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ブックマークの進化形 - New bookmarking services

WEBページをブックマークできるのは、Deliciousやはてなブックマークだけではない。さまざまな複合サービスがある。Evernoteはスクラップブック、メディアメーカーは本棚に近い。DeliciousやDiigoはネット世界に閉じているが、EvernoteやTumblrは外部世界の画像や音を取り込み、メディアマーカーは外部世界の本棚を取り込む。

1. メモ管理: Evernote
・WEBページ、写真、音声、テキスト、手書きメモ、PDFを保存する。WEBページの保存は、ブックマークと全文を選べる。無料で月50MB、年45ドルで500MBが上限。
・メモは、サムネイル形式またはリスト形式で表示し、タブ検索で整理する。
・ウェブとローカル(PC、MAC、Windows Mobile、iPhone)で同期する。たとえば、Windows Mobile携帯で撮影・録音した写真・音声や、PCやMACでクリッピングしたWEBページを一元管理し、相互に同期する。
・画像に映った英単語も、OCRで認識し検索対象とする。
・比較: Googleドキュメントのオフィス文書管理とTumblrのブックマーク・写真管理を合わせて、高機能にした感じ。現在進行形で処理する写真やメモを一時的に整理するのに適し、ある程度長期の記録を前提としたDelicious、GoogleドキュメントやFlickr等とは発想が違う。


2. 写真ブログ風ブックマーク: Tumblr
・WEBページの引用箇所や自分が撮影した写真を、写真ブログ形式で表示し共有する。
・比較: DeliciousはWEBページのURLだけを保存するが、TumblrはWEBページの引用箇所や写真の画像をビジュアルに保存する。Diigoでは、ブックマークのクリック後にハイライトを表示するが、Tumblrでは引用箇所の画像を切り取ってブログ風に表示する。

3. ハイライト注釈付ブックマーク: Diigo
・WEBページのブックマークに加え、ハイライトに蛍光ペンを引き注釈をつける。
・比較: DeliciousはWEBページのURLだけを保存するが、TumblrはWEBページの引用箇所や写真の画像をビジュアルに保存する。

4. ブックマーク・本・音楽・DVD等管理: メディアマーカー
・WEBページ、本、音楽、DVD、すべてのAmazon.co.jp商品のデータと感想を保存し、時系列とタグで整理する。
・比較: Deliciousはブックマークだけだが、メディアマーカーは本なども一元管理する。EvernoteやTumblrは画像、DeliciousやDiigoはブックマーク、メディアマーカーは本、Googleドキュメントは文書に重点がある。

5(参考). Googleドキュメント
・ワード、エクセル、パワーポイント、PDF、HTML等のファイルを保存し、タグで整理する。これだけはブックマークではないが、参考事例まで。
・比較: Googleドキュメントにブックマークや画像・音声等を加えたのが、Evernoteか。
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tag : ブックマーク

Facebook入門 - Introduction

1.Facebookの長所
①世界最大級のSNSで、海外経験者の常識。
②実名制なので、実社会の人間関係と連続的。
③独り言(擬似Twitter)、挨拶、写真交換など、投稿のハードルが低い。
④mixiより人間関係がドライ。ブログは不要で、足跡も残らない。
⑤多言語対応なので、各人の母国語で参加できる。
⑥写真・ビデオを容量制限なく整理し、友達と相互に交換できる。
⑦Blog、Picasa、Flickr、Youtube、Twitter、Delicious等、多くのWEBサービスを取り込める。
⑧膨大な追加アプリで、大抵のWEB機能は実現できて、息の長い拡張も期待できる。
⑨世界中のユーザーにより作り込まれ、プライバシー設定等もきめ細かい。
※すでに利用している人は、Facebookのプライバシー設定も参照。

2.個人的に気に入っている魅力
①わざわざメールするほどの用件がないときも、投稿に「いいね!」(Like)とうなづくだけ、写真にタグをつけて見せるだけなど、言葉にしないままでコンタクトが保てる。「忘れていないよ」という程度の、お互いの負担にならない距離感が絶妙
②個人個人が勝手に独り言や近況をつぶやき、他の人はそれを読まなくても良く、更新だけが共有される。全員の前で意見を聞いてもらう前提の掲示板と異なり、誰もが力まずに軽い気持ちで発言できて、返答も迫られない。「今何をしていますか?」は今話題のTwitterを取り込んだ機能だ。
知人が写っている写真を当人にあげることは気分が良いし、自分の写真をもらって嫌な人はあまりいない。近況や投稿を書くのは面倒でも、携帯等で撮った写真をアップするだけなら手軽。
④PCにアクセスしなくても、更新はメールで知らされる。m.facebook.comは携帯電話からもアクセスできる写真を写メールでアップロードできる。iPhoneや海外携帯ならなお便利。
⑤卒業後しばらく会っていない旧友や帰国した外国人留学生について、年賀状以外でそれとなく近況が分かるのは、何となく嬉しい。とくに会う機会もなく、メールを書くような用件がなくても、言葉にせずうなづく程度のつながりはちょうど良い
⑥留学生の常識。mixiや各種掲示板と異なりFacebookならば、母国語メニューで操作ができる。写真や「いいね!」や一言コメントなら、お互いに言葉がいらず、手軽に参加できる。
外部ブログもFacebookのNotes(ブログ)に自動転載できる。Cities I've visitedでは、過去の旅を思い出しながら、世界地図を一望できる。とくに忘れかけていた旅先を掘り起こせると嬉しい。
⑧友人の実践を真似ることで、今まで縁のなかったWEB2.0やクラウド・コンピューティング等の先端技術が自然と身につく。ブログ、Twitter、Flickr、Delicious、LibraryThing等の世界的ウェブサービスを束ねるプラットフォームになる。近年、ブログ(Notes)やTwitter(今何をしていますか?)を本体機能に取り込むなど、Facebookだけで最先端を実践できる。

3.とりあえずこれから始めよう
①「プロフィール写真」をアップロードする。遠景やペットの写真でも良いし、定期的に入れ替えるのも楽しい。加えて、「プロフィール-基本データ」を書いてみる。なお、名前+写真は友達以外にも公開されてしまう。「連絡先情報」に個人情報を書くのは慎重に(別記)。
②実社会でコミュニケーションしていたメンバーがFacebook内に「グループ」を持つ場合、まずそのグループに入る。グループは従来型の掲示板とほぼ同じ。非公開グループの場合は、管理者に参加申請のメールを送る。
③実社会で付き合いのある人を検索してみて、友達を申請してみる。相手の「友達リスト」に自分の友人網が含まれる場合、友達申請しても驚かれないはずだ。他方、相手の「友達リスト」の中で自分だけが場違いの場合、しばらく様子を見た方が良いし、友達申請が却下されても仕方ない。
④Facebookは、友達が数十名程度に増えて初めて本来の機能を発揮する。複数のヘビーユーザーと友達になると、裏ワザや面白さを見よう見真似で覚える。
⑤年賀状程度の年に1度の旧友も、Facebookの距離感で緩くつながっておくなら気軽だ。逆に付き合いが面倒だと思うなら、本人から友達申請があったり、Facebookが提案してきても、友達に承認しない方が良い。たまに面識のない外国人が飛び込みで友達申請してくることがあるが、面識のない人はすべて却下した方が良い。複数の友人が「友達」に認定していても、却下を躊躇する必要はない。
⑥友人の投稿を見て、「ふむふむ」とか「あはは!」とか思ったならば、「いいね!」をクリックしてみる。キャンパス内で友人を見かけて、ちょっと手を上げて合図するのに相当する。気が向いたら、コメントしてみる。道端ですれ違いざまに「今日は寒いね」等と一言言うのに相当する。
⑦直近のイベント写真をアップしてみる。友人との記念写真なら、その人にタグをつけて知らせる(写真交換に相当)。死蔵していた過去の旅行写真もこの機会に整理してみる。
⑧「今何をしていますか?」に、「暑い」「暇だ」等の近況をつぶやいてみる。「写真アルバム」に、「寿司を食べた」「京都に来た」等の近況写真を携帯からアップしてみる。「リンク」に気になったYoutubeやホームページのリンクを貼ってコメントする。また、写真のタイトルやコメントに気持ちだけでも英単語を混ぜておくと、わずかな労力で外国人の友人にも見てもらえる(このブログ文章もタイトルだけは英日語表記)。
⑨アプリケーションもたくさんある。「Cities I've visited」で過去の旅先を地図にするのは楽しい。ログイン中の友人と「チャット」もできる。
⑩私個人は、Facebookのプライバシー設定にも書いた不信感から、ネットワークには参加していない。「アカウント-アカウント設定-ネットワーク」で「ネットワークに参加」する。Facebookは大学ネットワークが起源のため、欧米人には出身大学を名乗る人が多い。実際、英語表記の大学ネットワーク参加には、大学アドレスへの確認メールによる認証が要求されるため、身元保証やステータスの意味も持つ。海外大学や国内の一部大学では正規学生に生涯アドレスを与えるため、卒業後何年たってもメール認証には問題ない。しかし、日本には生涯アドレスを与えない大学も多いため、日本人は国籍・使用言語・居住地を名乗る意味で、"Japan"に入る人が多いようだ。海外留学する人は、大学アドレスが使えるうちに留学先のネットワークに登録しておくと、思い出にもアイデンティティにもなるかもしれない。

2.各種メディア紹介
-林信行「技術者なら今すぐ参加すべし-SNSの最先端『Facebook』」(ASCII.jp、2007年9月)
-MSが150億ドルと値踏みした新興SNS「Facebook」の魅力(IT Pro、2007年10月)
-FacebookとTwitter,ユーザー滞留時間が驚異的に増加(media pub/livedoor news、2009年6月)
-拡大するFacebook、取り残される日本(日経ネットマーケティングonline、2009年7月)
-Facebook公式ブログ(英語)
World Map of Social Network(Vincos.it、June 2009)
・・・Facebookは北南米・欧州・アフリカ・東南アジア・オセアニアで最大シェアのSNS。日本のmixiなど、日中韓露印は例外。

