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旅のサバイバル語学

英語は常識ですが、非英語圏ではできる限り現地語を話すのが鉄則です。留学なら、集中的な語学研修が必要不可欠ですが、短期旅行でも、3ヶ国を訪問するなら3言語の慣用句を覚えるべきです。旅のサバイバル慣用句は別記しました。

非英語圏でいきなり英語で話しかけるのは失礼だと心得ましょう。英語を使わざるを得ないときでも最低限、「こんにちは。お元気ですか。私は日本人ですが、あなたは英語を話しますか」程度を現地語で話しかければ、相手の親近感が随分違うでしょう。非英語圏の途上国で英語を話すのは、もっぱら観光客をカモにするプロです。「日本語で話しかけられたら要注意!!」(外務省『海外邦人事件簿』)と指摘されるように、日本語を詐欺の道具にしている人もいます。(日本語は言うまでもなく)英語だけで通そうとすると、観光客価格は避けられませんし、様々な危険が高まります。現地語を話せば、英語と無縁な一般庶民とも楽しく交流できます。数字を現地語で言えることは、現地人並の値段交渉の鍵でもあります。体調管理と危機管理値引き交渉の技術は別記しました。

慣用句と数字は覚えましょう。到着直後の空港や朝食直後の第一歩に、どんな語句が必要かシミュレーションして、実践しましょう。未知の言葉は咄嗟には出てこないので、会話の場面の直前に一歩立ち止まり、必要な慣用句を復唱してみるのがコツです。会話集を片手に、相手の発音を真似、覚えきれない単語を補填していくうちに定着します。安易に英語に逃げる悪い癖がつくと、いつまでたっても現地語が身につきません。



会話集はガイドブックの巻末にもありますが、『地球の歩き方』等には誤記もあります。また、サバイバル語学は通常の語学とは優先順位が異なります。一般の語学教科書では「私の名前は鈴木です」が最初に書かれていますが、旅ではドミトリーや列車内で知り合いができる中盤までは、自己紹介の出番はありません。最初に必要なのは「すみません。バス停はどこですか?」だったりします。後述のサバイバル慣用句は、実践経験に根ざして丸暗記すべきものを厳選しました。加えて『指差し会話帳』やWingvocalは、賛否両論ではありますが、それ自体が現地人の好奇心を惹き、少々の世間話なら成立します。

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テーマ : 海外旅行
ジャンル : 旅行

tag : 現地語 会話 サバイバル

旅のサバイバル慣用句

旅のサバイバル語学の重要性を別記しました。暗記するべきなのは以下の慣用句の現地語です。とりあえず日本語と英語で書きます。

1.基本語
挨拶 Hi! Bye! (Hello. Good bye. Good morning. Good evening. Good night.)
元気 How are you? Fine, thanks. Are you all right?
お礼 Thanks. Thank you very much.
呼びかけ Excuse me.
謝罪 Sorry. I am sorry.
了解 OK. (I understand.) 親指を立てる
言語 I can’t understand you. Can you speak English?

2.場所
場所 Where is [行き先]? I want to go to [行き先].
指示 Is it here/there/far/near/right/left?
行き先 station, bus stop, hotel, museum…
交渉 Could you go to [行き先] for [料金]?

3.買物・飲食
数字 1-10、20-100、1,000、10,000…
買物 Do you have [欲しいもの]? I want to buy/eat [欲しいもの].
値段 How much is this?
交渉 It’s too expensive.
指示 it, this, that
合意 OK. (That’s fine.) 親指を立てる
条件 large, small, white, red, blue…
満足 It’s tasty. It’s very good. 親指を立てる

4.会話
自他 I, you
紹介 I am a Japanese/student. I am from Sapporo. Where are you from?
名前 My name is [自分の名前]. What is your name?
希望 I want to do/go/eat/see [やりたいこと].

5.その他
緊急 Help! Police!

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tag : 現地語 サバイバル

空港での過ごし方 - How to use airports

乗り継ぎ便には、直通便にない料金・ルート上のメリットがありますが、空港での滞在時間は長くなりがちです。しかし、トランジットの時間を積極的に活用する方法があります。

1.街に出る

1-1.鉄道駅が直結し30分以内で市内に出られる空港が途上国でも増えています。ドイツ・フランクフルト空港シンガポール・チャンギ空港、ロンドン・ヒースロー空港、イスタンブール・アタチュルク空港、スワンナブーム空港等は典型例です。

1-2.バンコク・スワンナブーム空港では、6時間以上12時間未満の乗り継ぎ時間を活用する国際線向け乗り継ぎ客向け日帰りツアーを用意しています。2010年8月に空港鉄道Airport Rail Linkが開通したため、都心まで30分で行けるようになりました。交通渋滞で有名なバンコクでは画期的な改善です。

1-3.できれば預け荷物は最終目的地まで送り、最低限の替着や洗面道具だけを機内持込するのが、トランジット先で身軽になるコツです。日帰りならば、それも荷物預け所で預けてしまい、レジ袋だけにするのも気軽です。しかし、トランジット先で入国手続きすると、再出国時に空港税の追加支払いを要求されることがあります。また、再搭乗時は、次の航空券があればチェックインは不要ですが、入国審査やセキュリティチェックを受け直す時間的余裕が必要です。搭乗ゲートが意外に遠くシャトルに乗る場合もあります。フランクフルト空港では、出国審査の後、セキュリティエリア内のゲート前にも保安検査があり、長い行列で予想外に待たされたことがあります。
1-4.カンボジア・プノンペン空港やラオスのビエンチャン・ワッタイ空港は、公共交通機関はありませんが、バイクタクシーなら市内まで15分強です。
1-5.他方、パリ・シャルルドゴール空港は、空港周辺には何もなく、都心まで1時間かかります。シャルルドゴール空港に早朝に到着するJAL便がありますが、売店等もすべて閉まっているので、始発列車が動き出すまでただ待つだけです。

2.手紙を書いたりネットをする

海外移動時は、いつも世話になっている家族・親戚や上司・先輩・友人に手紙を書く好機です。
2-1.一般に郵便サービスはセキュリティエリア外にあります。葉書等を投函するなら搭乗手続き前に済ませる必要があります。たとえばプノンペン空港では、建物を一端外に出たところに郵便局やポストがあります。
2-2.しかし、バンコクのスワンナブーム空港は、セキュリティエリア内に郵便局があり、おそらく24時間営業です。単なる乗り継ぎで次の飛行機を待つ間にも、タイの切手を買えば投函できます。
2-3.パリのシャルルドゴール空港やチュニジアのチュニス・カルタゴ空港では、搭乗直前に手紙を投函できます。パリの第一ターミナルでは、セキュリティエリア内のゲート前に投函ポストがあります。同第二ターミナルでは、セキュリティエリア内の売店で絵葉書を買うと、切手も売ってくれて、投函もしてくれます。
2-3.シンガポールのチャンギ空港では、無料でパソコンを使ってインターネットできます。バンコクのスワンナブーム空港では、セキュリティエリア内にインターネットカフェ(有料)があり、印刷もできます。国際空港時代のドンムアン空港では、セキュリティエリア内の郵便局がネットカフェのような業態で、ネットや格安国際電話を有料で使えました。
2-4.大半の空港では、セキュリティエリア内にも有料でインターネットできるパソコンが用意されています。ラップトップを持参していれば、有料の無線LANにつなげられます。使用料はその場でネットからカードで払います。

3.シャワーを浴びる

3-1.長期間、複数便を乗り継ぐフライトでは、中継地の空港でシャワーを浴びると、生き返ります。私は、無料でシャワーを使える場所があれば、何回でも喜んで浴びます。また、シャワーではありませんが、日本の空港のトイレはウォッシュレット導入率が高く、移動途中に鉄道駅のトイレに行くより随分マシです。
3-2.名古屋の中部空港は、屋外デッキから裸で飛行機の発着を見渡せる展望銭湯「風の湯」が有名です。サウナも備えた本格派で、一気にリフレッシュできるので、私はこれを楽しみに着替えを用意します。中継地を選べるなら、常に中部空港を指定したいほどです。
3-3.クレジットカードのゴールドカードを持っていれば、日本の主要空港のクレジットカードラウンジで、シャワーを浴びられます。2008年までは無料でしたが、今は千円です。ゴールドカードを持っていなくても、追加使用料を払えば使えるかもしれません。
3-4.ビジネスクラス乗客やマイレージ上級会員は、航空会社ラウンジで無料でシャワーを使えます(後述)。とくに成田空港のANA/UAは豪華です。他方、関西空港では、ANAラウンジにもカードラウンジにもシャワーがありません。有料のKIX Refresh Cabinのシャワー施設は、JGCやJAL Firstのみ無料のようです。漫画喫茶形式の関空ラウンジのコイン式シャワーは、漫画喫茶で徹夜させられたような暗い気持ちになります。

