会社、鉄道定期券(Suica)、百貨店、家電店などが典型例だ。スーパー、コンビニ、携帯電話、ネットサービス、市内交通、ガソリンスタンドなども次点だ。しかし、利用総額がよほど大きくないと、ポイント還元率の多少の差は気分の問題に過ぎない。突出した支払先がないなら、老舗カード会社のプロパーカードから始めるのも王道だ。太く短くポイントを稼ぐ利便性優先のカードと、長く使い続ける信頼性優先のカードの2枚制でも良い。また、特定店舗と長く付き合うつもりで、招待制の上級顧客カードを目指すのも選択肢だ(AEON GoldANA SFCJAL JGC、三越お帳場、大丸お得意様)。

②信頼のあるカード発行会社

・信頼性の上で重要なのはカード発行会社だ。たとえばANAカードの場合、カード表面に一番大きく書かれた「ANA」が提携先、右下の「VISA」マークが提携ブランドで、裏面に連絡先が小さく書いてある「三井住友カード」こそが発行会社だ。カード選びで迷ったら、プロパー・提携を問わず、発行会社で選別するのが王道だ。とくに三井住友JCBなどの「銀行系」は審査も厳しく信頼性も高い(MUFGとCitiはクレジットカード付帯保険の危機で様子見)。老舗ほど多数の提携カードを発行しているが、同じ発行会社のカード間ならポイントや与信枠を合算したり引き継ぐことができる。逆に言うと、マイナーな発行会社では、他カードとの合算ができず、カード会社変更時には与信枠もリセットされる。加えて、メジャーカードでの信用実績は、安定収入と自己管理力の国際的な証明にもなる。

③海外旅行保険が自動付帯する国際ブランド

・海外利用を前提とするなら、VISAとMasterを1枚ずつ、海外旅行保険が自動付帯され、治療費用が計400万円以上補償されるカードを用意するべきだ(利用法は旅・留学・出張の持ち物-2.貴重品:海外でのカード・お金・保険も参照)。保険選択で一番重要なのは自動付帯と治療・救援者費用で、死亡・後遺障害補償額に実用的な意味は少ない。複数の保険が有効な場合、死亡・後遺障害は一番高い補償額を上限に打ち切られるが、治療・救援者費用等は合算される。そのため、保険が自動付帯されるカードを複数枚持つのが良い。また、海外用のメインカードにはショッピング保険もついた方が良い(Mileage Plus、ANA Wide/JAL Club-A、AEON Gold)。子供がいるならば海外旅行保険の家族特約も見逃せない(三井住友Executive)。
・他方、クレジットカード付帯保険の危機でも見た通り、保険が自動付帯しないカード(旅行費用をカード払いしない限り無保険)と治療費用補償が100万円未満のカードは、特別な理由がない限り選んではいけない(Citi等)。とくに出国後には無保険を解消する手段がないカードはもっとも危険だ(MUFG、楽天、NICOS、AMEX)。
・国内首位のJCBは海外では通用しない。AMEXも中小商店や途上国で弱い。VISA/Masterでも、海外に弱いカード発行会社は信用できない。たとえばUFJ Masterは、アフリカで航空券を購入しただけで不正利用を過剰に警戒し、日本の留守宅に留守番伝言を残しただけでカードを一方的に停止した。ただし、海外利用の金額・頻度が低ければ、カードは海外用(VISA /Master)と国内用(AMEX/JCB)の2枚制でも良いかもしれない。中国なら銀聯カードも選択肢だ。

④年会費は年間利用額の1%以下

・新社会人のメインカードは、会費無料や些細な特典に釣られず、老舗カード会社の定番カードから始めるのが良い。スタイルと利用額が安定してから、自分に合ったカードをゆっくり再検討する。大企業社員なら福利厚生カードを使えることもあるし、家族に海外旅行保険が必要になることもある。相互補完や予備のため2-3枚あって良いが、家計管理や盗難防止のためにも4枚以上は多すぎる。利用額の低いカードは迷わず解約すべきだ。上位カードへのステップアップは、年会費がポイント・割引・特典の相当額の半分以下であることが条件だと思う。ポイント・特典の還元率が2%だとすれば、全カードの年会費合計が年間利用総額の1%以下であることが、健全性の目安ではないか。

クレジットカード初心者への注意
・カード払いは国際人の常識で、決して怖くないが、自己管理も大切だ。銀行口座残高不足でカード利用料が引き落とせないと事故情報が残る。悪質な場合は5年間、すべてのカード会社で入会審査や与信枠設定が拒否される。
1.一括払いのみと決め、分割払いや国内キャッシングなど、 利子のつく借金には手を出さない
2. 海外でのキャッシングだけはむしろ活用すべきだが、収入証明書を事前提出しておく必要がある。
3.カードの引落口座は、定期収入が振り込まれるメインバンクとし、引落日前には必ず口座残高を確認する。引落日が怖くなるような放漫支出をしない
4.カード利用はメインカード1枚に集中させ、2ヶ月分の控えを保存する。ネットでも郵便通知でも「利用代金明細書」を照合し、翌月の引落総額を常に意識する。

・こうしたルールさえ守っていれば、カードは便利だ。電気・ガス・電話・ネット・新聞等、銀行口座引落をすべてカード引落に切り替えれば、年間20-30万円にはなり、ポイントにもなる。コンビニ・スーパー等の少額の買い物でも使えば、利用明細が家計簿代りにもなる。