・・・・とりあえずこんな感じ。プライバシー設定は後述。実際には友人の実践を順次真似ていけば良いと思う。仕事系はもちろん、お遊びのアプリケーションも多い。

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(旧)Facebookのプライバシー設定 - Privacy Setting at Facebook

※2010年5月にFacebookのプライバシー設定が簡素化しましたので、新たに別途、Facebookのプライバシー設定を書きなおしました。操作以外で今でも変わらない原理原則論は残します。初心者はFacebook入門も参考にして下さい。


Facebookを使い始めたばかりの人なら、設定はデフォルトのままでも大きな問題はないはずだ。しかし、プロフィールや写真など、コンテンツが増えてくると、プライバシー設定が必要になる。とくにごく少数の友人間で使いはじめたのを、研究・仕事仲間にも大幅拡張するときは、写真アルバム等を使い分けたいと思うかもしれない。また、実社会で面識が少ない人を「友達」に加えることは、mixiと異なり実名制のFacebookでは推奨しないが、友達に承認せざるをえないときは閲覧制限を加えるか、そのつもりでコンテンツ内容を見直すべきだろう。初心者の誤解もあるだろうが、私自身は以下のようにしている。

1.Facebookのプライバシー設定

①まず、「設定-プライバシー設定-プロフィール」と「プロフィール-写真-アルバムのプライバシー設定」「アプリケーション-アプリケーション設定-設定を編集」で、すべてがデフォルトで「友達のみに公開」になっていることを確認する。何も設定せずとも、とりあえずこれで一安心だ。
②Facebookでは本名を名乗り写真や友達関係を共有する性格上、mixiやTwitterとは異なり、実社会で面識のない人を友達に加えるべきでないと個人的には思う。私自身は、多少の面識があっても「友達はXX関係に限っている」と説明し、友達承認を辞退することがある。また、友達承認を求める前に相手の友達リストを一覧して、その中で自分が場違いでないか考える。
③友達を大幅拡大するときは、「Circle (Seminar, Lab, Office, etc.)」と「Stranger」という友達リストを作る。「Circle」には今回新たに一括追加する遊び・研究室・仕事仲間を登録する。「Stranger」には、情報公開に注意が必要な友達(とくに実社会での面識が少ない友達)を登録する。
④これまで自分がアップロードしたプライベート写真を特定の親友・家族にしか見せたくないなら、「プロフィール-写真/動画-アルバムのプライバシー設定」で、「カスタム-一部の友達のみに公開-"個人名"」「カスタム-公開しない相手-"Circle""Stranger"」(最後は不要だが念のため)とする。「自分が写っている写真・動画」も閲覧制限するなら、「設定-プライバシー設定-プロフィール-自分がタグ付された写真・動画」でも同様の設定を忘れない(後述)。他方、遊び・研究・仕事仲間の写真アルバムを作るときは、「カスタム-一部の友達のみに公開-"Circle"」「カスタム-公開しない相手-"Stranger"」(最後は不要だが念のため)と設定する。
⑤付き合いの少ない人に情報公開を制限するなら、「設定-プライバシー設定-プロフィール」のうち、「個人情報」「自分がタグ付された写真・動画」「学歴」「職歴」は、「カスタム-友達のみに公開」「カスタム-公開しない相手-"Stranger"(必須)」「ネットワーク-所属するネットワークに公開しない」とする。必要に応じて「一部の友達だけに公開」や「公開しない相手」にユーザー名を打ち込む。とくに連絡先やプライベート写真の扱いには注意すべきだ。生年月日も、住所と合わせてクレジットカードの本人確認に使うので、月日だけにする(月日だけは登録しないと友達に誕生日を気づいてもらえず寂しい)。
⑥付き合いの少ない人に「今何をしていますか?」や投稿リンクを教えたくなければ、「設定-プライバシー設定-プロフィール-近況と投稿リンク」で、「友達に自分の近況アップデートの購読を許可する」「カスタム-公開しない相手-"Stranger"」とする。また、付き合いの少ない人に掲示板に書き込んで欲しくなければ、「設定-プライバシー設定-掲示板の書き込み」で「友達からの掲示板書き込みを許可する」「カスタム-公開しない相手-"Stranger"」とする。
⑦友達を積極的に増やすつもりがない場合、「設定-プライバシー設定-検索」で、「検索を許可する範囲」を「友達の友達」に限定し、「検索結果に表示する情報」を「メッセージを送信するためのリンク」だけにする。
⑧友達とのやり取りを公開したくないなら、「設定-プライバシー設定-ニュースフィードと掲示板」で公開のチェックを外すことができる。しかし、自分のアクティビティのうち、たとえば「写真へのコメント」を非公開にすることは選べるが、そのアクティビティだけが友達全員に隠されることになる。特定の友達だけに公開し、他の人に非公開にすることはできない
⑨Cities I've visitedやNotes等のアプリケーションを新たにインストールした場合、付き合いの少ない人に見せたくないなら、「アプリケーション-アプリケーション設定-設定を編集」で「カスタム-友達のみに公開」「カスタム-公開しない相手-"Stranger"」を選択する。たとえば、Notes(ブログに相当)を研究・仕事仲間の用途のみに使うなら、「カスタム-一部の友達のみに公開-”Circle"」「カスタム-公開しない相手-"Stranger"」とする。また、「設定-プライバシー設定-アプリケーション」で「他のユーザーに公開される情報」を選ぶ。
⑩友達とチャットをするつもりがなく、むしろ自分のオンライン時間を知られたくないなら、チャットを「オフライン」にする。mixiと違い、友達の掲示板・写真等を見ても、足跡は一切残らない。このドライな距離感がFacebookの気軽さでもある。
友達を新規に承認する場合、考えるのが面倒ならとりあえず全員を「Stranger」で登録する。その後時間のあるときに、交友歴に応じて「Stranger」を外していく。
⑫迷惑な人やストーカーがいる場合、「ユーザーをブロック」することができる。「設定-プライバシー設定」でユーザー名を打ち込むと、その人による検索、閲覧、書き込み等を拒否し、過去の友達交際のステータスも削除される。いわば絶交だが、それ以外の使途もある。Facebookは、同じ会社・大学の同僚・級友等を友達に加えるよう定期的に提案してくるが、それに応じるつもりがない場合、予めブロックリストに加えて今後の提案を封じることもできる。さもないと、いずれ先方から友達を申請してくる可能性もある。
⑬「設定-プライバシー設定」はとりあえず全項目を定期的に点検する。新しい写真・動画・アプリケーションを加えたときはとくに、「プロフィール-写真/動画-アルバムのプライバシー設定」や「アプリケーション-アプリケーション設定」の確認を忘れない。

2.プライバシー設定の限界
Facebookのプライバシー設定は、以上のもの以外にも色々と細かく、大半の懸念は解消できるはずだ。しかし、設計思想上できないこともある。

①「一部の友達のみに公開」とした非公開のアイテムも、自分が友達にタグをつけたり、友達が「いいね!」やコメントをつけると、自分と友達のニュースフィードに出てしまうようだ。その場合、「公開しない相手」だったはずの「友達の友達」にも、写真アルバムが見えてしまう場合がある。ビデオやNotes(ブログ)等の他のアプリケーションも同じ仕様だ。どうしても隠したいアイテムには、タグやコメントを自分でも友達でもつけないことにするよう相手にも伝えるか、パスワードが必要なFlickrやPicasaに移した方が良い。そもそも、厳重なプライバシー管理が必要な写真は、オンラインに載せること自体を考え直した方が良いかもしれない。
②自分が友達のアクティビティにコメントしたり、友達が自分のアクティビティにコメントすると、友達のホームページのハイライトに公開されたり、「友達の友達」のニュースフィードに反映されたりするようだ。自分自身の掲示板だけならば、自分のアクティビティの履歴を自分で削除することは簡単だ。しかし、友達のホームページの「ニュースフィード」や「ハイライト」に公開される自分のアクティビティは、読む人を選べない。「設定-プライバシー設定-ニュースフィードと掲示板」では、自分のアクティビティを非公開にすることはできるが、友達全員に対して適応されるので、自分の行動に誰も気づかなくなる。他方、自分自身がコメントを非公開に設定していても、友達がコメントを公開に設定していれば、友達が返答した時点でやり取りが公開されてしまう可能性がある。どうしても第三者に見られたくない私信は、そもそもネットワーク上のコメントではなく、個人間のメッセージやチャットで書くべきだとも言える。
③家族や恋人など、特定の友達とのやり取りを他の友達群から完全に遮蔽することは、どうもFacebookのプライバシー理念にないようだ。すべての設定を試したわけではないが、自分が非公開と設定した写真やコメントも、アクティビティを公開する友達が返答すると、公開の方が優先されてしまうようだ。双方向のコミュニケーションは本人だけの私有財ではなく、友達全体で共有されるべき公共財だという発想が背景にあるのかもしれない。
④ハーバード大学の学内ネットワークが出発点にあるだけに、友達と非友達は峻別する代わり、友達同士は平等に信頼するネットワーク性善説が背景にあるようだ。その意味で、実社会の人間関係で信頼できる人以外は、そもそも友達に加えてはいけないのだと思う。実験として、相手と合意の上で友達を解除してみたことがある。すると、Facebookシステムが「仲違い」を心配するようなメッセージを送ってきたり、メッセージのやり取りがあると相互の情報を一部見えるようにしてみせたり、操作ミスではないかを確認し、さりげなく「仲直り」を促すのは面白かった。
⑤どうしても特定の友達との写真やアクティビティを公開したくないなら、最終手段としては別のEmailアドレスで第二のFacebook IDを取ることも不可能ではない。しかし、その場合、ログインのたびにIDとパスワードを再入力するという不便がある。また、大学アドレスの入力が必要だったFacebookの初期理念にはそぐわない。たしかに、友達内で喧嘩や恋愛が生じるたびにIDを乱発していたらキリがない。
⑥ネットワークに新たに加入したときは、プロフィールのプライバシー設定を見直すべきだ。最近も新たにネットワークに加入したところ、公開性をカスタマイズしていたプロフィール項目やアプリケーションについて、「一部のネットワークに公開する」がデフォルトでONにされ、このネットワークの参加者全員に勝手に公開されていた。この現象は2009年4月以来2回目だが、深刻な問題だと思う。個人的な親友の間だけでFacebookを使っていた人が、自分の会社のネットワークに入った途端に、社員全員に非公開項目が晒され、しかも本人はそれに気づかないとしたら、どうだろう? 是非改善して欲しい(2009年8月)。