4.病院や薬局を使う

4-1.体調の良くない人は、機内で悪化させる前に、空港の医務室で最善の処置をしておきましょう。鳥インフルエンザは、機内感染で広がりましたが、他の旅客にも迷惑です。
4-2.日本ではできない予防接種を打てます。パリ・シャルルドゴール空港内の医務室では、腸チフスの予防接種をしたことがあります。セネガル渡航前に、空き時間を利用して計画的に行ったものですが、WHO公認カードに接種証明を書き込んでくれました。バンコク・スワンナブーム空港のコンコース内のクリニックでは、黄熱病やインフルエンザを予防接種できます。ドクターが24時間待機しているので、不足気味の常備薬(アレルギー薬)を処方してもらったこともあります。
4-3.空港内の薬局は、途上国の街中の古ぼけた薬局よりも信頼できます(多分)。常備薬に不足があれば、必ず補充しておきましょう。たとえば、途上国で虫除けやかゆみ止め、マスクの有無は、健康を大きく左右します。
4-4.日本では買えない薬もあります。虫除け薬は、日本ではディート(Deet)成分12%の「虫ペール」が最高峰ですが、マラリアやサンドフライの流行地では、ディート20%以上の虫除けも購入できます。マラリア予防薬も購入可能かもしれません。アジアなら各種タイガーバーム、欧米ならビタミン剤などは、土産品にもなります。
4-5.世界の製薬会社は合併統合して多国籍企業化しているので(日本以外)、海外生活が長かった人なら、どの国でも見慣れたブランドの家庭薬を見つけることができます。たとえば風邪薬ならGlaxoSmithKlein社のActifed、解熱剤ならBayern社のAspirinは、欧米各国はもちろん、タイやカンボジアでも、世界中で購入可能です。

5.寝る

5-1.マイナーな途上国便の場合、深夜着や早朝発も多いでしょう。私も昔は空港内でゴロ寝をしていました。が最近は、乗継のため深夜の空港で4時間以上待機するくらいならば、体調を金で買うつもりで、トランジットホテルで睡眠を取ります。また、機中泊や乗継で睡眠不足になるくらいなら、乗継空港で途中降機してホテルでゆっくり眠るルートを選びます。到着直後に疲れを残すくらいなら、金額には代えられません。
5-2.空港内は真夏の熱帯地でも過剰冷房で冷えます。バンコクなどは、起きているうちは我慢できても、うたた寝をするには風邪を引きそうな寒さです。現地の人が薄着なのに平気そうなのが不思議です。私は季節を問わず、飛行機搭乗時には常に薄手ダウンウェアを持ち込む習慣です。
5-3.バンコクのスワンナブーム空港の場合、空港鉄道Airport Rail Linkで都心まで30分で出れるようになったため、鉄道駅近くの都心のホテルをトランジット時にも活用できるようになりました。空港近くにも無料送迎付きのトランジット・ホテルが多数あります。いずれもAgoda等で1泊数千円です。他方、ノボテル等、1泊数万円のエアポートホテルは必要性が薄れました。また、かつてドンムアン空港が国際空港だった頃、空港近くの格安ホテルに泊まったことがありますが、早朝に出発しないといけないのに、モーニングコールがないどころか、ドライバーが目を覚まさず、遅刻しそうになりました。
5-4.セキュリティ・エリア内のトランジット・ホテルは、出入国手続きなしにすぐに搭乗できます。バンコク・スワンナブーム空港のLouis Tavern Dayroomsやシンガポール・チャンギ空港のAmbassador Transit Hotelなど、1泊8千円近くしましたが、短時間ですぐ寝つけたのでその価値がありました。

6.買い物や両替をする

海外土産の発想転換の「空港で買うもの」も参照。

6-1.両替は、到着直後のセキュリティエリア内にATMや両替商があれば、引き出しておくと良いでしょう。到着口を出るとドライバー等に取り囲まれ、余裕がなくなります。出発時は、必ず出国手続きの前に両替しましょう。途上国通貨は他国では交換できませんし、先進国通貨も交換率が悪くなったりします。ただし、コンゴ民主共和国のルブンバシ空港にはATMは存在しませんでしたし、ザンビアのンドラ空港では2台のATMがすべて壊れていました。
6-2.空港では物価が街中の数倍なので、買い物は街中で済ませるべきです。空港で買うとしたら、品質に保証が欲しい食料品か、免税の酒類・化粧品くらいでしょうか。店によっては、あるだけの現地通貨を使った上で、不足分をカードで払うことも可能ですので、聞いてみましょう。
6-3.カンボジア・プノンペン空港のMonument Books(カンボジア、ラオス、ミャンマーに支店あり)やラオスのビエンチャン・ワッタイ空港の書店は、冊数は多くないものの、市内書店でも見落とした良書が厳選されています。どうせドル価格なので市内でも空港でも一緒です。
6-4.マダガスカルのアンタナナリボ・イヴァト空港やカンボジア・プノンペン空港では、年配者への食料品の土産物だけは、相手に安心を与えるため、空港で英語説明付きのパッケージを買うことがあります。パリ・ドゴール空港でチーズ、ストックホルム空港でサーモン、ソウル・インチョン空港でキムチなど、生モノの真空パックを買ったことがあります。パリの街中で買ったチーズを持ち込んだら、自分で厳重包装をしたつもりでもひどい臭いになりました。
6-5.空港の土産物店は高価ですが、日常品を売るキオスクにも掘出物があります。観光客用のブランド菓子よりも、現地人向けの駄菓子の方が面白いでしょう。また、音楽、ファッション、スポーツ、漫画、ペット等の趣味の雑誌にも、じっくり粘れば発見があります。CDやDVDも市内と価格が変わりません(正規品が前提)。
6-6.関空には100円ショップやユニクロ、中部空港には駄菓子屋の店舗あり、安い日本土産を海外に持参するのには便利です。

ヴェトナム・ハノイ空港の両替カウンター

7.食べる

空港で食事をとる意義は感じません。飛行機内ではブロイラー気分(飽食+運動不足)ですし、街中ではもっと美味しい食事を半額以下で食べられるからです。帰路に空港の食堂で料金表を見ると、夢から覚めたようにガッカリします。そこで私は、たとえ食事時間がなくても、空港に行くまでの路上の屋台で必ず、特産のサンドイッチとジュースを調達します。カンボジアならナム・パン、ベトナムならバイン・ミー・ティット、アルジェリア・モロッコ・チュニジアならケバブ、加えて生マンゴジュースがお気に入りです。ただ、ソウルのインチョン空港は、ソルロンタンが美味だった記憶があります。また、中部国際空港では、地元の名店の味を良心的な値段で食べられます。

8.携帯電話SIMカードを買う

乗継でなくて一定期間滞在する場合、到着直後の空港内で両替とSIMカード購入を済ますのが常道です。近代化された空港では、到着口近くに携帯電話カウンターが設置されていることが多く、SIMフリー携帯さえ持参していればすぐに現地SIMカードを挿入して通話できます。現地の友人や取引先と頻繁に連絡を取る場合、日本の携帯の海外ローミングを使っていると高価ですし、先方にも迷惑です。SIMフリー携帯入門参照。

9.ラウンジを使う

9-1.世界一周や複雑な周遊ルート、途上国便など、乗り継ぎが多く待ち時間が長い場合、ラウンジを使えると助かります。他方、利用頻度が低く、目的地との間を単純往復するだけなら、ラウンジはまったく必要ないでしょう。無駄に早く空港に着く理由がありませんし、時間があるときはカフェや食堂を使う方が安くつきます。
9-2.ビジネスクラスやファーストクラスのチケットまたはマイレージ上級会員カードを持っていれば航空会社ラウンジ、クレジットカードのゴールドカードを持っていれば国内空港と少数の海外空港でカードラウンジが使えます。
9-3.マイレージ上級会員になるには、年に世界2-3周くらいの搭乗実績が必要です。また、クレジットカードのうち、プライオリティパスが付帯しているプラチナカード(ゴールドカードの上)を持っていれば、マイレージ上級会員でなくても一部の航空会社ラウンジが使えます。楽天プレミアムカードが格安なようです。
9-4.ラウンジの第1の利点は、個人的にはシャワーだと思います。成田空港のレッドカーペットクラブでは、洗面道具セットをくれます。
9-5.第2の利点はインターネットです。出張時は仕事をやり残したまま飛び立つこともありますが、ラウンジではネットカフェや図書館にいるように、資料を広げて本格的に仕事できます。無線LANは原則無料ですし(フランクフルトのセナターラウンジだけは有料)、スワンナブーム空港のロイヤルシルクラウンジのようにパソコンを用意するところもあります。プノンペンのようにパソコン環境が不十分な空港でも、ラウンジ内ではネット接続に問題がありません。国内のANAラウンジではプリンタも使えます。ただし、最近の先進国では、ラウンジでなくても、有料ならば無線LANやパソコンを使えるようになってきました。
9-6.第3の利点は仮眠室です。空港内では仮眠に適した椅子はありませんし、荷物や貴重品の管理が気になります。が、ラウンジ内では快適に安心して仮眠できます。ただし、スワンナブーム空港のロイヤルシルク等は、24hには閉まるので、トランジットホテルへ移る必要があります。
9-7.第4の利点は軽食です。フランクフルト空港のセナターラウンジでは、ハム・チーズ各種、サラダ、スープ、フルーツヨーグルト、ケーキの他、ミートローフが逸品です。イスタンブール空港のトルコ航空ラウンジも、食事とサービスがホテル並です。スワンナブーム空港のロイヤルシルクやチャンギ空港のシルバークリスラウンジ、プノンペン空港ラウンジ等では、マンゴ等の装飾カットされたフルーツが美味です。ただし、よほど空腹でない限り、実際に口にするのは、淹れたてのコーヒーやビール、ジュース、フルーツ等でしょうか。
9-7.第5の利点は受付機能です。フライトの変更・事故時には、受付のモニターで最新情報をチェックできます。空港外で投函を忘れた切手付の葉書なども、依頼すれば投函してくれます。プノンペン空港では、搭乗時間になると呼びに来てくれます。成田空港のレッドカーペットクラブでは、一部地域に無料で国際電話できます。とくに飛行機が遅延したときは心強いです。
・・・ラウンジは、コストに見合う利点があるとは限らず、決して万人向けではありませんが、利用便数が多い人にはそれなりに使う機会があるはずです。