2.お勧めの入門カード: Debit/Mileage Plus Saison/三井住友ClassicA

・学生ならば、東京三菱UFJ銀行VISA Debit(VISA Debitから選ぶ)と、Mileage Plus Saison Masterの組合せくらいしか選択肢がない。本当はデビットではなく、海外旅行保険が自動付帯する老舗の三井住友ClassicAの方が理想的だ。しかし、学生用クレジットの与信枠(約10万円)とキャッシング枠(約3-5万円)は海外滞在には小さ過ぎる。そこで、預金残高次第で利用上限額を増やせるVISAデビットをメイン、最大(300万円)の治療費用保険が自動付帯するMasterをサブに組み合わせる。さらに3枚目ならば、治療費用50万円が自動付帯するJAL navi(学生専用)もある。
・新社会人ならば、治療費用100万円とショッピング保険が自動付帯する三井住友ClassicA(死亡補償だけ条件付)、治療費用300万円が自動付帯するMileage Plus SaisonやSaison Blue American Express、治療費用200万円が自動付帯するSkywalkerの中から選ぶと良い(航空系は後述)。海外に持参するなら、ショッピング保険の三井住友ClassicAと治療費300万円のMileage Plus Saisonの組み合せは理想的だ。
・老舗の三井住友VISA/Master ClassicAは、学生にも社会人にも最初の1枚に相応しく、一生付き合えるプロパーカードだ。海外・国内旅行保険にショッピング保険、スポーツ賠償保険が加わる。Classicと異なり、ClassicAでは海外旅行保険が自動付帯する。旅行代金をカードで支払わないと、死亡保障が2000万円から300万円に減額するという「条件」ができたが、治療費用100万円が自動付帯する方が重要だ。将来的に子供ができたら保険に家族特約のつく三井住友Executive(3,150円)にステップアップもできる。
・旅行代理店HISのSkywalker(1,050円)では、現金払いを強いられるHISでカード払いができる。三井住友海上保険で治療費用補償200万円が自動付帯するのは良い。オリコマイレージクラブ(3,150円)に入ればマイル移行手数料1回1,050円で、1000円=1ポイントを3JALマイルに移行できる。あとは、オリコカード(信販大手のオリエントコーポレーション発行)やHISと長く付き合いたいか否かの判断だ。他方、学生専用ライフカードも、治療費用200万円の保険が自動付帯するが、発行元がアイフルの子会社であることは私の好みでない。
Saison Blue American Express(3,000円)は、Mileage Plus Saison VISA/Master(1,575円、後述)と並び、学生にもゴールドカード並の保険が充実する。損保ジャパンによる海外旅行保険は治療費300万円が自動付帯し、加えてショッピング保険もつく。セゾンの永遠不滅ポイントは、海外利用で2倍になり、Shopping Mile Plan(4,200円)でJALマイルに移行できる。帰国時には成田・羽田・関西・中部空港から手荷物を1つ無料で宅配できる。国内ではJCB加盟店の多くで使える。しかし、VISA/Masterに比べ、中小商店や途上国で使えない店舗が多いので、海外でのメインカードにはなりえない。また、富裕層限定のAMEXプロパーカードは国際的な知名度が高いが、格安のSaison AMEXにはそのステイタスがない。


3.このカードは海外に持参してはいけない


MUFG、NICOS、楽天、AMEX、SBI、Tuo、Yahoo、JAL一般、ANA一般は、海外でのメインカードにしてはいけない。海外旅行保険が自動付帯しないからだ。クレジットカード付帯保険の危機でも別記した。
・2007-2010年以来、多くのカードで海外旅行保険が自動付帯しなくなったので、見直す必要がある。旅行代金をカードで支払って初めて保険が有効になるため、うっかりすると無保険になる。
・大学生協のTuo VISAも海外には持参すべきでない。海外旅行保険は自動付帯せず、治療費用50万円は不十分だからだ。ただし、国内用には、生協カードを兼ねて学内売店でも使え、発行元は三井住友カードで、ショッピング保険もつく。
CitiカードとMUFGカードは、一般もゴールドも、海外持参には不適だ。Citi一般カードの海外旅行保険は悪条件で全種統一され、自動付帯ではない上に、治療費用は少なめで(100万円)、賠償保険がない。たとえば学士会Citi Classicカードだ。ただし、学士会会費(年3千円)さえ払えばカード会費が無料だ。
JAL一般、JAL Suica、ANA一般、ANA Suica等も、実は海外持参には向かない治療費用、賠償責任、携行品損害が補償されないからだ。航空会社系カードなのに、通常の海外旅行保険よりもさらに条件が悪い。それが明記されていないので要注意だ。

4.航空系クレジットカード

4-1. なぜ航空系カードか?

・航空券の購入は、庶民でもまとまった金額を支出する数少ない機会だ。そのため、飛行機に良く乗る人が、航空系カードをメインカードとして搭乗と支払いを集中させると、マイル還元の効率が良い。また、一般のカードではポイント還元率が100円=1ポイント=1円だが、マイルを特典航空券で受け取ると還元率が100円=1マイル=2円相当になる。しかも、航空会社と老舗カード会社という大企業同士が連携するため、カードサービスが充実かつ安定している。たとえば、ANA Mileage Mallは、ANAマイレージ会員ならANAカードを持たなくても、100円=1マイルのマイルがつく(カードポイントを加えると 100円=最大2マイル)。ただし、マイル蓄積が少なく、有効期限内に特典航空券に交換できない場合、航空系カードは不利になる。
・マイレージは、スカイチーム系ならデルタ航空、ANA/スターアライアンス系ならユナイテッド航空、JAL/ワンワールド系ならアメリカン航空にマイル登録を集中させると、効率が良く有効期限もない。しかし、海外旅行保険等が実用的な航空系クレジットカードは、Mileage Plus Saison、ANA Wide、JAL Club-A、りそな/AAdvantage VISAくらいだろう。Delta SkyMiles Citiは保険に難がある。私自身は、ANA/Star Alliance搭乗はANAカード、JAL/One World搭乗はアメリカン航空AAdvantage(クレジット機能なし)、その他はデルタ航空Skymiles(クレジット機能なし)に登録する(Skymilesのニッポン500マイル・キャンペーンには国内線マイルを登録できる)。マイルに期限があり、搭乗も少ないJALにはマイルを貯めない。