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tag : Facebook SNS プライバシー 公開

国際派のウェブサービス - Webservices for global research

外国研究者や留学生は、世界標準のウェブサービスを使うべきでしょう。関心対象、友人網、携帯端末の3点が違うので、純国産サービスに依存しているといつまでも現地適応が進みません。ここでは、Facebook、Delicious、LibraryThing、Gutenberg、Google Books、Picasa、SkyDriveを勧めます。

1.ソシアル・ネットワーキング・サービス(SNS): Facebook

1-1.国内大手はmixiでしょうが、世界標準はFacebookやMySpaceでしょう。
1-2.Facebookのユーザー数は、留学仲間の間でも圧倒的です。本名で登録し、写真の共有など、実生活での友達付き合いを補完します。
1-3.Facebookは、Flickr/Picasa、Delicious、外部ブログ、LibraryThing/Shelfariなど、世界標準のウェブサービスなら何でも連結するプラットフォームになります。このグローバルな開放構造はmixiにもMySpaceにもない利点で、各種の技術進歩にキャッチアップして長期的に付き合えます。また、日本の携帯(i-mode等)には対応しない限り、世界標準の携帯・PDA(Windows Mobile/i-Phone)に対応します。
1-4.mixiのように足跡がないので距離を取れますし、ブログを外部に置けば引越しや改廃も気楽です。

2.ソシアル・ブックマーク(SBM): Delicious

2-0.留学時には、現地調査のために膨大な量のWEB検索をします。現地情報の定番サイトをチェックしつつ、ブックマークに残すことが大切です。留学先・旅先の別のパソコンでも同じ環境を使えるよう、ソシアル・ブックマークが便利です。
2-1.国内大手ははてなブックマークYahoo!ブックマークメディアメーカーでしょうが、世界標準はDeliciousでしょう。
2-2.Deliciousは、自分の研究関心を共有するブックマークを辿り、現地の知識人のフットワークを手早く学ぶのに役立ちます。留学生や海外研究者には必須といえます。はてなブックマーク等では1人しか登録していない海外サイトでも、Deliciousなら何万人も登録しており、グローバルな人気ページが分かります。
2-3.Deliciousは世界標準なので、Facebookにも転載できますし、各種サイトにもロゴを見かけます。日本の携帯(i-mode等)には対応しない代わり、世界標準の携帯・PDA(Windows Mobile/i-Phone)に対応します。
2-4.ただし、日本語ホームページの方が閲覧頻度が高い初学者は、はてなブックマークやYahoo!ブックマークの方が良いかもしれません。フロントページから日本語の読み物を探せること、日本語ページの登録数が多いこと、ログイン名を他サービスと共有し日本語SNSとして活用できることは、Deliciousにないメリットです。i-mode等にも対応するはずです。

3.オンライン文献管理: ZoteroLibraryThing

3-1.留学時には、日本語のみならず海外の専門書・専門論文を読み込みます。海外にない和書は複写を持参したり渡航後に取り寄せられるよう、現地図書館と日本図書館の文献管理も大切です。また、知るぞ知る基本書を見落とさぬために、オンライン書評は有効です。
3-2.国内大手はメディアマーカー、たなぞう、読書マーカー、ブクログ、Socialtunesでしょうが、世界標準の論文研究者用はZotero、EndNote Web、RefWorks、趣味の洋書用はLibraryThing、Shelfari、Goodreadsでしょう。
3-3.Zotero、EndNote Web、RefWorksは、研究者用の文献管理の定番です。雑誌論文やAmazon書籍の検索結果を登録・整理し、執筆中の論文中で引用文献リストを出力できます。日本語論文検索CiNii、Amazon検索、慶應大等の図書館OPAC検索にも対応しました。Zoteroは、データをPCに保存しますが、他2者はデータをWEB上に保存します。Zoteroは無料のFirefoxアドオンですが、EndNote Webは有料ソフトEndNote(100ドル~5万円)のWEB版、RefWorksは有料WEBサービス(年間100ドル)です。しかし、大半の大学図書館はEndNote Web、一部はRefWorksと機関契約しているので、大学図書館の正規利用者IDを持っていれば、自宅でも海外でも利用は無料です。
3-4.LibraryThingやShefariでは、書評共有を組み込んだオンライン本棚です。マニアックな専門書にも読者がいて、各国のAmazonの書誌・レビューも参照できます。LibraryThingは蔵書管理の世界標準なので、Facebookにも転載できます。日本の携帯(i-mode等)には対応しない代わり、世界標準の携帯・PDA(Windows Mobile/i-Phone)に対応します。世界中の書店・図書館から書籍を検索することができます。日米英加仏独のAmzonからはBookmarkletで登録ができます。漢字検索はできませんが、Amazon用Bookmarkletをインストールしたり、ウィッシュリストやリストマニアを読み込んだり、ISBNリストを読み込んだり、直接入力すれば、和書の登録もできます。各国図書館のISBN検索を登録すれば、LibraryThingの登録書籍から各国図書館の蔵書番号を直接検索できます。鈴木重夫氏(竜谷大図書館)のNACSIS-Webcat等の登録に倣い、東大、一橋大、早大、北大、東北大、阪大、神戸大、九大の図書館を登録してみました。留学先の図書館も、自力で登録を試みると良いでしょう。
3-5.メディアマーカーでは、Amazon.co.jpに登録されない専門的な洋書、とくに非英語書籍は検索できません。また、洋書はそもそも読者が少ないので、レビューや読者数が参考になりません。しかし、洋書の使用頻度が低いならば、メディアマーカーの方が万能で手軽でしょう。留学国に関する書籍、音楽CD、映画DVD、ホームページやブログまで、留学準備の諸情報を一括管理できます。前述のソシアル・ブックマークの機能を兼ね備える上に、Amazon.co.jpで取り扱う全カテゴリーを管理できます。高機能を使いこなす苦労も少ないはずです。

4.デジタル化書籍: Google BooksとProject Gutenberg

4-1.版権の切れた書籍のオンライン公開が加速しています。Gutenbergや青空文庫は、ボランティアがタイピングした古典文学が中心です。古い名著ならほぼ必ず見つかるので、趣味の読書に使えます。他方、Googleブックスや国立図書館等は、蔵書をスキャンしています。本の選択はスキャン担当者次第なので、読書用や研究用ではなく検索用です。
4-2.日本の名著なら青空文庫、和訳書ならプロジェクト杉田玄白。ファイルが軽いので携帯電話でも閲覧できます。ただし、杉田玄白よりは原著を探した方が正確でしょう。
4-3.洋書の名著なら、Project GutenbergWikisource。英書だけでなく多言語の名著が網羅されているので、パソコン画面や印刷用紙での読書に抵抗がないなら、利用価値があります。ただし、ボランティアのタイピングに正確さの保証はないので、趣味の読書ならともかく、研究用には原典にあたる必要があります。
4-4.各国図書館は、蔵書の一部をデジタル公開し始めており、海外研究者・留学生の常識です。「こういうものもある」という見本を知るには良いですが、デジタル化の選択基準は図書館の都合によるものなので、実際の研究には足を運ばないといけません。
4-5.日本なら国立国会図書館の近代デジタルライブラリー、国立文書館のデジタルアーカイブズ。海外ならたとえば、フランス国立図書館のGallicaなど。
4-6.Googleブックスは、Google自身や協力図書館がデジタル化した書籍を検索できます。何がヒットするか体系性はありませんが、全文掲載の掘出物があるかもしれないので、マイライブラリ登録は必須でしょう。Lonely Planet社の旅行ガイドやインプレス社の情報処理本など、数年前の準新刊でも全文掲載されることがあります。

5.写真の保存・共有・公開: Flickr Pro

5-1.国内大手はフォト蔵でしょうが、留学仲間とイベント写真を共有する便宜を考えると、世界標準はFlickr(Yahoo)、Picasa(Google)、Facebookでしょう。Flickr Pro(年24.95ドル)かFacebookが総合的に良いように思います。
5-2.留学生は、渡航前に家族・友人の写真をFacebookにアップしたり、SkyDriveに保存しておくと、自己紹介に便利でしょう。また、海外で撮り貯めた写真は、家族・友人への報告にもなりますし、自分の思い出にもなるでしょう。
5-3.Flickrの長所は容量無制限(年24.95ドル)、短所は非ユーザーとの写真共有(米国Yahoo IDが必要)です。オリジナルサイズの画像をバックアップできることと、それをFacebookに自動転送できることも、長所です。なお、このブログでは、FlickrのCreative Commons Licence (Attribution-NonCommercial-ShareAlike Licence)の写真を、撮影者明記・非営利・同一条件許諾という条件を守り、元写真と撮影者へのリンクをつけ、サイズを微修正して使っています。
5-4.Picasa Web Albumの長所は高機能ソフトと写真共有、短所は容量制限でしょう。アルバムは、非ユーザーにも見せることができます。容量は、Gmailと合わせて無料分(1GB)に追加することも可能ですが、Flickrと比べ高価です(40GB/75ドル)。Facebookに自動転送する設定も可能です。
5-5.Facebookの長所は容量無制限(無料)とユーザー数、短所はダウンロードです。友人との記念写真の共有に特化しているので、自慢の芸術写真を一般公開したい人には不向きです。ファイルサイズは縮小保存され、エクスポート機能も弱いので、バックアップには使えないようです。タグは友人名のみですが、非ユーザーでもタグをつけた写真だけは見せることができます。
5-6.動画の保存・共有・公開はYoutubeが定番ですが、Flickr、Picasa、Facebookでも動画を扱えます。