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ラマダンの旅行術 - How to travel during the Ramadan

イスラム圏には、1年に1回(2009年は8月中旬から9月中旬)、ラマダン(断食月)があります。ラマダン中は、日の出(4時頃)から日没(18時半頃)まで飲食が禁じられ、役所・会社などでも営業時間が短くなります。私は、2006年9月にモロッコ、2009年9月にチュニジアでラマダンに参加しましたが、そのときの経験からいくつか助言をします。

1.ラマダン中の旅行は一応可能です。観光施設、商店、公共機関などは、十分機能しています。しかし、営業時間が一部短縮されるので注意しましょう。仕事の効率は低下しがちですし、ツアーガイドなどにも早めに切り上げる配慮が必要です。私の場合、ガイドブックだけを信じてラマダンスケジュールの確認を怠り、金曜午後に郵便局や図書館が予想外に早く閉まってしまい、途方に暮れたことがあります。また、ハマム(蒸し風呂)名物の垢すりも、「水が飲めなくて喉が渇くから」と時間短縮されたことがあります。

2.ラマダン期間の日中も、外国人・異教徒だけは例外で、飲食が可能です。しかし、モロッコのカサブランカの場合、空いているのは大型ホテル内のレストランと、市内の観光客向け高級レストラン、マクドナルドくらいで、すべてのレストラン、カフェ、食料品店にシャッターが下ります。チュニジアのチュニスはもう少し緩めでした。一部のパン屋・ファーストフード屋・果物屋は店を閉めず、真昼間から食べ物や飲み物を買って持ち帰る人を見かけました。また、都心の繁華街で良く気をつけると、窓をカーテンで隠し闇営業するカフェを何軒か見かけました。

3.絶食すべき日の出と日没の時間はモスクから指示されます。私の滞在期間中は、朝4時から夕方6時半頃の14時間強でした。しかし、外国人向けの高級ホテルでは、通常とおり朝食が用意されるようです。私自身は、カサブランカではキッチン付の貸アパートを借り、冷蔵庫に食料を備蓄して、自分で朝ごはんを用意しました。チュニス・ユースホステルでは、前の晩からコーヒー、パン、バター、ジャムが食堂に用意されセルフサービスでしたが、それだけでは足りないので、前日にジュース、バナナ、ヨーグルト、菓子等を買い込みました。

4.外国人は日中の飲食が許されていますが、それでも、断食している人の目の前で飲み食べするのは、当然ながらマナー違反でしょう。ヨーロッパ人の女性が、ショートパンツで旧市街を歩いたり、ペットボトルの水をラッパ飲みしたりするのを見ましたが、無神経な恥ずかしいことだと思います。敬虔なイスラム教徒は唾を飲み込むことすら控えます。我々もせめて人目のつかないところで飲食すべきです。

5.私自身は、一日中現地の人と同室で過ごす毎日だったため、モロッコでもチュニジアでも、彼らと一緒に断食しました。ただし、現地の人は朝3時に起きて朝食を食べて朝の礼拝を済ませてから朝寝しますが、私は朝6時頃に起きてからゆっくり朝食を食べたので、彼らより2時間短い12時間の断食です。断食の話題は盛り上がる格好の話題です。「ぼくも断食している」と言うと、「イスラム教徒か」と聞かれますが、「イスラム教徒ではないが、経験を共有している」と答えると、誰もが破顔一笑して連帯感が高まります。「健康にも良い」と力説するのが定番ですが、なぜか「ありがとう」と感謝されたりもします。ラマダン中は仕事の能率が落ちると言われますが、「ぼくもラマダンしているよ。ラマダン中に申し訳ないね」と言って頼んだ事務は、すべて何の滞りもなく効率的に進みました。

6.日中にカフェでお茶を飲んだり、路上の屋台で買い食いする楽しみが消えるのが、残念なところです。また、一日の終わりが近づくと、人々もさすがに空腹でイライラするようです。立派な身なりの紳士がパン屋の行列に割り込んだり、身体の弱そうな老女が八百屋を大声で罵倒したり、口論や小競り合いは毎日のように見かけました(とくにカサブランカ)。私がカサブランカでは中央市場の隣、チュニスでは旧市街の心臓部という下町に滞在していたせいかもしれません。

7.しかし、ラマダンにも楽しみがないわけではありません。日没後がお祭り騒ぎになるのです。夕方になると、まずパン屋と菓子屋が開店し、店の前に異様な人だかりができて争うように買っていきます。カサブランカでは、いよいよ日没時間が近づくと、街路から人が消え、車の交通も途絶えてしまいます。その代わり、開店したレストランやカフェの席に人々が座り、ご馳走を目の前のテーブルの上に並べたまま「お預け」をして、今か今かと日没を待つのです。モロッコの「ラマダンメニュー」には、スープ、ゆで卵、パン、ジュース、コーヒー、そしてラマダン用の蜂蜜菓子が含まれます。そして、日没時間になると、一斉に食べ始めるのです。全国のイスラム教徒が今食べ始めているのだと思うと、不思議な連帯感と高揚感があります。

8.日没後の食事は、絶食を貫き戒律を守った自分へのご褒美でもあり、ラマダンに「勝った」達成感もあり、盛り上がります。実際、ラマダン中は日常時よりも消費が増えるそうです。チュニスのメディナ(旧市街)は、食後の夜8時頃から商店も再開し、人々も繰り出して一番賑わいます。自宅で食事した人も、ミントティーやコーヒーやシーシャ(水煙草)を楽しみにカフェにやってきます。私が毎日通ったカフェでは終いには、カウンターに近づいただけで何も注文しないうちに、カフェオレが出てくるようになりました。

9.12時間の絶食は、慣れると空腹を忘れるので、想像よりも辛くはありません。むしろ忘れていた身体感覚を取り戻すのが新鮮でもあります。ただし、とくに日中に汗をかくと、口中が粘っこくなり、喉が渇くのには困りました。ハマム(蒸し風呂)で大汗をかいたときはさすがに、部屋に戻ってこっそり日没より2時間早く水を飲みました。また、ラマダン中は、朝食と夕食に高カロリーのものを限界まで食べます。帰国後測定した体重には、まったくダイエット効果は見られず、むしろ増えたようです。

いずれにせよ、郷に入っては郷に従えを実践できる健康体の人には、ラマダン中のイスラム圏も良い異文化経験になると信じる次第です。

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tag : ラマダン イスラム 絶食

もう一歩ディープな旅 - Alternative travel stle

ガイドブック通りに神社仏閣・教会史跡を見て回っても、テレビで見る風景を確認するだけで、数年後には忘れてしまうでしょう。嘘だと思ったら、国内外を問わず過去の観光旅行をひとつ選び、何をどれくらい具体的に語れるか、思い出してみて下さい。観光ルートを外れた出会いや予定外のトラブル、自分だけの試行錯誤こそが、思い出に残っているのではないでしょうか。留学中の課外活動については別記しますが、留学・長期滞在者も、旅行だけは観光客と一緒でしょう。以下は、10数年海外生活し、30余ヶ国を訪ねた経験に基づく、ひとつのヒントです。費用も時間もかけずに実現でできますし、危険を冒す必要もありません。

1. 見る

・市場を歩き、肉屋・魚屋・惣菜屋の品揃えを観察する。
・デパートとスーパーマーケットで品揃えと物価を見る。
・街角の教会・寺院に入ってみる(要配慮)。売店の宗教小物は珍しく安い。
・中華街で、中華会館の出身分布や中華門の寄贈者・年を見て回り、中華料理を食べる。
・小さくとも特殊専門的な博物館を探す。売店のミュージアムグッズは、趣味が良く安い。
・職人街を歩き、小さな工房をのぞいてみる。実際に何かをオーダーしても良い。
・動物園、ゴミ処理場、戦争記念館など、安全かつテーマのある見学を試みる。
・早起きして早朝に散歩してみる。
・一度は大都市・観光地を出て、古い田舎町に泊まり、生活を体感してみる。
・同じ道を繰り返さず、毎回寄り道をする。あえて迷子になってみる。
・観光地で流暢な日本語・英語で馴れ馴れしく近づく人は、語学と観光客が飯の種であることは明白。ガイド料や睡眠薬強盗等、トラブルの元。
・現地の政治・経済・社会に関する本を読んでおくと、着眼点や行動半径が変わる。たとえば、ロンドン・パリ等には移民地区の解説地図がある。