4-2.万人向けのMileage Plus Saison

・ユナイテッド航空のMileage Plus Saison VISA/Master(1,575円)は、抜群の費用対効果なので、学生・新社会人の最初の1枚にも、2枚目のサブカードにも良い。保険の条件が変わらない限り、長く持ち続けていても損はない。支払いを集中させるなら、Mile Up MembersやGoldカードへのアップグレードも元が取れる。

Mileage Plus Saisonの長所
・損保ジャパンによるゴールドカード並の海外旅行保険が自動付帯するのは希少だ(死亡3000万、治療・救援者300万、賠償2000万)。
・米国首位・世界最大級の航空会社(2010年にコンチネンタル航空合併)と流通系カード最大手のセゾンが提携したため、サービスの安定度が高い。
・マイルは、搭乗やカード利用で有効期限が実質的になくなる。ANA/JALカードのように端数のマイルが期限切れで無駄になることがなく、すべてを特典航空券に交換できる。
・マイルは、ユナイテッド航空便なら、格安航空券でも100%貯まる。同便は米国とアジア方面に日本発着便が多い。
・マイルは、ANAの搭乗でも登録できて、ANAの特典航空券と交換することもできる(15,000マイルでANA国内線特典航空券)。
・特典航空券には譲渡制限がなく、家族以外にも渡せる。
・カード利用が少ない人も、入門カードやサブカードとして、格安な年会費で自動付帯の海外旅行保険を確保できる。その場合、マイル換算率は1000円=5マイルとやや低めだが、マイル期限が実質的にないため、ユナイテッド航空の搭乗がなくても買い物だけで、いずれ特典航空券に交換できそうだ。
・メインカードとして、買い物や搭乗を集中させることもできる。その場合、マイル移行のMile Up Members(+5,250円)やGoldカード(15,750円)になると、マイル換算率が1000円=15マイルに3倍増し、ANA/VISAカードの1000円=10マイルよりも効率が良い。1マイル=2円ならば、Mile Upは年間利用23万円以上、Goldカードは53万円以上で、年会費+移行料(0.7-1.6万円)の元が取れる
・マイレージ・プラス・モールの買い物では、さらに1000円=2.5-5マイル貯まる。
・スターアライアンスの航空系カードには、ANA、シンガポール、タイ、ルフトハンザ等があるが、マイレージプログラムとしてもクレジットカードとしても、Mileage Plus Saisonが一番良い。

Mileage Plus Saisonの短所
・メインカードとして、買い物で効率良くマイルを貯めようとすると、Mile Up Members(+5,250円)にならざるをえない。
・メインカードとして、ショッピング保険や海外旅行保険の家族特約を加えようとすると、Mileage Plus Saison Gold(15,750円)にステップアップせざるをえない。一般カードが安すぎるだけに、ゴールドカードが高く見える。
・ANAカードと二者択一だ。ANA Wideカードをメインカードにする場合、ANA家族マイルはもちろん、ユナイテッド航空のマイルすらANAに集中せざるをえない。その場合、Mileage Plus Saisonはマイルを貯めない保険用のサブカードになってしまう。
・他方、Mileage Plus UC(1,575円)は、海外旅行保険で治療費用が50万円しか補償されないので、海外には不適当だ。UCカードは、みずほグループからクレディセゾンに買収された。

Mileage Plus SaisonがANA Wide/JAL Club-Aより劣る点
ショッピング保険がない。保険に家族特約もない。
・国内便の特典航空券を予約するときは、ANA/JALカードよりも不利。
・フライトに関する優遇はない。ANA/JALカードように、搭乗マイルが加算されたり、マイルを家族で合算できたり、国際線ビジネスクラスカウンターを使えたりはしない。
・空港またはグループ企業での優遇もない。ANA/JALカードのように、機内販売、空港売店、免税店、通信販売、パッケージツアー、手荷物宅配、ホテル等のグループ商品が割引になったりしない。
・マイルのつく店舗網や割引のある商品群が、ANA/JALカードより少ない。ポイントをマイルに移行できる提携カードもない。電子マネーも搭載されない。
・永久上級資格のMillion Mile Flyerは、SFC/JCGよりもハードルが高く、到達には何十年もかかりそうだ。

結論
・カード利用が少ない人、サブカード用、迷ったときには、まずMileage Plus Saisonで海外旅行保険を確保するのが無難だろう。その後のライフスタイルの変化に応じて、Mileage Plus Saisonをサブカードに降格させたり、Mile UP Membersやゴールドカードに昇格させたりすれば良い。