6.オンライン・ストレージ: SkyDrive

6-1.留学時には、すべてのファイルのバックアップを、オンラインとDVDに取っておきましょう。重要な紙書類や運びきれない参考図書も、スキャナやデジカメで画像ファイル化しておきましょう。オンライン・ストレージでは、留学仲間とファイル共有することもできます。
6-2.Windows LiveのSkyDriveは、無料で25GB使えるのが最大の長所です。Officeドキュメント共有ならGoogle Group、写真公開ならFlickrなども無料です。
6-3.ハードディスクのバックアップ用には、有料サービスも選択肢です。バックアップ専用ならNorton Backup(6,480円/年)、ファイル共有なら100GBのquanp(980円/月)、同期機能なら100GBのDropbox(199ドル/年)でしょうか。


7.その他
Remember the Milk: To Do管理
Kwout: WEB画像引用。写真中のリンクをクリックすると各オリジナルページに飛ぶ点がウェブ魚拓より優れている。

※WEB2.0は日進月歩で、書籍が最新情報を網羅的に捉えることは不可能ですが、以下はメジャーなウェブサービスを紹介しています。

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ジャンル : コンピュータ

tag : ウェブサービス SNS Facebook ブックマーク Delicious 書棚 LibraryThing Googleブック検索 Gutenberg

蔵書管理のLibraryThing (3): 限界 - Online Bookshelf

5.オンライン本棚の限界

5-1.オンライン書棚は、すでにリストアップ済みの書籍リストをオンラインで整理するものです。その書籍リストを作るときは従来通り、図書館や書店の本棚に足を運び紙に手書きするべきです。絶対にAmazonやOPACに依存してはいけません。いかにウェブサービスが発展しても、キーワードの機械検索だけで目指す本が見つかると考えるのは大きな間違いです。今も昔も、人間の知恵と手足に敵う検索エンジンはありません
①書棚の間を歩き前後の本を手を取りながら、当初予定とは違う発見をするなど、足を使うことが大切です。
②加えて、目次・序文・後書きに目を通して軽重の取捨選択をしたり、脚注・参考文献から芋づる式に参考文献を探すなど、臨機応変に頭を使うことが必須です。

5-2.たとえば、戦後アメリカ自動車産業を調べたい場合、「戦後」「アメリカ」「自動車産業」というキーワード検索では不十分です。
①実際に図書館や書店の書棚に足を運び、検索した本を手に取るべきです。すると、西洋史、経済史、産業論、生産管理論等の異なる分野の棚に分散していることが分かるはずです。
書棚で検索した本の前後を見渡すことにより、ドイツ自動車産業の本の背表紙が目に入るかもしれせん。それを手に取ると、米国クライスラー社は今やメルセデス社と合併しているので、実は米独比較が重要なことに気づくはずです。他にも、労働・人事、経営戦略、マーケティングの棚にも、関連書が散らばっている可能性があります。それらを辿ると、米国自動車産業の発展には、損害保険や月賦ローンが重要で、労働組合が支障だということを発見したりもするでしょう。
③さらに、鍵となる基本書を10冊程度見つけた後、その脚注・参考文献を見ると、どの文献も共通して引用する重要文献や見落としていた専門文献を掘り起こせます。
こうしたファジーで蛇行した試行錯誤こそが研究の中枢部分です。Amazon/OPACの検索だけではこれが抜け落ちてしまいます。

5-3.LibraryThingは、研究用途、とくに歴史研究には向いていません。Amazonで検索できる書籍は、主に新刊本や刊行中の書籍だけだからです。しかし、図書館で見つける研究書は、OPACにISBNの明記されない1990年代以前が過半数なので、LibraryThingにISBN入力することができません。また、図書館でしか発見できない絶版本・非売本には重要文献が多いので、Amazonの新刊本だけで参考文献リストを作るのは論外です。LibraryThingでは海外図書館や早稲田大学図書館の洋書も検索できますが、今すぐ手で触れられない本について、書名だけをキーワード検索しても意味がありません。

6LibraryThingを使うべき人

6-1.留学先が検索元の世界640機関のひとつである人は幸運です。大学図書館OPACの検索結果を直接記録できるので、本格的な研究ツールとして是非LibraryThingを使うべきです。米国中心ですが、たとえばウィスコシン大マディソン校、オハイオ州立大、ポートランド州立大、オレゴン大、マクマスター大、タルトゥ大、ヨーテボリ大、オークランド大、マッギル大、シンガポール大などです。留学生は、自分の留学先がLibraryThing検索元リストの中にないか、まず探してみましょう。

6-2.LibraryThingは、出張調査時の下調べに行く前に、現地図書館OPACを検索して予めブックリストを作っておくにも役立つでしょう。米国なら議会図書館や主要大学(ハーバード・スタンフォードは非対応)、英国なら大英図書館やLSE・ケンブリッジ(オックスフォードは非対応)、フランスのSUDOC(国立図書館や主要大学は非対応)等では、検索結果を保存・整理できます。イタリア、スウェーデン、ノルウェー、ポーランド、ハンガリー、チェコ、スロバキア、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、韓国等の国立図書館OPACも検索できるので、これらの国の研究者には利用価値が高いでしょう。ただし、これはリストを作ること自体が目的ではなく、現地に行ってから取捨選択するという前提です。

6-3.留学先の図書館OPACがLibraryThingの検索元でない場合、Amazonの新刊書が中心になるので、研究用途には漏れが多過ぎます。が、小説・エッセイや実用書、文庫・新書、話題の新刊本など、著者名と書名を見るだけで内容や価値の判断がつく趣味・実用分野には役立つでしょう。それらの本を「欲しい」「読みたい」「読んでる」「読んだ」と整理すれば、読書計画を立てるのにも最適です。メジャーな小説・エッセイ・実用書なら、複数の読者のレビューも参考になるはずです。講義レポート・資格準備・留学準備の教科書・参考書など、定番の新刊書の整理にも使えるかもしれません。

6-4.とくに地元または留学先の図書館がリンク先の場合は便利です。Amazonで関心を持った新刊本について、図書館OPACで所蔵の有無や貸出コードをワンクリックで確認でき、買うか借りるかを選べます。手持ちのブックリストが図書館OPACと連動すると、図書館が自分の本棚になるようなものです。国内では、私自身が設定した東大、一橋大、早大、東北大、北大、静岡県大、阪大、神戸大、九大の他、竜谷大、入間市立図書館などがリンク済です。自分が良く使う図書館について、各人がリンクを試みると良いでしょう。


※以上は2009年6月に書いたものですが、2010年4月時点でBook Link機能が消えたので、Library Thingの魅力が減ってしまいました。一般の人にはメディアマーカーの方が手軽でしょう。また、院生・研究者の文献管理なら、Zotero(無料)、EndNote Web、RefWorksの方が良いでしょう。EndNote WebとRefWorksは本来有料ですが、機関契約する大学図書館の利用者IDを持っていれば、自宅でも海外でも無料で利用できます。

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Facebookのプライバシー設定 - Privacy Setting of Facebook

本稿は2010年5月に全面改訂したが、Facebookは次々に設計を変更するため、いかなるブログ・書籍も現状に追いつかない。しかし、注意点はひとつだけだ。Facebookは、公開性・流動性・支配力を高めるため、常に企業間競争と合理化に努めている。逆に我々ユーザーは、プライバシー・思い出の蓄積・自由こそが大切だ。両者の利害は必ずしも一致しない。だから、Facebookの変更や推奨に盲従してはいけない。Facebookユーザーは武装し自衛せよ!


Facebookでやり取りやコンテンツが増えてくると、誰に何が見えているか気になってくる。写真アルバムも、家族・恋人・親友だけのプライベート写真と、学校・仕事仲間で共有するものを分けたくなる。また、実社会で面識が少ない人を「友達」に加えることは、実名制のFacebookではmixi以上に大きな問題になる。他方、Facebookは、2009年12月、2010年5月とプライバシー設定を改善してきたが、それは利用者に一般公開を強要するための飴と鞭だという有力な批判もある(Facebookの新しいプライバシー方式は大惨事の序曲)。たしかに推奨設定は公開性が高いので、自分でプライバシーを設定しなおす自衛策が必要だ。誤解もあるだろうが、以下は現時点の見解だ。なお、本項は、Facebook入門(旧)Facebookのプライバシー設定の続編だ。

1.これだけは知っておくべきプライバシー設定

Facebookの上端バー右端には、「ホーム」「プロフィール」「アカウント」というボタンが並ぶ。3番目の「アカウント」をクリックし、メニュー3番目の「プライバシー設定」を選ぶ。「プライバシー設定」では、上記のページが開く。

1.「Facebookでのコンテンツのシェア」
・初心者は、推奨設定を無視し、全項目を「友達のみ」公開に「カスタマイズ」することを勧める。Facebookの公開路線より保守的だが、自分の発信スタイルと友達ジャンルが安定してから緩めれば良いと思う。
・Facebookの推奨設定(Recommended)は公開度が高過ぎる。実名やプロフィール写真と一緒に自他の写真一式・経歴を一般公開し、友達のみとはいえメール・電話番号等をネット上に掲載するのはリスクが大きいと思う。
・「私がタグ付けされている写真と動画」は、推奨設定では「友達の友達」となっているが、少なくとも「友達のみ」に限定するべきだ。推奨設定のままでは、家族や恋人とのプライベート写真も、面識がない人たちにまで公開されてしまう。友達によるタグ付けは他人の善意だけに、自分の意志で情報流出をコントロールできない。