2. 食べる

大衆食を食べるも参考に。
・滞在中に食べるつもりの庶民食・駄菓子をガイドブックで覚えておく。
・繁華街の中心に大衆食堂・カフェで長居し、街と人を体感する。便意の有無のよらず、トイレも試す。
・屋台飯を見かける度に片端から食べてみる。客の絶えない市場内の屋台は比較的安心。
・大衆食堂で、隣の人が食べているものを頼む。笑顔で目を合わせておくと、食べ方を教えてくれたりもする。
・立ち食いの軽食を片手に、庶民街をわざとゆっくり歩いて回る。何かを食べながら歩くと、外国人を警戒する視線が緩む。
・ケーキ屋・菓子屋やスーパーで独自なスイーツを買って食べる。
・気に行った同じ料理店・皿を繰り返さず、新たなリスクに挑戦する。いわんや、マクドナルドやコカコーラに逃げない。
・パリの超高級有名店も、昼食メニューを安グラスワインだけで食べれば、手が届く。
・現地に関するグルメエッセイや食べ歩き本を読んでおくと、食べる楽しみが増える。

3. 体験する

行動半径の拡大文化や教養のキャッチアップは長期留学生用の助言ですが、参考まで。
・年に1回の祭りや週に1回の市場は事前に調べて、訪問時期を合わせる。
・地元のエリート大学を訪ね、学生食堂で食べ、図書館を覗く。本当に関心があれば願書ももらう。
自分の部活動や趣味と同じ活動をしている団体の現地拠点を訪問見学してみる
・伝統的な公衆便所を現地の作法で使ってみる。飛び切り汚いトイレに慣れると、腹が据わる。
・床屋で髪を切ったり、靴を修理する。床屋職人と靴職人は、職業水準・意識と体感する絶好の機会。
・公衆浴場、銭湯、温泉、プールに行く。
・コンサートやスポーツ試合等を探し、早めに切符を買う。ロンドン・パリのオペラにも格安の学生券がある。
・水着・運動靴を持参し、水泳・ジョッギング・サイクリング等のスポーツをしてみる。
大企業の工場を探し、見学を申し込んでみる
NGOを探し、ボランティアを申し込んでみる
・医療先進地なら、髄膜炎、腸チフス等、海外でしかできない予防接種をする。マラリヤ薬も日本より安い。
・経験者がガイドと装備の十分な用意をしたならば、スキーやトレッキングも選択肢(ただし、留学中の危険なスポーツは勧めない)。
一眼レフを(さらに頑張るなら三脚も)持参し、現地でしか撮れないシャッターチャンスを捉える。旅の写真術は別記。
短波ラジオを持参し、日本では聴きにくい短波放送の電波を捉え、受信報告書を書いて、名前・日付・場所入りのレアなべリカードを取得する。海外短波放送の勧めは別記。
・ただし、体験すれば良いというものではない。トランプの詐欺や「スラム見学の無礼」などは、旅行中の危機管理も参照。

4. 買う

海外土産の奥義値引き交渉の技術も参考まで。
・土産物店で英語で買い物するなら、観光客価格は当然。それが嫌なら、慣用句と数字を暗記し、観光客を想定しない地元の店で、現地語だけで買い物するのが筋。
・地元の雑誌屋でマニアックな趣味雑誌を買う。空港での最後の土産にもなる。
・地元のCD屋で現地音楽のCDを、古典・定番と最新作・異端を店員に聞いて買う。
・地元の本屋で写真集や絵本・マンガ・児童書、歴史書を買う。途上国でも旧宗主国の洋書が見つかる。
・地元のスーパーで菓子(とくに大袋)や嗜好品(とくに小袋)を土産用に買う。スパイスや茶は軽い。
・地元の薬屋で世界的な定番薬品・化粧品を買う。タイガーバーム、サプリメント、喉飴等。
・地元の服屋・鞄屋・小物屋で、日常生活で毎日使える実用服・実用品を買う。実用性のない置物等は1年後の扱いに困る。
・地元のアンティーク屋や中古本屋で安い掘出物を探してみる。新品は日本でも買えるが、中古品は現地でしか買えない。
・名前入りや自分サイズのものを地元の店でオーダーする。印、シール、カード、名札、服など。
・誕生日・結婚・出産等のお祝いにも使える珍しい高級カードを、地元の文房具店・印刷屋で買う。

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海外経験者の映画評 - "Avatar" filmed by J.F.Cameron

娯楽映画『アバター』(3D字幕版)は、海外経験者には別の見方もできる。忘れかけた海外風景の記憶がいくつも生き生きと甦り、過去の自分を追体験しているように感じる。

科学者の頭脳も軍人の力もない傷病兵のジェイクは、「学びに来た」と先住民ナヴィの前で膝を屈す。「あなたは子供のようだ」「何も分かっていない」という屈辱に耐え、未知の世界に圧倒されながら、おっかなびっくり現地の人の後をついて、見よう見真似を繰り返す。留学経験者ならば誰もが必ず通ってきた道だ。まず英語を話せる人を探す、空気の読めない感じもいかにもアメリカ人だ。そしてついに、一人前と見なされ関係が対等に逆転する日がやってくる。長い海外生活の中でもとくに感動的な瞬間だ。とくに相手の言語体系とルールの中で異性に自分を認めさせることは、決して容易なことではない。

ジェイクは、鉱山発掘の軍事スパイであることを隠して潜入した。しかし、先住民の善意に導かれ、彼らの知恵の深さに感銘を受ける。その感動と罪悪感、そして悔悟にも、既視感がある。私がインドを初めて訪れたとき、「後進国」の「貧民」を警戒心と優越感をもって見下していた。しかし、彼らはそんな傲慢な新参者を、逆に弱々しい子供のように憐れみ労わり親切にしてくれた。米国の黒人街でビクビクしながらバスに乗り込んだときも、小銭が足りず慌てて駆け下りようとしたら、汚れた服の見知らぬ老人が50セントを手の平に押し込んでくれた。金持ちの余裕から出た慈善とは重みが違い、素直に頭が下がった。人としての尊厳や知恵は、経済力や学校教育とは関係ない。自分が先進国に生まれ、彼らがここで育ったことの違いは、能力・努力・人格ではなく、単なる偶然に過ぎない。現地に根差し気高く生きる人々を見下すことは天に唾することだ。我々が海外で学ぶ最大のことは、言語や知識だけでなく、複眼的な発想回路だ。

ジェイクが先住民の側で闘うことを選んだ気持ちも共感できる。私は学生運動家気取りの頃、労働者の暴動で卒論を書こうと思い立ち、寄せ場の蚕棚に泊まり込み、日雇いの土方や沖仲士として働いた。しかし、鉄筋を運ぼうとしてもバラしてしまったり、普通なら土嚢を30袋運ぶ間に20袋しか運べなかったり、足手まといだった。何より「おっちゃん」達は、私の師匠であり恩人だったのだ。彼らを同情や研究の対象にしようと思っていた自分の傲慢と無知を私は恥じた。そしてこのテーマを飯の種にすることは止めた。あれから随分遠くに来てしまったが、「おっちゃん」達への恩と畏敬は変わらない。

瑞々しく浮き上がるパンドラの色彩は、海外のどこかで見た楽園の風景に似ている。自分にとっての楽園が次々に脳裏に浮かんだ。たとえば、インドのオーロヴィルのジャングル、カンボジアのシェムリアップの川辺、チュニジアのラマダン後のメディナ、パリの庭園から見上げた教会だ。パンドラはそのどれにも似ていないが、どこか近いような気がする。自分がかつて身を置いた懐かしい場所と重なり合うことで、空気や情感、匂いまでも思い出す。あのときのあの場所に帰りたいという郷愁が沸きあがる。

この映画が過去の記憶を呼び覚まし、感情移入させるのは、映画の入れ子構造のせいもある。ジェイクは、アバターでいる間は緑の自然と空や水の間を飛び回るが、連結が解けると灰色に閉ざされた武装基地と下半身不随の身体に戻ってしまう。ジェイクが現実に引き戻される感覚は、美しい3D画像から引き離され、映画館を出たときの我々の失望感と重なる。それはアジア・アフリカからの帰路、原色の森と土と喧騒の中からコンクリートの日常生活に戻ってきて、魔法が解けたように脱力する喪失感にも似ている。私はプノンペン空港の売店でココナツミルクを見つけ、搭乗前のラウンジで飲んでみたが、法外な値段だったにも関わらずちっとも旨くなかった。