4-3. 「マイラー」には最強のANA Wide Card/JAL Club-A

ANA Wide(7,612円、三井住友/JCB)とJAL Club-A(10,500円、DC/JCB)は、ANA/JALの搭乗回数が多い人には定番のメインカードだろう。特典航空券が交換しやすく、付帯サービスが充実している。とくに海外旅行保険は、一般カードと異なり自動付帯される。
・他方、ANAマイルはユナイテッド航空のMileage Plus、JALマイルはアメリカン航空のAAdvantage、スカイチーム系マイルはデルタ航空のSkyMilesに貯めると、搭乗やカード利用によってマイルが無期限になり、特典航空券の譲渡制限もない。しかし、ユナイテッド航空は例外として、アメリカン航空やデルタ航空のクレジットカードは、費用対効果が悪いので、クレジット機能なしのマイレージカードだけで良い。
りそな/AAdvantage VISA Classic(5,250円)では、マイル移行料なしに200円=1マイルで貯まるが、海外旅行保険は自動付帯ではなく、治療費用50万円も不十分だ。Wide(8,400円)では、100円=1マイルで貯まり、海外旅行保険も自動付帯するが、治療費用100万円は少ない(死亡・後遺障害は旅行代金のカード払いの有無で増減)。りそな/AAdvantage VISA Gold(15,750円)だけは、治療費用300万円の保険が自動付帯するので、JAL Club-A Goldよりは良いかもしれない。
Delta Skymiles Citi Classic VISA(10,500円、Citiカード)も勧められない。Citiカードの保険は MUFGカードと並び悪条件だからだ。保険は自動付帯せず、治療費用は100万円のみで、賠償保険もない。Delta Skymiles Citi Gold(18,900円)ですら、賠償保険はつくが、保険は自動付帯せず、治療費用は150万円のみだ。同じスカイチームのカードには、エールフランスや大韓航空もあるが、人を選ぶ。

ANA Wide/JAL Club-Aの長所
Gold並の海外旅行保険が自動付帯される。通常のVISAカードと異なり、旅行代金のカード支払いの有無により、死亡・後遺障害が減額されることもない。
搭乗マイルが25%加算される。
搭乗マイルを家族で合算できる。
国際線ビジネスクラスカウンターが使える。
・グループ商品の割引がある。機内販売、系列空港売店、成田・関西空港免税店の10%割引、系列通信販売の7%割引、系列パッケージツアーの5%割引、系列手荷物宅配の160-200円割引、系列ホテルの割引・朝食無料等。
・半永久的な上級会員 (ANA Super Flyers CardJAL Global Club)を目指せる。UAのMillion Mile Flyerよりは到達しやすい。
・ANAの場合、買い物で通常1000円=5マイルのところ、マイル移行料(VISAなら6,300円、ANA JCBやJALは2,100円)を払うと、1000円=10マイルになる。1マイル=2円で、2年に1回マイル移行するならば、年間利用54万円以上で年会費+移行料(10,762円)の元が取れる。1年に1回移行するならば、年間利用料70-74万円以上で元が取れるが、年会費+移行料(13,912円)を払うよりANA Wide Gold(14,700円)の年会費を払った方が良さそうだ。
・ショッピングの提携会社が多い。ANAならANA Mileage Mall、JALならeマイルパートナーでのオンラインショッピングでも、1000円=5-10マイルが加算される。
・JALショッピングマイル・プレミアム(+2,100円)に入会すると、ショッピングマイルが2倍に加算される。
・JAL/ANAと提携するクレジットカードは多く、他のカードのポイントをJAL/ANAマイルに移行して一元化できる。
・カード発行会社が手堅い(三井住友/DC、JCB)。クレジットヒストリーを蓄積でき、他の提携カードとも与信枠やポイントを共有できる。
・クレジットカードから電子マネーをネット(+パソリ)経由でチャージできる。

ANA Wide/JAL Club-Aの短所
・メインカードとして支払いと搭乗を集中させないと採算が合わない。特典航空券に交換できる15,000マイルに「買い物だけで」達するには、年間利用54万円以上に加え、3年間(マイル有効期限)で150万円以上利用することが必要だ。端数のマイルの期限切れを避けるには、年間75万円以上の支払いか、7-8千マイル以上の搭乗で(欧米渡航1回+α)、約2年以内に特典航空券に交換するサイクルが望ましい。
・飛行機を使わない人には向かない。ANA/JAL搭乗が少ない人には、マイル25%加算や国際線ビジネスクラスカウンターの意味がない。特典航空券を使わずキャッシュバックを求める人は、採算が合わない。
・VISA独自のボーナスポイントはマイルに移行できない(ANA JCBなら可能)。
・ANAカード搭載のEdyでは、ポイントはたまらない。また、ANA Suicaは一般カードのみで、ANA Wide/Gold/SFCにSuicaは搭載できない。
JAL Club-A Suica(10,500円)の場合、Suica機能と引き換えに、ショッピング保険が消え、発行会社がビューカード(JR東日本) に変わる。

ANA/JALがMileage Plus/AAdvantageより劣る点
・年会費が高い。カード利用が年間75万円以下なら、Mileage Plus Saison(1,575円)にANAマイルを貯めた方が安く保険を確保できる。
・ANA/JALではマイルの有効期限が36ヶ月なので、期限内に特典航空券を交換するためには、75万円以上のカード利用か、年間7-8千マイル以上の搭乗か、その折衷が必要だ。他方、搭乗+カード利用がそれ以下なら、Mileage PlusにANAマイル、AAdvantageにJALマイルを登録する方が、カード利用・搭乗さえすればマイルの期限がなくなり、急がずともマイルが無駄にならない。
・買い物1000円=10マイルは、Mileage Plus Saison+Mile UP Membersの1000円=15マイルと比べ、効率が悪い。
・ANA Wide/SFC/GoldやJAL Club-A/Goldの場合、海外旅行保険は治療費用150万、救援者費用100-150万と少ない(死亡は5000万、賠償はANA Wide/JAL Club-A/Goldで2000万、ANA Goldで3000万と妥当)。Mileage Plus Saison(1,575円)は、治療・救援者300万、賠償2000万が自動付帯するため、保険の費用対効果が5-10倍良い。りそな/AAdvantage VISA Gold(15,750円)だけは、治療・救援者300万、救援者500万、賠償5000万が自動付帯して、JAL Goldより良さそう(AAdvantage Classic/WideはJALと変わらない)。
・ANA/JALの自社航空券の場合、+25%のボーナスマイルは良いが、自他社のPEX航空券は70%、格安航空券は50%のマイルしか登録されない。Mileage PlusやAAdvantageならば、自社のPEX/格安航空券は100%のマイルが登録される。
・ANA/JAL特典航空券は、登録家族しか使えない。Mileage PlusやAAdvantageの特典航空券は、譲渡制限がない。