2.「基本データのプライバシー設定」
・「設定をみる」をクリック。限られた仲間内だけで使うなら、とりあえずすべて「友達の友達」に統一しても良い。
・初心者には以下の設定を勧める。
   すべてのユーザー: 
     ・私を検索できる人
     ・友達になる前にあなたにメッセージを送信できる人
   友達の友達に公開:
     ・私に友達リクエストを送信できる人・・・面識のない人をブロック。
     ・私の友達リストを見ることができる人・・・友達却下の弁解不要。
     ・私の趣味・関心やファンページを見ることができる人
   友達のみに公開:
     ・私の学歴と経歴を見ることができる人・・・個人情報をブロック。
     ・私の居住地と出身地を見ることができる人・・・ストーカーをブロック。
・「プロフィールをプレビュー」で、不用意な情報が公開されていないか再確認する。
・「設定を見る」-「私がシェアする情報-既存の写真のアルバムのプライバシーを編集」をクリック。または、「プロフィール」-「写真」-「アルバムのプライバシー設定」。
すべての写真アルバムを「友達のみ」公開に設定。

3.「アプリケーションとウェブサイト」
・「設定を編集する」をクリックし、以下のように設定。
・利用中のアプリ、ゲーム、ウェブサイト: 「不要・なアプリケーションを削除」で削除
・ゲームやアプリケーションに関連するアクティビティ: 「友達のみ」
・友達が利用するアプリやサイトがアクセスできる情報: 「設定を編集」-すべてのチェックを外す。友達からの誕生日祝いに装飾付メッセージが欲しければ「生年月日」のみをチェックしても良い。ただし、後述の「自己紹介」設定で「プロフィールでは月と日のみを表示する」としておく。
・即時パーソナライゼーション: 「設定を編集」-「パートナーサイトの即時パーソナライゼーションを有効にする」にチェック(Microsoft Docs等で使うかもしれない)。
・一般検索: 「一般検索を有効にする」のチェックを外す。
・・・Facebookの公開情報(本名、顔写真)をGoogle検索で公開するなど、とんでもない!

4.「ブロックリスト」:後述

5.「シェアする情報を管理」
・本項は「Facebookのプライバシーについて詳しくはこちら」を独自に噛み砕いたものだ。

6.「プロフィール」-「基本データ」で、以下を設定する。
・「自己紹介」-「編集」-「生年月日」は、「プロフィールでは月と日のみを表示する」を選ぶ。生年月日は、誕生日祝いのメッセージが届くと楽しいが、クレジットカードの身元確認にも使われる個人情報だ。
・「連絡先情報」-「編集」-「携帯電話/電話/住所/メールアドレス」は空欄にする。そもそも連絡先は、友人同士なら承知済のはずなので、実名・写真付でWEB公開する理由がない

7.名前、プロフィール写真、性別は、強制的に「すべてのユーザー」に公開される。非公開にできない。
・「アカウント-アカウント設定-ネットワーク」でネットワークを外す。私の誤解でなければ、Facebookのネットワーク設定は、ユーザーの意志に反して勝手に個人情報をネットワーク参加者に公開しようとする。いつの間にか強制公開されているのに気付き、何度か非公開に修正し直したが、再び強制公開された(2009年8月)。大学ネットワークが英語ネットワークから日本語ネットワークに勝手に変更され、とくに「学歴・職歴」や「私の投稿」がネットワークに強制公開された(2010年2月)。その後の改善の如何は知らないが、私はネットワークを解除した
・「ホーム」-「プロフィールを編集」-「プロフィール写真」で、顔の分からない遠景写真をアップロードする。顔写真は、実名(設定次第では経歴や連絡先情報も)が同時に公開されることを前提に慎重に選ぶ。

8.「アカウント」-「アプリケーション設定」で、すべてのアプリケーションの「設定を編集」をクリックし、「プライバシー」を「友達のみ」とする。

2.より高度なプライバシー設定

・「アカウント-プライバシー設定」や「アカウント-アプリケーション設定」で、全項目を定期的に点検する。新しい写真アルバム・動画・アプリケーション・ネットワークを加えたときはとくにチェックを忘れない。たとえば、ネットワークに新規加入すると、これまで隠していたコンテンツも「ネットワークに公開」されてしまう珍現象が確認されている。

2-1.「友達」の厳選
・Facebookでは、mixiと異なり、本名を名乗り写真や友達関係を共有するため、実社会で面識のない人を友達に加えるべきでないと個人的には思う。私自身は、多少の面識があっても「友達は学校関係に限っている」などと説明し、友達承認を辞退することがある。また、自分が友達承認を求める前にも、相手の友達リストを一覧して、その中で自分が場違いでないか考えるのは礼儀だろう。
・誤って面識の少ない人を友達に認定してしまった場合、解除した方が良い。「アカウント」-「友達の編集」-「リスト-友達」で、「つながりを削除」(右端のX印)を選べば、友達リストから削除できる。接触を完全に断ちたい場合、「ブロックリスト」に登録した方が良い。

2-2.友達リストの分類
・友達を純粋にプライベートな親友・家族から、ややオフィシャルな学校・仕事仲間に拡大するときは、「Circle (School, Office, etc.)」と「Stranger」という友達リストを作る。「Circle」には、一定の配慮を要する学校・仕事仲間を登録する。「Stranger」には、実社会での面識が少なく、情報公開に注意が必要な友達を登録する。友達を新規に承認する場合、考えるのが面倒ならとりあえず全員を「Stranger」で登録する。その後時間のあるときに、交友歴に応じて「Stranger」を外していく。

2-3.プライベート写真を区別
・「私がタグ付けされている写真・動画」は、前述の通りデフォルト設定では、投稿者が自分にタグ付けすると、他の友達全員にも公開されてしまう。しかし、家族や恋人とのプライベート写真は、学校・仕事仲間には見せたくないこともある。その場合、「プライバシー設定-プロフィール情報-私がタグ付けされている写真と動画」で、「カスタム-特定の人-"個人名"」、「カスタム-公開しない相手-"Circle""Stranger"」(念のため)「「所属するネットワークに公開しない」とする。
一部の写真を仲間内にしか見せたくないなら、「プライバシー設定-プロフィール情報-写真アルバム-設定を編集」で、「カスタム-一部の友達-"個人名"」、「カスタム-公開しない相手-"Circle""Stranger"」(念のため)、「所属するネットワークに公開しない」とする。この「特定の友達」について、たとえば「Circle」という友達リストを作っているなら(前述)、"個人名"に代わり「カスタム-一部の友達のみに公開-"Circle"」とする。
・しかし、そもそもいわくつきのプライベート写真はFacebookに載せるべきでない。写真にひとつでもコメントをつけられると、自分がいかなる公開設定をしていても無効になるからだ。そして、コメントをつけた人の友達全員に写真アルバム全体が公開されてしまう。たとえば、恋人との旅行写真を2人だけの秘密にしていたつもりでも、その彼氏・彼女が「いいね!」とコメントした途端、恋人の親や級友、上司までに写真アルバムがさらされてしまう。他人に見せたくない写真には絶対にコメントをつけないように仲間に釘を刺すべきだし、他人の目に触れるとまずそうな仲間の写真には不用意にコメントしないのが礼儀だろう。コメントをつけられたために不本意にも公開されてしまった仲間内の写真は、場合によっては削除することも必要かもしれない。

2-4.投稿・コメントの読者を指定
・投稿・コメントの度に一回ずつ読者を指定できるようになった。
・「アカウント-プライバシー設定-プロフィール情報」で、「友達からの掲示板書き込み」は許可した上で、「私の投稿」「友達の投稿」「投稿へのコメント」は、「カスタム-公開しない相手-"Stranger"」とする。
・プライベートのやり取りを学校・職場仲間に隠したければ、「友達の投稿」「投稿へのコメント」を「公開しない相手-"Circle""Stranger"」とする。
・近況アップデート、投稿リンク、ノート、写真、動画等の投稿をひとつずつ、特定の人だけに見せたり、隠すこともできる。たとえば「今なにをしていますか?」の窓の右下、「シェア」の左隣の「南京錠」アイコンをクリックすると、投稿前に「カスタム」で「次の人に公開する/非表示にする」を選べる。

2-5.アプリケーションの公開を制限
・写真、動画、投稿リンク、ノート、グループ、イベント等はすべて、Facebookの上端バーの「アカウント」をクリックし、「アプリケーション設定-設定の編集」で「友達のみ」にする。ネットワークに新規加入すると、これまで隠していたコンテンツも「ネットワークに公開」されることがあるので要注意。
・写真は、「設定-プライバシー設定-プロフィール情報-写真アルバム-設定を編集」で、写真アルバムごとに公開を設定できる(前述)。
・動画は、「プロフィール-動画」で、該当アイコンの右上の「鉛筆マーク(動画を編集)」をクリックするか、該当アイコンを開き、「動画を編集」をクリックすると編集画面になる。そこで「プライバシー」を「友達のみ」とする。特定個人だけに公開するなら、「カスタム-一部の友達-"個人名"」、「カスタム-公開しない相手-"Circle""Stranger"」、「所属するネットワークに公開しない」に設定する。
・自分の投稿をいちいち友人に公開したくないなら、「アカウント-プライバシー設定-プロフィール情報」で、「自分の投稿」を「友達のみ」に限った上で、「設定-アプリケーション設定-設定の編集」で、各アプリケーションの「ニュースフィードに公開する」のチェックを外す。

2-6.プロフィール情報を限定
・「アカウント-プライバシー設定-プロフィール情報」のうち、「学歴」「職歴」などは、「カスタム-友達のみに公開」、「カスタム-公開しない相手-"Stranger"」、「所属するネットワークに公開しない」とする。必要に応じて「一部の友達だけに公開」や「公開しない相手」にユーザー名を打ち込む。