『アバター』は、ハリウッドのファンタジー映画には珍しく、かつての西部劇にない世界観や問題提起もある。そのため、宅地強制収容で揉める中国政府が嫌ったとも報道される。先住民の神とは、ひとつの知性体として人や動植物や死者をも神経組織でつなぐ生態系=星そのものだった。侵略者の鉱石採取に対して先住民が闘うのはそのためであり、取引の問題ではない。ただし、アニメの宮崎駿夫やSFのアーシュラ・ルグインらの深みには及ばず、後半部は勧善懲悪に単純化される。が、3D特有の躍動感を最大限生かし、膨大なCGの労力の元を取るためには、戦闘アクションシーンが最適だと判断したのだろう。映像革命は大げさだが、技術革新と映像効果のマッチングに成功した良質なエンターテイメントには違いない。3Dを普及させた画期として映画史にも位置づけられるはずだ。

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海外土産の奥義 - An idea of souvenirs

1.海外土産の発想転換

・土産物は、海外旅行・留学・出張の楽しみのひとつです。家族・友人・知人には、渡航準備や不在期間に助けてくれたことへのお礼でしょうが、自分自身には、帰国後の日常の中でもテンションを維持する絆にもなります。私自身が十数年海外生活し、三十余ヶ国に渡航した後に持ち帰った物を見直すと、今でも変わらず満足しているものとそうでもないものがあることに気づきます。
・まず、観光客用の土産物屋で済ませてはもったいないと思います。交渉術については値引き交渉の技術に別記しました。が、初心者にはとりあえず美術館・博物館売店とスーパーマーケットが一番のお勧めです。交渉なしでもボラれにくく、掘り出し物が多く、費用対効果で満足できるでしょう。

2.いつ買うか?

2-1.海外滞在の冒頭で買うもの
・日本から持参していない必需品は、さっさと買うに限ります。洗面道具や薬、生活必需品など、必要なものを持っていないと、その後の行動が制限されます。
・特殊なものをオーダーするときは、早めに注文した方が良いでしょう。
・古本など、店探しから足を使う必要があるものは、最初から旅程に組み込んで計画した方が良いでしょう。

2-2.海外滞在の途中で買うもの
・美術館・博物館のミュージアムショップは、移動の途中で時間がないときでも、チェックする価値があります。ピンと来たときに決断しないと、もう二度と出会わないことが多いです。まさに一期一会です。
大学のグッズは、大学に立ち寄ったら、是非探してみましょう。歴史ある老舗大学ほど、交通便利な都心部に位置し、観光場所になっていることも多いです。センスが良くレアなグッズが見つかることがあります。
・街角のドラッグストア・薬屋、音楽CD屋、文房具屋、骨董屋も、見かけたら必ず中に入ってチェックする習慣を勧めます。その土地らしい小物が、土産物より安い日常価格で買えます。大型郵便局では、センスの良いカードや文房具を安く売っていることもあります。


2-3.海外滞在の最後に買うもの
・帰国直前は、まずスーパーマーケット(なければ地元の食料品店・雑貨店)で、食料品や日常雑貨を探すと、掘り出し物があります。缶詰なども面白いでしょう。同じ商品でも、空港免税店とは倍以上の価格差があったりします。
本・雑誌や瓶・缶類など、重いものは、現地の郵便局から郵送するか、旅程の最後に買うのが良いでしょう。
・現地通貨は、少額(その日の宿泊費+α)しかATMから引き出さず、帰国直前に余らせないことが原則です。日本では両替できませんし、少額を空港で両替しても割に合いません。
・私はとくに途上国では、空港に向かう前に腹一杯、暴飲暴食することにします。街の食堂と空港では、食事の味や価格に雲泥の差があり、空港で先進国並の値段を払う羽目になると「ああ、これは街では半額だったし、もっと旨かったなあ」と悲しい気持ちになります。せめてお気に入りのサンドイッチやフルーツジュース等を街で買って、空港に持ち込みます。無機質な機内食で腹を膨らませるより、幸せになれます。


2-4.空港で買うもの
空港での過ごし方は別記。
途上国の紙幣・貨幣や先進国の貨幣は国外で両替できません。空港両替店で紙幣・貨幣込で両替するか、空港売店で使い切るか、搭乗ゲート前によくあるWWF募金箱等に寄付するのが得策です。次の渡航時に使おうと考えるかもしれませんが、ごく少額のためには保管の手間が割に合わず、次回渡航が実現したとしても存在を忘れがちです。
空港税が航空券代に含まれていない国では、出国直前まで現地通貨を無理に使いきらないよう、ガイドブックを良く確認しておく必要があります。カンボジアの出国ゲートでは、空港税を知らなかった観光客が良く揉めています(もっともドルやカードでも空港税を払えるようになりました)。話がずれますが、逆に陸路で越境する場合は、入国VISA手数料など、ドルの所持が重要です。カンボジア・ラオス国境は、免税店やATMはもちろん公式両替所も存在しない森の中にあり、一方の通貨は他方では使えないため、トラブルを見ました。
・空港売店は法外に割高なので、一般には勧めません。途上国の非観光地では、空港売店が貧弱で、買うに値するものがなかったりもします。しかし、空港免税店にも使い道はあります。
目上の人への土産や真空パックの食品ならば、空港免税店は安心です。先進国の空港免税店なら、チーズやサーモン(欧米)、キムチ(韓国)などの生鮮食料品も持ち帰れます。途上国の場合、空港で販売する外国人向け土産は無難ですし、食中毒の心配も少ないでしょう。ブランド物のアルコール・食品・化粧品は、街中も空港免税店も価格がほとんど変わりません。
・空港免税店では、現地通貨・カード・ドルの併用ができるか、確認するべきです。一部の免税店では、手持ちの現地紙幣・貨幣で一部を払い、残額をカードやドルで払うことができます。現地通貨を使い切るために、無理に残額ぴったりに計算する人がいますが、本当に欲しいものを買うべきです。
空港内の書店・雑誌店は、情報収集の穴場です。先進国の雑誌店は、かなり専門的な趣味の雑誌まで揃えており、好きな人なら時間を取って吟味する価値があります。また、非英語圏の途上国の空港内書店では、その国の歴史や政治経済を英語で紹介する良書が、現地語本しかない街中の書店よりも充実していたりします。ベトナム・カンボジアの場合、価格も街中と変わりません。
空港内のドラッグストア・薬屋は、市内と比べても価格は変わらず、商品管理が良い(雨ざらしになっていたりしない)はずです。風邪薬のContac、解熱剤のAspirineなどは先進国・途上国を問わず入手できます。アメリカなら各種ビタミン・サプリ、アジアならタイガーバーム、熱帯地なら強力(ディート成分10%以上)な虫除けスプレーは、現地でしか購入できません。

3.自分用の土産物

・自分用は、現地でしか買えない名物にこだわらず、日本でもいずれ買おうと思っていた日常実用品を、日本ではありえない素材や価格で購入する方が良いと思います。とくに置物や装飾品は、帰国後は埃をかぶるのがオチです。それよりは、普段使いしながら「あのときあそこで買ったなあ」と思い出したり、友人に「珍しいデザインだね?」と声をかけられる方が、楽しいはずです。日用品を日本の100円ショップで買うくらいなら、少しずつ海外で揃えた方が思い出になります。現地では想定外の自分なりの用途をアレンジするのも楽しみのひとつです。
街角の商店で見つけた現地人用の日常品も、安くて楽しい土産物になります。日本で入手可能な日常品でも、その国だからこそ一味違う特徴が加わったり、材料費・加工賃・顧客層の関係で破格な価格で購入できたりします。常に好奇心のアンテナを張り、散歩中に見かけた商店に飛び込んでみたり、現地人の愛用品を「それはどうやって使うの?」「どこで売ってるの?」と聞いてみたりする偶然が、きっかけになります。
書籍や雑誌、CD、文房具、古本、アンティークなどは、調査・吟味・交渉を重ねるほど、ものも厳選されますし、思い出も深くなります。海外で良質な古本屋を見つけるのはかなり苦労しますし、移動途中で重いものを購入したときは現地の郵便局から郵送する必要もあります。他方、雑誌や一般書は帰国直前の空港売店でも簡単に入手できる最後の土産物です。