結論
・ANA/JAL搭乗やカード利用が少ない人は、とりあえずMileage Plus Saisonが無難だろう。ANA/JALの一般カードは、海外旅行保険が致命的に悪く、マイルも期限のせいで活用しきれないからだ。その後、一定以上のANA/JAL搭乗・カード利用があって、上位カード(Gold/SFC/JGC)に切り替えるならば、Wide/JAL Club-Aをメインカードを選べば良い。


4-4.ANA/JAL一般カードは海外向きでない

ANA一般カード(2,100円)とJAL普通カード(同)やそれと同格のANA Suica, JAL Suica等は海外持参には勧めない。搭乗マイルが10%加算され、家族のマイルを合算できる。しかし、海外旅行保険は、もっとも重要な治療費用、賠償責任、携行品損害が補償されない。死亡時しか補償されないのでは海外旅行時にほぼ無意味だ。
・学生専用に限定すれば、JAL navi VISA/Master(無料)は、海外志向者に魅力的だ。海外・国内旅行保険が自動付帯される上、スカイメイト、留学、語学試験でもボーナスマイルが加算される。しかし、卒業後は、普通カード(2,100円)では保険が論外だし、Club-A(10,500円)では年会費が高過ぎるので、「JALマイラー」以外には更新価値がない。また、ショッピング保険がなく、保険の治療費用補償50万円は足りない

4-5. ANA American Express Cardは海外向きでない

ANA American Express Card(5,250円)やAmerican Express Green Card(12,600円)は、海外利用を前提とするなら選ぶべきでない。VISA/Masterよりも使える場所が少ないだけでなく、日本出入国の航空券・船舶券・ツアーをカードで支払わない限り、海外旅行保険が無効だからだ。無保険は致命的で、死亡・後遺障害補償5千万円や空港ラウンジなど、海外向けのあらゆるサービスは意味を失う。保険が有効なときでさえ治療費用補償は100万円と無料カード並に低額だ。とくにAMEX Greenは年会費の価値がない
・「常に」自分個人のカードで航空券を買える人はむしろ少数派だろう。出張では航空券が支給されることも多いし、グループ旅行では幹事役が同日程の航空券を一括購入することも良くある。格安航空券最大手のHISなど、カード払いを受け付けない旅行代理店もある。クレジットカード付帯保険の危機にも別記したが、Citiカード等、「旅行代金のカード支払い」を保険の条件とする他社カードでは、出国前の空港までの鉄道や出国後の現地リムジンバスの支払いでも保険が有効になるよう柔軟だ。しかし、ANA AMEX/AMEX Greenの保険は、条件が特別厳しく救済措置がない。無保険のリスクのあるカードは、危なくてメインカードにできない。

ANA American Express Cardの長所
American Express Internationalが直接発行する提携カードで、Saison AMEX(前述)やMUFG AMEXと比べ信頼性が高い。
・ANA Wideより安い年会費でGold並のサービスがある。空港ラウンジ、ホットライン、海外旅行保険の家族特約など。
・ANA Wideと同様に、家族のマイルが合算され、上級会員SFCも目指せる。
・ANAグループ商品購入は100円=1.5マイル。キャンペーンを見る限り、搭乗外の日常生活にもボーナスポイントの重点があるようだ。
・ポイントのマイル移行料(5,250円)は、JCB(2,100円)より高くVISA(6,300円)より安い。1マイル=2円ならば、年間利用51万円以上で、年会費+マイル移行料(1万円)の元が取れる。
・AMEXは、JCBの国内加盟店の多くとAMEXの海外加盟店の双方で使える。国内最大のJCBをほぼ代替できそうだ。

ANA American Express Cardの短所
・海外利用では、海外旅行保険が使い物にならないため、他の海外向けサービス(空港ラウンジや保険の家族特約等)が吹っ飛ぶ。航空券・船舶券・ツアーをカード払いしないと無保険になるのは、ANA AMEX/AMEX Greenだけの特別厳しい制約条件だ(旅行代金のカード払いを条件にする他のカードでは、空港までの鉄道を払うだけでも保険が有効になる)。加えて治療費用も100万円のみだ。ANA Wide(治療費用150万円自動付帯)やSaison Blue AMEX(300万円自動付帯)、Mileage Plus Saison(300万円自動付帯)の方がずっと良い。
・ANA Wideより劣る点は他にもある。搭乗ボーナスマイル+25%、国際線ビジネスクラス専用カウンターでのチェックイン、ANAホテルの無料朝食・ウェルカムドリンク、成田・関西空港免税店10%割引などは、ANA AMEXにはないサービスだ。
・VISA Goldより劣る点もある。ドクターコール24がない、国内空港ラウンジが少ないなど。
・ AMEXのグローバル・ホットラインは、VISAの一般カードでも提供されるVJデスクやグローバルエマージェンシーラインVJ保険デスクや緊急アシスタンスサービスと変わらないのではないか。
・ANA AMEXをメインカードにできない人には向かない。搭乗マイルが少ない人は、年間75万円以上のカード利用がないと元が取れない(ANA Wideカードで前述)。特典航空券を使わずキャッシュバックを求める人は、採算が合わない。
・上位カードのAMEX Gold/SFCカード(32,550円)は、年会費がJCB/VISA Gold/SFCの倍額だが、東京・関西・中部空港の送迎割引・手荷物宅配・定食とキャンセル・返品保険では割に合わない。AMEX SFCはGoldしかない。
・デザインは一般のANAカードと変わらず、AMEX発行のステイタスはない。
・純正AMEXは、Saison AMEXやMUFG AMEXとは発行会社が違い、提携カードが少ないので、他のカードとポイントや信用枠を合算できない。
・AMEXは、VISA/Masterと比べて、海外で使えるATMや加盟店が少ない。店舗側の手数料が高いので、途上国や中小商店で嫌われる。国内のJCB加盟店でもAMEXが使えない店舗がある。サークルKサンクスやミニストップやAMEXシールを貼っていない店舗など。