2-7.友達を増やしたくない
・「アカウント-プライバシー設定-検索」で、「検索を許可する範囲」を「友達の友達」や「友達のみ」に限定すれば、検索されにくくなる。「公開検索結果」はもちろん許可しない。
・「私を友達に追加できる人」は、「すべてのユーザー」がデフォルトだが、「友達の友達」や「友達のみ」に限定すれば、先方から友達に加えにくくなる。ただし、「私にメッセージを送信できる人」だけは「すべてのユーザー」にしておいた方が、旧友と再会したりする余地が残る。
・「設定-プライバシー設定-ブロックリスト」でユーザー名を打ち込むと、その人による検索、閲覧、書き込み等は拒否され、過去の友達交際のステータスも削除される。いわば「絶交」なので、迷惑な人やストーカーに使うのが本来の目的だろうが、それ以外の使途もある。
・Facebookは、同じ会社・大学の同僚・級友等を友達に加えるよう定期的に提案してくるが、それに応じるつもりがない場合、予めブロックリストに加えれば今後の提案を封じられる。ブロックしない限り、いずれ先方から友達を申請してくる可能性もある。

2-8.その他
・友達とチャットをするつもりがなく、むしろ自分のオンライン時間を知られたくないなら、チャットを「オフライン」にする(デフォルトは「オンライン」?)。mixiと違い、友達の掲示板・写真等を見ても、足跡は一切残らない。このドライな距離感がFacebookの気軽さでもある。
・「アカウント-アカウント設定-Fecebook広告」で「プラットフォームページの広告で、次の人に自分に関する情報を表示する」は、「非公開」とする(デフォルトは「友達のみ」)。

3.Facebookにおけるプライバシーと情報共有の哲学

Facebookのプライバシー設定は、以上のもの以外にも色々と細かく、大半の懸念は解消できるはずだ。しかし、Facebookの設計思想上、非表示にできないこともある。たとえばプロフィールでは、加入したネットワークとファンになったFacebookページのファンは非公開にできない。他にも、Facebook独特の公開哲学がある。

3-1.「一部の友達のみに公開」とした非表示のアイテムも、自分が友達にタグをつけたり、友達が「いいね!」やコメントをつけると、自分と友達のニュースフィードに出てしまうようだ。その場合、「公開しない相手」だったはずの「友達の友達」にも、隠したかった写真アルバムが見えてしまう場合がある。ビデオやNotes(ブログ)等の他のアプリケーションも同じ仕様だ。どうしても隠したいアイテムには、タグやコメントを自分でも友達でもつけないことにするよう相手にも伝えるか、パスワードが必要なFlickrやPicasaに移した方が良い。そもそも、厳重なプライバシー管理が必要な写真は、オンラインに載せること自体を考え直した方が良いかもしれない。

3-2.自分が友達のアクティビティにコメントしたり、友達が自分のアクティビティにコメントすると、友達のホームページのハイライトに公開されたり、「友達の友達」のニュースフィードに反映されたりするようだ。自分自身の掲示板だけならば、自分のアクティビティの履歴を自分で削除することは簡単だ。しかし、友達のホームページの「ニュースフィード」や「ハイライト」に公開される自分のアクティビティは、読む人を選べない。自分自身が投稿を非公開に設定していても、コメントを公開している友達が返答した途端、その相手の友達全員にやり取りが公開されてしまう可能性がある。どうしても第三者に見られたくない私信は、そもそもネットワーク上のコメントではなく、個人間のメッセージやチャットで書くべきだろう。

3-3.恋人や家族とのやり取りを他の学校・仕事仲間から完全に遮蔽することは、どうもFacebookのプライバシー理念にないようだ。すべての設定を試したわけではないが、自分が非表示と設定した写真やコメントも、アクティビティを公開する友達が返答すると、公開の方が優先されてしまうようだ。双方向のコミュニケーションは本人だけの私有財ではなく、友達全体で共有されるべき公共財だという発想が背景にあるのかもしれない。この仕様は、2009年12月の改訂も変わらず維持されているようだが、個人的には納得できない。閲覧者への公開を優先するより、あくまで投稿者の公開設定が優先されなくては、プライバシー設定の意味がないのではないか。

3-4.どうしてもFacebook内で恋人や家族とのアクティビティを他の学校・仕事仲間に見せたくないなら、最終手段としては別のEmailアドレスで第二のFacebook IDを取ることも不可能ではない。しかし、その場合、ログインのたびにIDとパスワードを再入力するという不便がある。また、大学アドレスの入力が必要だったFacebookの初期理念にはそぐわない。たしかに、友達内で喧嘩や恋愛が生じるたびにIDを乱発していたらキリがない。

3-5.ハーバード大学の学内ネットワークが出発点にあるだけに、友達と非友達は峻別する代わり、友達同士は平等に信頼するネットワーク性善説が背景にあるようだ。その意味で、実社会の人間関係で信頼できる人以外は、そもそも友達に加えてはいけないのだと思う。実験として、相手と合意の上で友達を解除してみたことがある。すると、Facebookシステムが「仲違い」を心配するようなメッセージを送ってきたり、メッセージのやり取りがあると相互の情報を一部見えるようにしてみせたり、操作ミスではないかを確認し、さりげなく「仲直り」を促すのは面白かった。

4.プライバシーの技術的課題

4-1.Facebookでもウイルスに感染することがある。Facebookそのものではなく、偽メッセージ、偽外部HP、偽指示の三段階だ。3つのパターンが報告されている。
①偽Facebook事務局からパスワード変更のメッセージが届き、偽Facebookサイトに招待され、偽認証入力を勧められて、パスワードを入力してしまう。
②友達からリンクを見るように促すメッセージが届き、偽Facebookサイトに招待され、偽認証入力を勧められて、パスワードを入力してしまう。
③友達からリンクを見るように促すメッセージが届き、友達の写真を盗んで貼ったもっともらしい偽サイトに招待され、偽Flashプログラム(実はウイルス)のインストールを勧められて、そのままOKしてしまう。
http://jp.techcrunch.com/archives/phishing-for-facebook/
http://jp.techcrunch.com/archives/20080807elaborate-facebook-worm-virus-spreading/
友達からの「メッセージ」で感染することが多いため、友達の厳選がここでも重要だが、友達自身が感染している場合は避けられない。普段はFacebookメッセージよりメールを多用し、日本語を使っていたはずの友達が、急に流暢な口語英語でメッセージを送ってきたときは怪しいだろう。

4-2.友達がお遊びコミュニケーション系のFacebookアプリケーションをインストールしたときなど、友達名で自分にもインストール招待の自動メッセージが来たりする。それはFacebook内の正規の仕様で、前述のウイルスとは違う。しかし、初心者にはそもそも、こういう招待メッセージの仕組み自体がよく分からないため、とりあえず初期は自動招待は原則無視と決めない限り、偽招待のウイルスに付け込まれる遠因となる。さらに、特定の「友達」からアプリケーションの招待が集中する場合、「設定-プライバシー設定-アプリケーションとウェブサイト-アプリケーションの招待を無視する-無視する友達を編集する」で、その「友達」からの招待を常に無効化することもできる。他方、自分がFacebookアプリケーションをインストールするときも、「友達」リストが表示されて全員に招待メッセージを送るよう自動的に勧められることがある。私自身は、「友達」からのアプリ招待も原則無視するので、「友達」全員にアプリ招待を出すのも「NO」と答えることにしている。

4-3.他にこれまで指摘された他の問題としては、登録解除が面倒臭いことと、2008年のシステム改訂時に生年月日が流出した事件がある。登録解除には、単にディアクテベートするだけでは一発解除できず、各パーツをひとつずつ削除する必要があるようだ。生年月日の流出は技術的なバグであり、すぐに解決されたとはいえ、社会的責任が追及されても仕方ない。善処を期待したい。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0802/14/news015.html

4-4.ネットワーク設定には納得ができずついに解除した。ネットワークに新たに加入したときは、プロフィールのプライバシー設定を見直すべきだ。2009年8月に新たにネットワークに加入したところ、非表示にしていたプロフィール項目やアプリケーションについて、「一部のネットワークに公開する」が強制的にONにされ、新規ネットワークの参加者全員に勝手に公開されていた。2010年には、英語ネットワークに参加していたのが日本語ネットワークに勝手に変更され、「友達のみ」に限定していた「プロフィール情報」がネットワーク参加者全員に勝手に公開されていた。しかも、「学歴・職歴」「私の投稿」の閲覧許可からネットワークが外せない。深刻な問題だと思う。個人的な親友の間だけでFacebookを使っていた人が、自分の会社のネットワークに入った途端に、社員全員に非公開項目が晒され、しかも本人はそれに気づかないとしたら、どうだろう?

4-5.2009年12月にプライバシー設定が改善されたが、まだ使い勝手の悪い部分が残る。たとえば、「プライバシー設定」メニューはそれだけで完結しない。写真、動画、投稿リンク、ノート、グループ、イベント等については、別途「アプリケーション設定」メニューに移る必要があるのだ。しかし、初心者は、「プライバシー設定」だけで安心して、「動画」や「ノート」等の「アプリケーション設定」が終わっていないことに気付かない危険がある。また、「私が写っている写真と動画」「写真アルバム」「投稿リンク」は、「プライバシー設定」と「アプリケーション設定」が重複し、操作体系が混乱している。再整理して統合すべきではないか。また、公開先のカスタムで、一般に「一部の友達」と呼ぶものを、「私が写っている写真と動画」では「特定の人」と呼んでいる。操作体系内では用語を統一すべきではないか。

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オンラインストレージ - SugarSync, Dropbox, Quanp, Norton

パソコンのハードディスクが飛びました。文書類のバックアップは取ってあったのですが、海外調査で苦労して撮影した直後の数千枚もの複写資料が消えてしまいました。データ復旧には、ADCなどの専門業者があります。生協、ツクモ、ドスパラ等と提携する複数業者の見積もりを取って比較しましたが、海外調査費に迫る大金がかかります。が、時間の喪失には代えらず、泣く泣く支払いました。直面するまで痛みの分からぬ惨事で、まさに痛恨の大失敗でした。

個人情報の流出を防ぐためには据え置き型ハードディスクが一番でしょう。しかし、ノート型パソコンを持って移動するスタイルの場合、長時間の接続が必要なバックアップは億劫になって間隔が開きがちです。前述のトラブルの場合、1ヶ月前のバックアップは取ってあったものの、直近に追加したデータはバックアップが間に合わなかったのです。そこで、更新を日常的に監視して即時に自動バックアップする手段を本気で検討し、オンラインストレージという選択肢に至りました。年1万円の料金は、紛失時の損失を労賃(たとえば日給1万円)で換算すれば、決して高くありません。iPhone、iPad、ネットブック、Let's Noteなどのモバイル機器でのクラウド・コンピューティングとも相性が良いです。