・ベトナムの寝具屋で購入したフレーム付ハンモック(ゴルフバッグ大)
 …BAN MAI社はフレーム付ハンモックの代名詞。ベトナムでもカンボジアでも、庶民の食堂・商店・民家でボロボロになるまで使い込まれている。英語を一言も理解しない家具屋との交渉は大変だったし、運搬時は自分でも馬鹿な苦労だと後悔した。しかし、使ってみるとロングセラーの質実剛健を納得する。わずかな動きでも滑らかに揺れる逸品で、インドシナの風を感じる。日本のネットショップでも5-8倍の法外な価格で売ってはいるが、現地でなければ購入を思いきらなかった。今でも買って良かったと誇らしく思う。
・ベトナムの木工家具屋で購入した手彫りの木製スツール(消火栓大)
 …木工職人の村を訪ね、手彫り技術に感銘を受けた。大型バックパックにギリギリ詰め入れて運んだ。
・ベトナムの歴史博物館売店で購入した仏領インドシナ紙幣
・ベトナムでの路上職人に依頼した革靴底の交換修理
 …韓国やモロッコでも靴底修理をしたがベトナム職人の技術と情熱がピカイチ。
・カンボジアの携帯電話屋で購入した中古の携帯電話カバー
・カンボジアの市場で購入した米軍仕様の蚊帳付ハンモック
 …高めの価格には半信半疑だったが、値段以上に優れた品物だった。布に薄い綿が入っていて春秋にも寒くなく、横幅に余裕があって熟睡できる。一番シンプルな安物ハンモックは、たしかに安かったが睡眠用ではない。実用的に使えるか否かは、実際に使ってみないと分からない。安いものならば、半ば外れることを覚悟してダメ元で賭けてみるのも一策だ。
・ラオスの写真屋で注文したデジカメ写真のノイズ除去や文献タイプ
 …東南アジアのパソコン職人の仕事は価格以上に丁寧で高品質。
・インドの市場(服屋)で注文したクルターとピジャマー(オーダー品)…洗うと破れた、失敗。
・インドの雑貨屋で購入した髭剃りの替刃(日本では廃番)
・トルコの市場(服屋)で購入した総刺繍のベスト…価格以上の手間暇かけた労作。
・チュニジアの市場(履物屋)で購入した本革製サンダル
・チュニジアの製本職人工房で依頼した革背表紙の製本
 …チュニジア国立図書館で製本を担当する職人工房を散歩で見つけた。わずかな価格で豪華な仕上がりに感激。
・アルジェリアの仕立て屋での洋服サイズのリフォーム
・セネガルやマダガスカルの路上で購入した民族楽器(ギター大)
 …低く吹っかけた価格に売り手が同意してしまったので、予定外で買う羽目になった。運搬には気を使い、腹に抱えて飛行機を何回も乗り継ぎ苦労した。使い手の手垢にアフリカの匂いを感じる。
・フランス・チュニジア・モロッコ・韓国・台湾の古本屋で購入した古本
 …途上国で知識人向けの古本屋を見つけるのは困難。本屋の店主に古本屋の住所を聞いて回るが、大半は学校教科書リサイクル屋。
・フランスのドゴール空港内のクリニックで注射した腸チフス予防接種
 …空港内の医務室は信頼がおけるし、海外にしかない予防接種がある。時間の有効利用にもなる。
・フランスの路上で購入したドイツ製の下着…日本製をはるか上回る驚嘆すべき品質と耐久性。
・フランスの量販チェーン店で購入した化繊100%のスタンドカラー・スーツやストール
 …ユニクロ相当の量販店でも、珍しいデザインが格安である。バーゲン期は半額も。
・各国博物館売店の絵葉書・ポスター
・ロシアの革命博物館売店で購入した中華民国嫩江省政府の解放記念旗...嫩江(のんこう)省は満州国崩壊(1945年)から中華人民共和国成立(1949年)の間だけ実在した省。マニアック過ぎてロシア人には市場価値がないためおそらく本物。畳1畳分の大判のため、担いで帰った。
・マダガスカルの空港免税店で購入した角と木のスプーン
…スプーンでものを食べると、いつかまたアフリカに戻れるような気がする。
・マダガスカルのザフィマリニ族・北サカイボ村伝統の彫刻入りナイフ(中古)
....日本の老舗刃物店に持ち込み、錆を落とし、刃を研ぎ直してもらった。
・マダガスカルのザフィマニリ族・北サカイボ村で彫刻した調理用椅子(中古)
....虫食い穴からキクイムシ(ゴキブリ?)が発生したのでシロアリ駆除剤を注入した。飛行機持参時に足が折れたので接着した。

4.家族・友人用の土産物

・家族・友人への贈り物は、本当は自分が欲しかったものを厳選すると、気合の入った贈り物になると考えます。何かの記念日用ならば、自分用ならば躊躇するような贅沢品を買うこともできて、買物としても楽しかったりもします。
・「この国はどのような地元需要・職人層が強いのか」と現地で探す手間と時間をかけた買い物は、帰国後も思い出深く満足できます。素材価格と加工技術の優れた国で常用品をオーダーするのは好例です。他方、輸入材料を使って金持ちだけに売る高級品は途上国でも先進国並に高価ですし、庶民需要が少ない商品分野では仕事の質も信用できないので、選択眼も大切です。数日かかるなら、滞在初期に注文する計画性も必要です。
・親しい友人ならば、日本の一般的な味覚では衝撃や違和感のあるものを、あえて土産物にするのも一考です(通称・嫌げ物)。激辛キムチ味のチョコレートや朝鮮人参味のガム、黒いジェリービーンズは典型例です。

・韓国のスーパーで購入したチャパゲッティ(インスタント・チャジャメン)
・カンボジアの写真屋で注文した写真入りのキーホルダー(オーダー品)
・ベトナムの看板屋で注文した名前入りのネームプレート(オーダー品)
 …東南アジアはパソコンを使った注文作業のコストパフォーマンスが高い。
・ベトナム・ラオス・カンボジアのコーヒー豆屋で購入したチョコレート・アロマのモカ・コーヒー
・タイのスワンナブーム空港内の薬局で購入したタイガーバーム派生品、風邪薬、アスピリン、虫除けスプレー
 …アスピリンは世界共通。タイガーバーム派生品やマラリヤ薬、強力虫除け(ディート高濃度)は現地しか買えない。
・トルコの市場(陶器屋)で購入した陶製プレート…鍋敷に活用。
・トルコの市場(布地屋)で購入した厚手織物…テレビ等のフリーカバーに活用。
・モロッコのスーパーで購入したMiswak(歯ブラシの木)味の歯磨き
・チュニジアのスーパーで購入した蜂蜜
・アルジェリア・チュニジア・モロッコ・セネガル・韓国のCD屋で購入したポップスCD/DVD
 …CD屋のロックな兄ちゃんにお勧め名盤を教えてもらいながら聞き比べて買う。
・フランスのエールフランス博物館の乗客専用グッズ
・フランスのスーパーで購入した真空パック入りのウェットタイプのチーズ(生)
 …市場で購入したカマンベールをビニール袋に包んだが、移動中に発酵が進行し異臭で大変だった。真空パックが無難。
・イギリスの空港売店で購入した真空パック入りのスモークドサーモン(生)
・アメリカのハーバード大学、イギリスのロンドン・スクール・オブ・エコノミックス、フランスのINSEADのコーヒーマグ
 …滞在先の大学グッズは必ず良い思い出になる。
・アメリカ・イギリス・フランスの大型本屋で購入した絵本・写真集・コミック…手堅く面白い。

5.知人用の土産物

・不特定多数の知人に配る土産物は、軽く、保存期間が長く、分けられるものが良いでしょう。スーパーで購入できるハーブティーやチョコレート、スパイス等は無難な選択肢です。学生同士なら大学グッズも良いでしょう。

・ベトナムの中央郵便局売店で購入した手作り加工(押し花等)のカード…手間がかかって品質が高い。
・マダガスカルの路上で購入した手作り加工(押し花等)のカード。
・マダガスカルの空港ショップで購入したスパイス入りの自然塩の小袋。
・インドやラオスで購入したTシャツ…Tシャツは現地購入が楽しい。
・フランス・ドイツ・スイス・アメリカの空港売店で購入したチョコレート…目上の人にも無難。
・フランス・チュニジア・モロッコのスーパーで購入したハーブティー…軽くて万人向き。
・フランスの空港売店で購入した雑誌
・ハーバード大学生協売店で購入した鉛筆…たくさんの人に分けられる。
・ロシアの革命博物館売店で購入したバッジ…希少。
・ロシア・フランスの教会売店で購入した教会音楽CDや聖像・聖像画...値札を気にするのは邪道だろうが格安。
・アメリカのスーパーで購入したジェリービーンズ(黒)…日本人の味覚ではマズイ。
・フランスのスーパーで購入したグミ
・シンガポール・タイのスーパーで購入した乾燥マンゴ…無難に好評な東南アジア土産のひとつ。
・韓国の空港売店で購入した激辛キムチ入りチョコレートや朝鮮人参味ガム…日本人にはマズイ。
・各国のスーパー・雑貨屋で購入したスナック・駄菓子…帰国直前に小銭を使い切るのにも最適。

6. 失敗談
・フランスでカマンベールチーズを機内持込みしたところ、機内で醗酵し、何重にも厳封したにもかかわらず、匂った。
・セネガルの楽器「コラ」は、革の部分が臭かった。
・マダガスカルの椅子は、キクイムシが這い出してきたので、シロアリ駆除剤を注入した。また、キクイムシで穴だらけのため、移動で足が折れて、接着した。
・ベトナムの椅子は、湿度変化のためかもろくなり、一部が割れた。

7.いつか機会があったら

・安く実用的なバッグやTシャツ等は、日本で買う理由がありません。海外の方が安くユニークだし、好みと用途を厳選すれば日本でも必ず使います。布類もフリーカバーや風呂敷に活用できます。皮手袋も有用。
・チュニジアの革背表紙の製本は素晴らしいものでした。再渡航の機会があれば、製本をお願いしたい古本がたくさんあります。
・カフェオレボール・シリアルボール、スプーンも実用的です。
・ベトナムのハノイ郊外のドンキ村は木工の村で、気が遠くなるほど緻密な彫刻が彫り込まれた素晴らしい応接家具セットを作っていました。運搬さえできればいつか欲しいと思いましたが、5年後に訪問したら物価の急上昇が始まっていました。
・中南米に行ったら、ハンモックを是非買いたいです。実際、綿布でできたブラジリアン・ハンモックを土産にもらったときは嬉しかったです。