結論
海外利用には、通用度以前に海外旅行保険で失格。ANA搭乗が多いなら、ANA Wide/Gold VISA/Masterの方が良い。
・海外渡航が少ない人(とくにANA JCB CardやMUFG AMEXの利用者)が、国内専用と割り切るなら検討しても良い。ボーナスマイルの今後は様子見。


4-6. 国内専用カードのANA/JAL SuicaやYahoo!Suica

・国内専用カードならば、マイル・ポイント効率を最優先にしても良い。海外持参用に別途、海外旅行保険(治療費300万円以上)が自動付帯されるVISA/Masterカードを確保するという前提である。
・たとえばANA/JAL JCBやANA AMEXは、海外での利用が難しいカード・ブランドだが、マイルをためる効率は良い。
ANA VISA/JAL JCB Suica(2,100円)は、海外旅行保険が致命的に悪いが、Suicaオートチャージでもマイルがたまる(1000円=5マイル)点が良い。ANA/JALカードは複数枚作ることができるが、毎年のカード更新でも1000マイルつくので、年会費の元が取れる。とくにANA VISA Suicaは、ANA VISA Wideと同じ三井住友VISAカードなので一括管理でき、リボ払い登録をすれば年会費を半額にできる。Suicaは、ネット(+パソリ)経由でもチャージできる。
Yahoo! Japan Suica VISA/Master(525円)も、ポイントを手数料なしに1000円=10ポイント=5マイルで、JALマイルに移行できる。VIEWカードを発行元とし、Yahoo!トラベルはもちろん各種のYahoo!サービスでポイントがつく。ただし、三井住友海上保険の治療費用200万円は自動付帯せず、旅行代金のカード支払い(出国後も可)が条件なので、国内専用が無難だ。
・Suicaチャージのポイント還元率に限れば、非航空系のBic Camera Suica VISA/JCBの方が、年会費無料かつ1000=15円で効率が良い。

5. ゴールドカードに意味はあるか?

・ゴールドカードは、一般に年会費1万円以上の上位カードだ。カード年会費合計がカード利用額の1%以下ならば、ポイント還元率で元が取れる可能性がある。また、大企業等に勤める場合、無料で法人ゴールドカードを使えることもある。どのカードでも大半のサービスは重複するので、ゴールドカードは1枚で十分だ。
・他方、カード利用が100万円以下の場合、年会費に1万円を払う理由がない。プラチナカードやブラックカードは論外だ。海外旅行保険は、保険が自動付帯する一般カードを複数持てば手厚くできる。保険の家族特約は、一部の一般カードにも付帯するし、子供と旅行しない限り不要だ。空港ラウンジは、カードの有無によらず誰でも千円で使える。ダイナースクラブやAMEXプロパーは、一般カードがゴールドカードに相当するが、VISA/Masterよりも使える店舗/ATMが減るので、金を払って不便を抱え込む部分がある。
・Gold, Platinum, Black, AMEX, Diners等の上位カードは本質的に、特典や割引は本旨ではなく、高額出費を誘い込むビジネスモデルだと思う。法人ゴールドカードやヤングゴールドカードの存在理由もここにある。「この客は値札も見ずに札びらを切ってくれる上客だ」と期待するからこそ、カード会社も加盟店も特別サービスを用意する。とくにプラチナカードやブラックカードは、仕事上で高額(カード年会費の百倍以上)をカードで支払う自営業者・経営者専用だと思う。
・誰もが一瞬で手に入るものに価値はない。ホテルでもクレジットカードで変わる待遇は知れたものだ。商店やレストランでも、カードを見せるのは帰り際のみなので、サービスが変わりようがない。そもそも、水戸黄門の印籠のようにカードを見せると店員の態度が恭しく一変する場面など、見たことがない。他方、大衆店はもちろん一流店こそ、昔から長く通う常連の方が大切にされる。一流店は、常連客の顔・名前・エピソードをはっきり覚え、家族のように迎えるからだ。クレジットカードを気にするより、まず高級・大衆を問わず、馴染みの店にコツコツ通い続ける方が、自分も店も幸せになれるだろう。
実利のない見栄には代償もある。ボーナスポイントで年会費1万円の元を取ろうとすると、100-200万円以上のカード出費を迫られる。航空券・ホテル・買物の手配にコンシェルジュを利用すると、ネット割引の最安値は利用できない。わざわざ身元や資産を名乗ると、ケチケチした買い物や図々しい交換・返品もしにくくなる。年会費が割に合わないカードでは、ステイタスよりも衝動的浪費癖や自己顕示欲の方が目立つ。実収入を知る家族・友人・同僚は、「スゴイ」とは言ってくれず、「年会費いくら?馬鹿じゃないの」と冷たいはずだ。