ただし、オンラインストレージは、インターネット上で世界中に自分のパソコンの中身をさらす恐れもあります。USBメモリでデータを持ち歩いて紛失するのも危険ですが、オンラインではパスワードが破られるとすべて流出してしまうのが怖いところです。したがって、万一、外部流出しても支障がないフォルダだけを選んでアップロードする必要があります。パスワードも特別に厳重なものを用意すべきでしょう。たとえば音楽が典型的ですが、人に見せることが前提の写真や学校課題、雑文なども次善でしょう。他方、社外秘の仕事用フォルダや名簿などは論外です。こういう部外秘情報が含まれるフォルダはハードディスクのみでバックアップし、オンラインストレージは使ってはいけません。

SugarSync、Dropbox、Quanp、Norton Backupを比較します。前3者には2GBの無料版もあり、Office文書には十分でしょう。※2014年には、OneDrive、Google Drive、Yahoo!ボックス、iCouldなどがありますが、本記事は2010年のものです。

1.SugarSync
2GB=無料、30GB=60ドル弱、60GB=120ドル弱、100GB=180ドル弱、250GB=300ドル弱、500GB=480ドル弱/年。
長所:
・QuanpやDropboxと異なり、既存のフォルダ構造のまま、フォルダを選んでバックアップできる。
・指定のフォルダを複数のPCの間で自動的に同期し、常に同じ状態に保てる。PC同士を有線・無線でつなぐ必要もなく、インターネットに接続するだけで更新を感知して自動的に同期する。
・更新記録を5回まで記録し、復元できる。
・Backup済とPending中のファイルが明示され、アップロードの進行度が分かりやすい。
・iPhone/Android/WindowMobile対応。日本語説明あり。
短所:企業の信頼性。パスワード漏洩で情報流出の危険。とくにMy Documentを丸ごとバックアップしてしまうと危険。

2.DropBox
2GB=無料、50G=120ドル弱、100GB=約240ドル弱/年。
長所:草分け的存在。SugarSyncと異なり更新記録を無制限に記録。iPhone対応。
短所:日本語説明なし。料金高め。バックアップファイルはすべてMy DropBoxフォルダ内に置かないといけないので、フォルダ構造を変えないといけない。WindowsMobile非対応。企業の信頼性。パスワード漏洩で情報流出の危険。

3.Quanp
2GB=無料、10GB=3,600円(学割2,980円)、100GB=11,760円(学割9,480円)/年。
長所:
・大手日本企業のリコーには信頼性がある。
・DropboxやSugarSyncに比べて安い。アカデミック年契約カードもある。
・フォルダを「プレイス」に指定すると、更新分を自動バックアップする。
・Quanp.Onでは、エクスプローラー間のファイル移動と同様のドラッグで、アップロード・ダウンロードができる。
・ビジュアル性に優れたソフトウェアが複数ある。携帯電話・iPhone対応。
短所:
・Quanpにはサブフォルダの概念がなく、「レイヤー」と「プレイス」の縦横の二層構造だ。個別のサブフォルダごとに「プレイス」を作って画面一杯に並べ、上位フォルダに相当する「レイヤー」で碁盤目に整理する感じだ。
「ドキュメント」「ピクチャ」などの大きすぎる「プレイス」を作ると、整理がつかなくなる。
・タグ検索もスクロールも遅くて、ファイルを見つけにくい。表示は3D、大アイコン、詳細の3つがあるが、表示が重い。どうにか実用になるのは後2者だが、エクスプローラーとは操作感が異なる。USBメモリのように頻繁に出し入れするよりは、ハードディスクのようにたまにバックアップ保存を取るのに向く。
・更新履歴は保存されず、上書きか別名保存しか選べない。複数のパソコンからの自動アップロードや相互の同期には向かない。自動同期されるSugarSyncやDropboxとは異なり、新旧を自分で確認しながら手作業で出し入れするしかない。
・パスワード漏洩で情報流出の危険。

4.Norton Backup
2GB=Norton360(8,480円)に付属。25GB=Norton Backup(6,480円)またはNorton360 Premium Edition(9,980円)。
長所:Nortonは信頼性がある。暗号化される。
短所:フォルダを無視して一括してバックアップされるため、ファイルを選んでダウンロードできない。25GBでは、Office文書やEmailの保存には十分だが、写真や音楽・動画なども含めると足りない。

5.特定用途のオンライン・ストレージ
Skydrive:25GBまで無料。Microsoft Office 2010互換のオンラインソフトOffice Web Appsを無料利用でき、保存・共有できる。
Google Docs: Microsoft Office互換のオンラインソフトを無料でき、保存・共有できる。Google Docs文書であれば容量は事実上無制限だが、それ以外(PDFなど)は1GBまで。
Facebook:縮小版写真のアップロードは無制限。
Flickr:写真のアップロードは25ドル/年で無制限。

結論

1.オンラインストレージでは万能でなく、個人情報を含むデータや購入容量を超えるデータは外付けハードディスクに保存すべきです。。パソコン全体は、時間はかかりますが余裕があるときに、Windows Vista Businessの「Complete PCバックアップ」で保存します。「ファイルバックアップ」は、1回設定した後は更新分だけで時間もかからないので、週1回保存します。
2.自動バックアップ用のオンラインストレージには、SugarSyncが現時点のベストでしょう。情報流出の危険を割り切れば、複数のパソコンで更新分を自動的に同期できるのが、病み付きになりそうに便利です。Dropboxと異なり既存のフォルダをそのまま使えますが、My Documentを丸ごとバックアップしたりせず、その中でも個人情報を含まないフォルダのみを厳選します。Office文書だけなら無料分の2GBでも十分なはずです。
3.Norton360 Premium EditionやQuanpでも、さらに自動バックアップを設定しておくと理想的です。1台のパソコンをバックアップするだけなら、サブフォルダがなく更新履歴も取れませんが、料金と信頼性の点でQuanpの方が良いでしょう。
4.出先での撮影写真など、自宅の外付けハードディスクへのバックアップまでに間隔があきそうな場合、カメラからパソコンにコピーすると同時に、USBメモリ等にも二重のコピーを用意します。とにかく、データがひとつのメディアにしかない状態を避ければ、惨事から免れます。

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NHK BSの勧め - The Japanese Satellite TV

NHK BS放送のクオリティには唸った。重い腰を上げて、ついに地デジ+BSに移行したのだが、地デジよりNHK BSが良い。

1.NHK BSの魅力

最近の地上波テレビにはもうウンザリだ。内容のない細切れエピソードと雛壇タレントのトークで埋め尽くされ、意図せずに時間を浪費してしまう。一端スイッチをOFFにして、見直す価値のある番組がいくつあるか、客観的に数えてみると、絶望的な気持ちになる。そこでここ何年も地上波は避け、スカパー!TV、次いでひかりTVで、映画・ドキュメンタリー・ニュースを日本語・英仏語で見ていた。が、多チャンネルTVも結局、使い回しの娯楽ものが多く、見る機会は限られる。ところが、NHK BSを録画視聴するようになったら、厳選した番組を自分の時間を最優先して見られるようになり快適だ。

NHK BSは、地上波のNHKの学校臭さが抜け、知的に面白い。大げさに言えば、日本のテレビ文化の最高峰だと思う。仏独のARTEの文化番組やアメリカのディスカバリーチャンネルの自然番組に匹敵する。これほど良い番組群を地上波で公開せず、別契約や特殊設備が必要なBSだけで独占放送してきたのはむしろ残念だ。現在3局のNHK BSが、2011年から2局に再編されるのも不安だ。

仏独共同制作のARTEは、芸術としてのテレビやテレビ版の名画座を意識し、一般大衆の視聴率は度外視してマニアックな完成度を貫徹している。たとえば「大島渚」を特集し、一晩丸ごと、代表作、インタビュー、解説トークなどを集中させ、母国・日本でも類例を見ない専門性だった。ARTEほど知的水準の高いテレビは他に見たことがない。

NHK BSは、ARTEほど知的ではないが、自然・社会・文化の特集・ドキュメンタリーが素晴らしい。BBSやディスカバリーチャンネルとの共同制作番組もあり、海外のニュースやドキュメンタリーも、翻訳付の多重放送で見られる。英語のABCニュースシャワーやCNNスチューデントニュースを初め、世界17ヶ国のTVニュースのダイジェスト版も、朝6-8時の「おはよう世界」で放送される。英語ニュースはPodcastでも見られるのだが、主副音声で翻訳に切り替えられるのがBSの長所だ。

2010年12月には、名作集「BSベストオブベスト」を放映した。ギャラクシー賞、ATP賞、ハイビジョンアウォード、放送文化基金賞、ハイビジョン国際映像祭、BSデジタル大賞、エミー賞等がどれほどの評価か分からないが、NHK BSが視聴率より普遍的な賞を意識し、海外局と連携したり、国際的評価を得ていることは頼もしい。

たとえば、『プラネット・アース』を早速録画したが、奇跡的に美しい動画が連続し、これまで見たこともないような新発見がある。『ナショナルジェオグラフィック』や『ニュートン』のような静止写真とは異なり、たしかに動画でないと与えられない感動だと思う。また、中国養蜂家やクルド民族のドキュメンタリーやシェークスピア・グローブ座での古典演劇『オセロー』も一見の価値があった。日曜夕方の『私の一冊、日本の百冊』も、地味な10分番組だが必要な存在だと思う。NHKスペシャルの再放送も期待したい。いずれにせよ、地上波のバラエティ番組とは天地の差がある。