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私の海外トラブル例 - My troubles in foreign travels

私自身は10数年間の海外長期生活、数十ヶ国の短期訪問の中で多々のトラブル経験があります。語学力や海外経験年数ではカバーできず、以下の対策を打った上でも避けられませんでした。

出発前の危機管理
旅行中の危機管理
旅・留学・出張の持ち物-1.収納用品: セキュリティ用品
旅・留学・出張の持ち物-2.貴重品:海外でのカード・お金・保険
海外滞在時の緊急連絡先
大衆食を食べる
値引き交渉の技術
留学生の危機管理


1.スリ・盗難・紛失

・パリの地下鉄で、両手に荷物を持って乗車したときポケットに手を突っ込まれ、声を上げたら逃げられた。
・パリの地下鉄で、数名の若者集団に乗車口の片隅に囲まれ、ジャケットのポケットに手を突っ込まれた。友人に押し出されて囲いから逃げた。
・パリの地下鉄で、数人のジプシーの小さな子供が、年配の日本人の知人を取り囲み、ポケットに手を突っ込んだ(彼は前日にもカメラを盗られた)。その子の手首を掴んだところ、折良く潜伏捜査中の鉄道警察が逮捕してくれた。証人として警察詰所まで同行したところ、リレー式に連携する子供スリ団だと判明した。
・パリの移民街で、道路に急に団子状の人ごみができて、ジャケットのポケットに手を突っ込まれた。
・チュニスの市場で、通路に急に団子状の人ごみができ、右向かいの人が「糞を踏みましたよ」と言いたげに足元を指差した。私が下を向くと同時に、左隣の人がズボンのポケットに手を突っ込んだ。手を払ったら、「何もしてませんよ」とその手を頭上に上げて逃げた。
・パリで自転車を一晩、路上に放置し、翌日取りに行ったら、ロックが半分切られていた。また、パリで自転車を学生寮の駐輪庫に停めておいたら盗まれた。警察に証明書を書いてもらい、海外旅行保険で払い戻された。
・シンガポール・チャンギ空港で、シンガポール航空の預け荷物が出てこなかった。当日は洗面具・借着セットをもらい、翌日、ホテルに配達されてきたが、鍵が壊れていた。空港に証明書を書いてもらい、海外旅行保険で払い戻された。
・インドでスーツケースの車輪が壊れた。海外旅行保険が修理してくれた。
・コンゴ民主共和国のルブンバシ空港で、ケニア航空の預け荷物が出てこなかった。当日には何の補償もなく、3日後に自分から空港か市内営業所に荷物を取りに行く必要があった。その間の必要物資を自己調達せざるをえなかった。しかし、虫除けスプレーだけは見つけられず、マラリア流行地で大量に蚊に刺された。
・ザンビアのキトウェYMCAでジャケットを忘れた。隣町ンドラから日帰りで取りに戻ったが、遺失物係が不在で取り戻せなかった。その後発見されたが、すでに帰国していた。
・パリで富士通のパソコンが故障した。富士通フランスに修理を依頼したところ、販売網が違うため対応できないと断られた(1990年代)。「国際保証」のついたイタリア・オリベッティ製のパソコンをパリで購入したが、欧州内のみの国際保証だった。

2.犯罪・事故

・トルコのイスタンブールで楽しく観光して帰国したが、トルコ語が分からずニュースも見ていなかったため、都心で死亡者が出るほどの大規模な衝突があったことに気づかなかった。
・ケニアやコンゴ民主共和国は、銃火器を使った強盗が横行し、現地人ですら夜には外出できない。移動はタクシー利用しかない。スペインの主要都市も危険。
・パリのインド人学生寮で下の階から出火した。パソコンに別メーカーの電源アダプタ(おそらく電圧が違った)を接続し、留守中の漏電からカーテンに火がついた。ニューヨークでは友人のアパートが全焼した。
・米国の移民街・スラム・ゲットーは、一般に人種ごとの区分も明確だ。ワシントンD.C.郊外の黒人街では、商店のレジが鉄格子の中にあり、用のないよそ者には敵意のある視線が針のように突き刺さる。いかなる犯罪も不思議でない切迫した恐怖感は、他国の移民街とは比べものにならない。絶対に立ち入るべきでない。
・外務省・海外安全HPで第二段階の危険情報「渡航の是非を検討して下さい」が発令されるコンゴ民主共和国に、仕事上の必要性があって万全の準備で渡航した。が、想定外の多種多様な危険・困難に直面し、現地パートナーの尽力と先進国以上の費用でどうにか切り抜けた。政財力の後ろ盾のない観光客が立ち入る余地はない。
・外務省・海外安全HPで危険情報が第二段階から第一段階「十分に注意して下さい」に引き下げられた直後のアルジェ(アルジェリア)に仕事で渡航した。が、機関銃を構えた警官・軍人が数十メートル間隔で巡回する厳戒態勢のままだった。
・アフリカでも東洋人は目立ち注目されている。コンゴ民主共和国では汚職警官の恰好のターゲットになった。ケニアでも、周囲の人が見ていないフリをしながら目で追いかけている。ナイロビでは、「行きに持っていた傘を帰りには持っていないがどうした?」と守衛に聞かれたり、「昨日、タクシーを受付に相談していたのを耳に挟んだが、予約は済んだか?」と夜警に聞かれたり、「一昨日も飲物の写真を撮っていたね」とウェイトレスに言われたりした。これは好意の注目例だが、路上では悪意に転じうる。

3.病気・怪我

・パリで横断歩道を横切る対抗車が一時停止せず、交差点で跳ねられた。救急車で公立病院に運ばれたが、救急外来がストライキ中で、廊下の担架に放置された。海外旅行保険の斡旋で、高級私立病院を再受診した。その後、相手側の自賠責保険も払われた。
・パリの高級歯医者で虫歯治療をしたところ、帰国後に「こんな旧式な術式はいまどき見ない」と呆れられた。
・パリの最高級病院で扁桃腺手術をしたところ、くしゃみと同時に鼻水が出るようになった。海外旅行保険で払われた。
・パリ大学都市内を夕暮れに無灯火自転車で全力疾走していたところ、通路を横に遮る鎖が見えずに突っ込み、自転車ごと宙返りして背中を打った。
・ロンドンで、知人が耳かきで鼓膜を突き破った。日本なら耳穴から針を入れて縫い合わせるところ、耳半分をメスで切って取り外し、穴が直接見える状態にしてから、手術を始めたそうだ。
・蚊の多さは夜になるまで気づかないため、日中に油断して虫除けスプレーや蚊取線香を用意しないと、一晩で大量に虫に刺された。
・インドからの帰国後、ランブル鞭毛虫で伝染病隔離病棟に入院した。
・アジア・アフリカ各国で屋台飯や生サラダ・デザートを飲べても腹を壊さないが、インドだけでは今でも猛烈な下痢をする。
・A型肝炎は予防接種(100%)、マラリアは虫除けスプレー・蚊取線香・蚊帳で(ある程度)予防できるのに、A型肝炎やマラリアに感染し、入院で1ヶ月を棒に振った友人が複数いる。

4.詐欺・ぼったくり

・ラオスのビエンチャン空港等、鉄道駅のない途上国の空港の大半では、「タクシー以外に都心への交通手段はない」と空港職員が断言する。しかし、市内バスやバイクタクシーなど、地元民用の公共交通機関は必ず存在する。看板表示がないだけだ。
・インドやベトナムやザンビアやコンゴの商店や闇両替ではお釣りに破れた紙幣を混ぜられる(各国で頻発)。インドでは突っ返すと「この紙幣に問題はない!」と逆に開き直って怒鳴られた。
・ベトナム・ホーチミンの安宿街では、英語を話す自称ガイドが「良いホテルを紹介する」と付きまとい、ホテルと価格交渉しようとすると強引に割り込み、仲介料を上乗せした割高な価格を勝手に主張した(各国で頻発)。彼(女)を排除すれば、数割は安くなる。
・セネガル・ダカールの中央市場では、英語を話す自称ガイドが付きまとい、店で買い物しようとすると、強引に割り込んみ、仲介料を上乗せした割高な価格を勝手に主張した。英語しか話せない外国人がカモだが、いくら断って排除しようとしても、迷路を何度も走って先回りされた。
・中国・上海の繁華街では、会話を練習したいという自称学生と喫茶店やバーに入店すると、店から法外な請求をされる。上海総領事館が警告しているが、私も南京東路の歩行者天国で声をかけられた。無視したが、善人に見える普通のおばさんだった。
・ベトナム国境では、両替率を1桁ごまかす闇両替商をLonely Planetが警告している。中越国境でたくさん声をかけられた(当然無視)。ホーチミンの屋台でも、1桁違う釣りを返し、催促すると渋々残りを返した。通貨の額面が大きな国で頻発する。
・ベトナム・ホーチミンのバイクタクシーで、わざと遠回りされた挙句「遠かった」と主張され、乗る前に合意した運賃の2倍を請求された(各国で頻発)。
・インド・ポンディシェリの自転車リクシャーで、頼みもしない土産物屋をしつこく提案された(各国で頻発)。拒否すると、乗る前に合意した2倍の運賃を請求された(最近のインド・ベトナムの自転車リクシャーは悪質な確信犯なので使わないのが原則)。
・ザンビアの乗合ミニバスは、外国人の慣れた雰囲気と車掌の気分で、料金が0.1-0.5ドル上下するようだ。ケニア・ナイロビの乗合ミニバスは盗難で有名。
・インド・ヴァラナシのガバメントドミトリーで、レセプションが満室だと主張し、別ホテルを執拗に勧められた。無理に室内を見せてもらうと、やはり空ベッドだらけだった。Directorに抗議文を書いたところ、従業員とDirectorの双方からコーラを奢られた。
・インドで3人の通行人に道を聞いて、3人ともまったく違うことを言うのは、悪意ではない。せっかくだから何か言ってみせようという善意だ。
・『地球の歩き方』やLonely Planetの推薦レストランは、推薦ホテルに比べて信用性が低く、わざわざ探して行くほどの価値はない。大衆食堂の10倍以上の価格だったり、地元客に不人気な欧米人専門店が多い。地元客で賑わう店を自分の眼と足で探した方が、確実に安くて美味い。
・スリ、カメラ置引き、ホテル自室内の現金盗難、トランプ詐欺、睡眠薬強盗等は、どのガイドブックにも書かれる古典的犯罪だ。自分だけは関係ないと注意せず、被害に合った友人がたくさんいる。