ゴールドカードで意味のあるサービス
・海外旅行保険の補償額が大きい(死亡5000万、治療200-300万、救援者200-500万、賠償2000-5000万など)。保険に家族特約がつく(最重要)。旅行代金のカード支払いの有無によらず、旅行保険が自動付帯になる[Citi、JCB Extageを除く]。
・ショッピング保険の補償額が大きい(300万円)。他にも、ネット不正、返品等、付加的な保険がつく。
・ポイント還元率が大きい。マイル移行手数料(2-6千円)が無料である[ANA/JAL/MileagePlus]。
・国内空港ラウンジを使える[三井住友YoungGoldを除く]。海外空港ラウンジのプライオリティパスがつく[Platinum]。空港ラウンジについては、空港での過ごし方参照。
・24時間の電話医療相談を受けられる[三井住友VISA]。

ゴールドカードで意味のないサービス
・海外旅行保険の治療費用・救援者費用は、保険が自動付帯する一般カードを複数持てば加算されるので、ゴールドカードの補償額と並ぶ。Citi GoldやANA Wide/SFC Goldのように治療費用補償額が150万円と低いものもある。死亡・後遺障害は、別に生命保険に加入していれば、治療費用ほど重要ではない。
・ショッピング保険、海外旅行保険の家族特約や電話医療相談等は、一般カードでも利用可能だ[三井住友VISA Executive]。
・ポイント還元率が多少高くても、利用額が100-200万円以上ないと、年会費1万円の元が取れない。
・国内空港ラウンジは誰でも1,050円で使える。プライオリティパスが独自に用意する海外空港ラウンジは、分布に偏りがあり、質が期待外れなこともある[Platinum]。
・国内外の航空券・ホテル・レストランを予約する「コンシェルジュ」は、一般カードでも利用可能だ[三井住友VISA]。そもそも、自分でネット検索したり、現地ホテルのコンシェルジュに相談する方が、希望通りに安く手配できる。カードでの手配が必要な人は、ネットや英語が苦手な高齢者だけではないか。
・ゴールドカード程度では、ホテル・レストラン・小売店での待遇は変わらない。
・機関誌は、好みが合わなければ読まない。
・AMEXやDinersは、VISA/Masterと比べ、使える加盟店/ATMが減る。AMEXに付帯する成田・関西・中部空港での無料手荷物宅配便、割引送迎タクシー、無料定食等は、使う機会が少ないので、必要なときに自分で払った方が合理的。


5-1.招待制の無料ゴールドカード: AEON Gold

AEON Goldは、年間100万円以上の利用で招待される無料のゴールドカードだ。自動付帯の海外旅行保険(死亡3000万、治療100-200万、救援者100万、賠償3000万、1ヶ月限定)、ショッピング保険300万(損傷限定、盗難は対象外)、AEONラウンジ、空港ラウンジ(羽田限定)が使え、無料で3名分の家族カードもつく。発行会社のイオンクレジットサービスも流通系大手で手堅い。主婦には最強のカードだろう。ただし、割引率は一般AEONカードと変わらない。また、AEONラウンジは、全店舗にあるわけではなく、株主優待カードでも使える。加えて、海外旅行保険はMileage Plus Saison(1,575円)より劣るし、羽田空港ラウンジはカードがなくても千円払えば誰でも使える。したがって、家族カード付の無料カードとしては秀逸だが、カードだけのために無理に100万円を投じるほどの価値はない。AEONを使わない人は、その時々のライフスタイルに合う有料カードに加入する方が柔軟かつ合理的だ。
・招待状が届くまでは、AEON Suica(無料)などの一般カードを年間100万円以上使う。月1回のダブルポイントと月2回の5%割引がAEONカードの主要な特典だ。東京海上日動による自動付帯の海外旅行保険やショッピング保険がつくが、治療費用補償が50万円のみで、盗難のショッピング保険もつかないので、海外用には向かない。

5-2. 社員証・会員証を兼ねた法人ゴールドカード

・大企業等は、福祉厚生や社費決済を兼ねた法人ゴールドカードを社員に無料提供することがあるので、職場に確認するべきだ。各個人が私用に使えるタイプは、ビジネスカードや福利厚生カードとも呼ばれるようだ。サービスは一般のゴールドカードとほぼ変わらない。たとえば、UFJ/UC法人の海外旅行保険は、治療費用300/150万円、救援者費用400/200万円、賠償責任5000/2000万円、ショッピング300万円だ。ただし、利用限度額が低いし(50-80万円)、使えないサービスもある。社費決済専用のコーポレートカードは、私用には使えないが、自動付帯の海外旅行保険だけは利用価値がある。
・会員証(東弁協・医師協、KKR・アルプス・公立共済・JP労組、同窓会・学士会)や資産家カード(Citigold、Lexus)との一体型は、一種の身分証明・資産証明である。私用でも変なものは買えないが、プラチナカードより場合によってはステイタスがあるかもしれない。
住信VISAゴールドカード+アスパラクラブ(2,625円) は、学生・新社会人が法人ゴールドカードを持てる数少ない手段だ。ただし、朝日新聞アスパラクラブ(無料)に入会し、住友信託銀行に口座を開き、住信ダイレクトに申し込むことが条件だ。しかし、住信を本当にメインバンクにするのでない限り、ゴールドカード欲しさに銀行口座を開設するのは本末転倒だ。カードの引落口座は、定期収入が振り込まれ口座残高にもっとも余裕のあるメインバンクにするのが鉄則だ。残高不足で引落ができない「事故」があると、全金融機関共通のブラックリストに乗り、今後の金融取引に支障が出かねない。海外留学生・駐在員のメインバンクには、海外キャッシュカードが使える新生銀行やシティバンクの方が良い。