2.第8芸術としてのテレビ

フランスでは、第1芸術・建築、第2芸術・彫刻、第3芸術・絵画、第4芸術・音楽、第5芸術・舞踏、第6芸術・詩、第7芸術・映画とし、第8芸術をテレビ(演劇・写真)、第9芸術・漫画、第10芸術・ゲーム、第11芸術・マルチメディアと呼ぶことがある。第8-11芸術の定義は諸説あるが、第9芸術=漫画は定着し、フランス国立漫画イメージセンター(CNBDI)の機関誌名にもなっている。

芸術とは何かと論じるつもりはないが、時間が空転して何も残らないバラエティとは別格に、その作品に出会うことで自分のどこかが変わるような「名作」は、映像番組にもある。映画・写真やノンフィクションとは違う、動画特有の映像美や迫真性もある。限られた人生の中でその機会を逃すのはもったいない。

万人向けのマスメディアと受け手を選ぶ「作品」が両立できるか、競争のない単一の公的機関に内容の選択を委ねて良いか、議論はある。しかし、地上波の民放は芸人・クイズ番組、多チャンネルの有料放送は売れ筋番組の反復に陥っている。その風潮の中で、視聴率至上主義と距離を取って映像文化を担おうとする存在は必要だ。海外スポーツ番組の中継や海外ドラマの転載は民業圧迫の商業主義だと思うが、民間では採算が合わない秀作も意識的に作っているのは事実だ。

3.意外に簡単なNHK BSの導入

地デジ対策と一緒に考えると、NHK BS導入のハードルは低い。ケーブルTVやひかりTVならそのまま自動的にNHK BSを見られる。1万円以上の地デジチューナーはBS・CSチューナーを兼ねているし、ほとんどの新型テレビは地デジ・BS・CSチューナーが内蔵されているので、パラボラアンテナ(5千円強)を購入するだけで、デジタルBS放送を見られる。あとはNHK受信料を衛星契約に変更するだけだ。

3-1.ひかりTVでのNHK BS

NHK BSは、ひかりTV(やケーブルテレビ)ならば、パラボラアンテナを設置しなくても見られる。ひかりTVでB FLET'SからFLET'S光NEXTに変更すると工事費がかかるが、地デジ非対応のテレビで地デジも見られる。多チャンネルTVもビデオ見放題も契約せず、基本放送プラン(1,050円)だけでも、地デジとNHK BS、ひかりTVプロモの基本サービスを見ることができて、NHK等のオンデマンド・ビデオが使える。ただし、ひかりTVでは無料の民放BS放送8局を見られない。また、NHK衛星契約(地上契約+1万円/年)は強制されないが、30日後からBS画面に通知が出続けるそうだ。

TVチューナーPM-700(月額525円)では、ダブル録画はできないが、外付ハードディスクHD-CB1.0TU2(1万円)に録画できる。ひかりTVホームページ上の「マイ番組表」はBS・地デジには使えないが、非公式フリーウェアの「ひかりTV iEPG予約」をインストールすると、Gガイド・テレビ王国Gガイド・テレビ王国の番組表から予約できる。



初期費用
中古パソコン
中古テレビ(地デジ未対応でOK)
FLET'S光NEXT+ひかり電話+ひかりTV初期費用 2千円-3万円※
ひかりTV対応ハードディスク1TB 1万円前後
※初期費用は、新規契約キャンペーンだと安い。

月額料金
FLET'S光NEXT利用料金 3-5千円/月※
ひかり電話基本プラン 525円/月
ASAHIネット 735-1,050円/月※
ひかりTV基本放送プラン 1,050円/月
ひかりTVチューナーPM-700レンタル 525円/月
NHK衛星契約受信料 25,520円/年(地上契約+10,610円/年、家族割引半額)
※インターネットと電話の基本料を含む。月額料金は、一戸建てだと高く、大型集合住宅だと安い。


3-2.パラボラ・アンテナでのNHK BS

地デジ非対応の古いテレビでも、レグザチューナーD-TR1(2万円弱)があれば、19-32インチの新型レグザテレビ(3-5万円)を購入したのに近い環境になる。レグザテレビやレグザチューナーは、地デジを受信できるだけでなく、レグザ対応ハードディスクを接続すれば、そこに録画できる。さらにBSアンテナを設置すれば、NHKと民放8局のデジタルBS放送を視聴・録画できる。


イオン等で販売される5千円前後の地デジチューナーでも、古いテレビで地デジをとりあえず見られる。が、BSデジタル放送の充実(2011年からは29チャンネル)を考えても、BS受信と録画機能を無視するのは得策でない。テレビを大きくするより、映像環境が根本的に変わりうる。


ひかりTVやケーブルTVより初期費用がかかるが、月額料金ではNHK受信料だけだ。多チャンネルTVやビデオ見放題を使わず、民放BS放送8局を見るなら、こちらの方が安い。ただし、現在の民放BSは、地上波より予算不足で、一部スポーツ以外、ほとんど魅力がないと思う。

初期費用
中古テレビ+東芝レグザチューナーD-TR1 2万円弱
または東芝レグザテレビ32型/19型 5万円弱/3万円強
東芝BS・CSアンテナBCA-453K 5千円強
レグザ対応ハードディスク1TB 1万円弱

月額料金
NHK衛星契約受信料 25,520円/年(地上契約+10,610円/年、家族割引半額)


3-3.デジタルBS放送の29チャンネル化

2011年からBSも完全デジタル化し、NHK BSは3局からハイビジョン2局に再編される。CSからも有料チャンネルが移動し、計29チャンネルに大幅拡大する。ただし、ひかりTVはNHK以外のBS放送を提供しない。ケーブルTVも、有料放送が一部重なるのでこの拡大には対応しないはずだ。


4.理想の映像環境

NHK BSを中心に録画し、他の番組はNHKやワーナーのオンデマンド・ビデオをPCで個別購入するのが、現時点で一番合理的だと思う。BS受信はパラボラアンテナで良いが、ひかりTVでも地デジ+NHK BSの基本放送プラン(1,050円/月)だけで十分だろう。NHK BSに足りないのは映画だが、ひかりTVやケーブルTVで多チャンネルやビデオ見放題を契約するより、同じ料金でTSUTAYA定額レンタル4/8(980/1,958円/月)を併用する方が、選択肢が格段に広い。

4-1.多チャンネルTVの長所
「ナショナルジェオグラフィック」や「ディスカバリー・チャンネル」(ひかりTVでは放送終了)の自然番組は、NHK BSに並ぶ。「日本映画専門チャンネル」は、東宝・角川・大映・フジテレビ系だが、「名画座」で自分の知らない掘り出し物を見つけるような意味がある。「ひかりTVプロモ」にもごく稀に、『ロックの学園・軽音部』や『デジタルクリエーターズコンペティション2010』など、実験作が混じる。NHK BSでも英語のABCやCNNを多重音声で見られるが、英語のBBCや日経CNBC、仏語のTV 5 Mondeは悪くない。




4-2.多チャンネルTVの短所
・多チャンネルTV(ひかりTVやケーブルTV、スカパーTV)は、大衆に媚びた娯楽ものが大半だ。私は、50前後のベーシック・チャンネルと約5000本のビデオが見放題のひかりTV「お値打ちプラン」(3,675円)を2年間契約した。が、いつも見るテレビは限られるし、録画したいと思う番組はごくわずかだ。BS放送でも民放チャンネルが8つあるが無料だ。また、ビデオは、1万タイトル以上といっても連続TVドラマの回数分を含む数字であるため、小さなレンタルビデオ店と比べても品揃えが悪い。NHK BS+DVD宅配レンタルの方がはるかに充実する。

4-3.DVD宅配レンタル
TSUTAYA DISCAS、DMM、ぽすれん、楽天レンタル等の宅配レンタルはレンタルビデオ店の宅配版で、タイトル数(10-20万本)は、ひかりTV等の動画配信サービス(1-2万本)の10倍だ。月8枚で2千円弱、月4枚で千円弱で、延滞料のない月額制が標準だ。10泊11日のスポットレンタルも1枚299-525円~で可能だ。コミック・レンタルもある。結局、高質でマニアックな作品は対象者数が少ないだけに、新興動画配信サービスより老舗レンタルビデオ店が優位なのだろう。
・とくに老舗最大手のTSUTAYA DISCASは、在庫数や配送速度もさることながら、映画賞を含む検索システムの完成度が高い。レビューも、素人っぽい印象論の短評が多いが、Yahoo!映画に匹敵する蓄積数だ。
・なお、海外渡航が多い人は、DVDプレイヤーの購入選択時にリージョンコードやリージョンフリーに関する事前調査をしておかないと、「日本・欧州・中東」以外で買ったDVDを再生できない





4-4.NHKオンデマンド
NHKオンデマンドでは、ネット上でもひかりTVでも、NHKスペシャルや大河ドラマやBSドキュメンタリーを見られる。NHKオンデマンド特選見放題パック(945円/月)もある。フジテレビ、テレビ朝日、TBS等でもオンデマンドサービスがある。地上波・BSを自分で録画保存する手間暇を金で買うようなものだが、レンタルビデオと比べると手軽で安い。


4-5.動画配信サービス
・動画配信サービスは、現時点では小さなレンタルビデオ店よりも品揃えが悪く、DVD宅配レンタルには敵わない。
ワーナー・オンデマンドや東映アニメBBプレミアム等、製作会社のオンデマンドは、自社作品ならば古典から最新作まで揃い、利用価値がある。
DMM.comは、TBSオンデマンドやバンダイチャンネル等も提供する。楽天VIDEOやTSUTAYA TV等より検索システムも使いやすい。
・ネットとテレビを結合した次世代テレビは、AppleやSony+Google、Amazon等も参戦し、変革期を迎えている。たとえばiTunes Storeは、無料のニュース・短報のPodcastに加え、映画の販売・レンタルも日本で開始した。

テーマ : TV
ジャンル : テレビ・ラジオ

プロフィール

terry75014

Author:terry75014
仏米英生活10余年、海外大学院卒。海外渡航・留学助言は各数10ヶ国。ここでは一個人の立場で独断と偏見を書きます。テリーと呼んで下さい。

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