5.賄賂・公安

・パリのLa Defence駅は、Metroで行くと市内料金だが、RERで行くと市外料金を取る。検札係が、しばしば改札口の角に隠れていて、不法乗車の罰金を取る。初めから客の無知を狙ったものなので、観光客の弁解は聞かない。
・海外の公安は日本ほど甘くない。パリで外国人法改正の学生デモに参加したら、機動隊に催涙弾の水平射撃を受けた。消火器に似た金属弾が目の前に落下し呼吸困難になったが、頭に直撃していたら大怪我になった。留学中断・国外追放の危険もあった。
・カンボジアとラオスの国境では、入出国審査官の前に缶が置かれ、入出国印を押す前に税金のように「1ドル」と賄賂(領収書がない)を請求される。米国人女性が拒否して粘るのを見たが、入出国審査官は無視して、いつまでも入出国印を押さなかった。
・コンゴ民主共和国では、「空港での入国審査に際し、入国審査官が不当に入国申請者を別室に連行し、金銭を要求する事案が散見されて」いる(外務省・海外安全HP)。しかし、逆に現地パートナーに手配してもらうと、空港職員に現地パートナーが待機するVIPサロンに招待され、荷物検査等が免除された。
・コンゴ民主共和国では、毎日1-2度、検問の汚職警官が、無意味な検査を繰り返して時間を拘束した。賄賂を払えば解放される嫌がらせである。一度は20ドルの賄賂か、警察署での連行検査のいずれかを主張され、車に乗り込まれたが、現地パートナーが交渉すると警官1人1ドルの地元相場に下がった。パスポート不所持や自動車不整備などの非がなければ、時間か金で解決する。が、少しでも付け所があると面倒なことになる。
・コンゴ民主共和国では、「主要施設の写真やビデオの撮影は禁止され」「それ以外の場所を撮影した場合でも軍人や警察官にカメラ等を没収されたり、金銭を要求されたりすることもある」(外務省・海外安全HP)。が、取材許可を取った企業でも記念撮影をしただけで守衛に連行され、社長室の許可を取るまで解放されなかった。
・アンコールワット(カンボジア)もケニア国立博物館も、外国人料金が高額だ。ザンビアの文書館閲覧料は、Residentなら0.2ドルだが、Non-Residentは10ドルだ(領収書発行)。
・ロシアでは、政府系旅行代理店で航空券を購入しないと、VISAの発行日数が余計にかかった。日数短縮には段階的に料金が上がる。宿泊先は割高な政府系ホテルを指定され、宿泊期間中、パスポートを管理された(2001年)。
・ケニアの図書館でもザンビアの大企業でも、写真撮影を激しく拒否された。
・ケニアのマサイ族やモロッコの遊牧民は、無断で写真撮影すると撮影料を請求することが多い。

6.金・クレジットカード

・日本出国時にドルを十分に持っておらず、入国ゲートにATMがなかったため、カンボジアのアライバルVISA費をドルで払えなかった。非公式に不利な為替レートで円で支払った。
・カンボジアやコンゴ民主共和国では、出国時に航空税として50ドルを取られるため、不意打ちでドルの余裕がないと困る。
・トラベラーズチェックは、マダガスカルでは首都アンタナナリボのごく一部の銀行でしか換金できず、利用に苦労した。
・カンボジアのプノンペンの無人ATMで夜にマスターカードが呑み込まれた。即座にATMに書かれた非常番号に電話し、翌日、銀行本店にまでカードを取りに行く必要があった。滞在日の余裕がなければ、回収できなかった。
・コンゴ民主共和国やザンビアは、現金主義であり、クレジットカードが使える場所が少ない。旅行代理店や3つ星ホテルでも使えなかった。とくにホテルのチェックアウト時に高額宿泊費をカード払いできなかったときは、飛行機に乗り遅れそうになり、現地パートナーに大借金をして乗り切った。
・ケニアではVISAカード、コンゴ民主共和国ではマスターカードしか使えない。両者を2枚ずつ持っていないと、カードがATMに飲み込まれたり、トラブルがあったときに困る。
・アフリカで100ドル以上の現金を引き出したとき、三井住友VISAカードも三菱UFJニコスマスターカードも、それ以後の現金引き出しをブロックした。南アフリカで不正使用が多いため、システム上のプロテクションがかかり、カードが使用不要にされたためだ。日本のカード会社に国際電話し、アフリカ旅程を伝えるまでカードが使えなかった。
・ケニアのナイロビで、ATMで現金を引き出したとき、複数の怪しい人に追跡された。
・よほどの最貧国でない限り現金はATMで引き出せるのに、10万円以上の現金を持参して盗難にあった友人が複数いる。

7.カルチャーギャップ

・フランスでは空港駅や主要駅でも、エスカレーターが頻繁に故障し、修理されない。そのため、荷物は常に階段を担いで登る覚悟が必要だ。
・パリの地下鉄窓口で、モタモタ英語で注文する観光客は、どんどん横入りされる。
・インドやベトナムのホーチミンでは、毎日の交渉が厳しく、外に出るなりカモにされる気分になる。朝食を食べながら現地語慣用句と当日日程を反復するが、ホテルを出るのが億劫になる。
・ロンドンの地下鉄で、反対側のエスカレーターから英国式「Fuck you!」(人差指と中指)をされた。
・ロンドン大学経済学部のキャンパスでVJ Day(Victory Against Japan Day: 戦勝記念日)に、学外の高齢者に呼び止められ日本軍の戦争犯罪を罵倒された。
・イスラムのラマダン(断食月)の時期に、モロッコとチュニジアに滞在した。現地人と同室で作業する礼儀上、夜明け前にたっぷりと朝食を取り、日中の飲食を絶つ必要があった。
・世界各国で「チンチョンチャン」「ニイハオ!」と呼びかけられるのは、必ずしも侮辱ではない。挨拶や客引きの友好表現だったり、日本人が「あ、ガイジンだ!」と指さす条件反射に過ぎない。「ノーノー・ジャパニーズ!」などと憤慨して反論せず、「ニイハオ!」と軽く返答して通り過ぎれば良い。子供にはカンフーの真似をしてあげるのも、大人の対応だ。
・ニューヨークで、子供時代を5年間過ごしたクイーンズ地区へ地下鉄で向かったところ、ある駅を過ぎたところで乗客の言葉がスペイン語のみに変わり、東洋人が足を踏み入れる雰囲気ではなくなった。
・インドやアフリカは、中間層・大衆消費が育ちつつある東南アジアより、二重経済が極端だ。地元富裕層や外国人駐在員は、先進国に近い物価帯で暮らしている。Lonely Planetや『地球の歩き方』が勧める外国人定番のレストランの料金は、大衆食堂や屋台の10倍以上。市内移動は、タクシーを使うと乗合バス料金の10-20倍(初乗り4ドル)。とくにザンビアは、平均所得・物価水準の割に、旅費に割安感がない。安宿はアジアの倍で(最低40ドル)、良質な大衆食堂が少なく、夕食を提供しない。絵葉書はほとんど存在せず、国立博物館で1枚1ドル強。
・日本人女性は過大な期待・誤解をされていて、「女友達を紹介してくれ」と現地人に良く頼まれる(とくにイスラム圏)。

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terry75014

Author:terry75014
仏米英生活10余年、海外大学院卒。海外渡航・留学助言は各数10ヶ国。ここでは一個人の立場で独断と偏見を書きます。テリーと呼んで下さい。

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