5-3.格安のゴールドカード

・1万円以下のゴールドカードは、外見だけ金色なだけでメインカードには物足りない。海外旅行保険が自動付帯し、空港ラウンジが使えて、発行会社が堅実なのは、ANA AMEX(5,250円、前述)、NTT Group Gold(5,250円)、UC Young Gold(3,150円、20代限定)くらいか。空港ラウンジさえ不要ならば、海外旅行保険の治療費用が300万円のMileage Plus Saison(1,575円)、保険の家族特約や電話医療相談がつく三井住友Executive(3,150円)など、一般カードの方が費用対効果が良い。
・とくにMUFG Gold/MUFG AMEX Gold(2,000円)は、いかなる意味でもゴールドカードとは呼べない。Citi Elite(6,300円)は、海外旅行保険が自動付帯せず、賠償責任もない。Top&ClubQ JMB Gold(6,300円)やJCB Extage(3,150円、20代限定)には海外旅行保険が自動付帯しない。三井住友Young Gold(3,150円、20代限定)では、海外旅行保険は自動付帯するが(死亡・後遺障害補償額がカード支払いの有無で増減)、空港ラウンジは使えない。

5-4.プライオリティパス付の楽天Premium

楽天Premium(10,500円)は、Saison AMEX Plutinum等に準じて、世界中の空港ラウンジが使えるPriority Passが付き、空港からの手荷物宅配サービスも年2回使える。プラチナカード相当のサービスとして破格だが、海外でのメインカードには危ない。楽天カードというより、Priority Passを売りにしたプラチナカード全般にも疑問がある。なお、一般の楽天カード(無料)では、楽天トラベルや楽天市場等でポイント2-3倍になり、条件付ながら三井住友海上保険で海外治療費用200万円の補償がある。

①楽天ポイント2-3倍は一見魅力的だが、利用額10万円でも1-2千円程度の差に過ぎない。他のメインカードにポイントを集中し、楽天ポイントに釣られず無駄遣いを避けた方が、何千円も節約できる。
②楽天カードの三井住友海上保険は自動付帯でなく、出国前に旅行費用をカード払いしないと無効だ。クレジットカード付帯保険の危機で改悪された。楽天カードは海外持参を勧めない。
③Priority Passが独自に用意するラウンジは、航空会社上級会員ラウンジより質が大分劣るようだ。一般にシャワーがなく(成田・関空)、存在する空港・ターミナルは限定され(パリ)、時間制限がつくことさえある(バンコク)。自分の財布で空港内の好きなカフェ・レストランを選んだ方が、安くて選択肢が広い。
④手荷物宅配サービスは、成田・関空・中部空港を使わない人や帰宅後すぐに荷物を開けるのが好きな人には意味がない。AMEXで有名なサービスだが、楽天の場合、2週間以上前の登録が必要なので実用的でない。

テーマ : クレジットカード
ジャンル : ファイナンス

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海外保険付きカード

はじめまして、りえと申します。

 実は今年の2月に三井住友ビザカードを強制退会させられたものです。
その時も海外におり、延滞していると気がつきませんでした。
こういった場合、新たにカードを作るのは難しいというはわかるのですが、
来年の3月からまた、1年間海外に行くかもしれません。
今現在、定職には就いないので、
新たにカードを作るのは、もう無理なんでしょうか?

どうか教えてください。宜しくお願い致します。

クレジットカードの保険について大変よくわかりました

はじめまして。
クレジットカード紹介のブログを運営している
「やえ」と申します。

コチラのサイトを拝見し、情報量の多さに圧倒されました。
ここまでわかりやすく説明ができるなんてすごいと思いました。

特にクレジットカードの保険に関する説明は大変よくわかりました。
私もクレジットカード以外にキャッシュパスポートという両替用の
カードの解説をしています。
こちらも海外旅行・留学におすすめですので、ぜひご覧いただければと思います。

http://yaegashi-rainbow.seesaa.net/article/384229254.html?1390453363

Re: 海外保険付きカード

QuoVadisの管理者です。申し訳ありませんが、カード利用条件は分かりません。カード専門の掲示板や質問掲示板で質問してはいかがでしょうか。

> はじめまして、りえと申します。
>
>  実は今年の2月に三井住友ビザカードを強制退会させられたものです。
> その時も海外におり、延滞していると気がつきませんでした。
> こういった場合、新たにカードを作るのは難しいというはわかるのですが、
> 来年の3月からまた、1年間海外に行くかもしれません。
> 今現在、定職には就いないので、
> 新たにカードを作るのは、もう無理なんでしょうか?
>
> どうか教えてください。宜しくお願い致します。

Re: クレジットカードの保険について大変よくわかりました

カードサービスは日々変わるので、最新情報を勉強させていただきます。ありがとうございました。

> はじめまして。
> クレジットカード紹介のブログを運営している
> 「やえ」と申します。
>
> コチラのサイトを拝見し、情報量の多さに圧倒されました。
> ここまでわかりやすく説明ができるなんてすごいと思いました。
>
> 特にクレジットカードの保険に関する説明は大変よくわかりました。
> 私もクレジットカード以外にキャッシュパスポートという両替用の
> カードの解説をしています。
> こちらも海外旅行・留学におすすめですので、ぜひご覧いただければと思います。
>
> http://yaegashi-rainbow.seesaa.net/article/384229254.html?1390453363
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Author:terry75014
仏米英生活10余年、海外大学院卒。海外渡航・留学助言は各数10ヶ国。ここでは一個人の立場で独断と偏見を書きます。テリーと呼んで下さい。

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